『Technical Term』の安売り・誤用にご用心;統計用語を例に

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渡邊芳之 @ynabe39

また「母数」を発見。「そもそも母数が600程度、携帯(ガラケー)から答えられないアンケートの結果を記事にする日経もアレですが、」

2011-01-07 19:09:20
渡邊芳之 @ynabe39

「サンプル数」というのもほとんどの場合は誤用。「サンプルサイズ」がただしい,なんちゃって俺も3年前くらいまで「サンプル数」と言っていた。

2011-01-07 19:18:13
渡邊芳之 @ynabe39

「サンプル数」はひとつの母集団から取り出した「標本の組み合わせ」がいくつあるかという意味。母集団から50人のサンプルを10回取り出したらサンプル数は10,各サンプルのサンプルサイズは50。これは標準誤差のことを考える時にも大事。

2011-01-07 19:22:09
kumakuma1967 @kumakuma1967_o

@ynabe39 野外の個体郡から採集した昆虫個体や、重さをはかるため畑から引っこ抜いてきた植物体や、死者から選抜して解剖した遺体をサンプル/標本と呼ぶ概念をつかって統計学ができたのに統計学が独立したので用語の意味を変えただけだと思う。

2011-01-07 19:39:51
渡邊芳之 @ynabe39

いつ頃変わったんでしょう? RT @kumakuma1967_o: ......重さをはかるため畑から引っこ抜いてきた植物体や、死者から選抜して解剖した遺体をサンプル/標本と呼ぶ概念をつかって統計学ができたのに統計学が独立したので用語の意味を変えただけだと思う。

2011-01-07 19:42:46
kumakuma1967 @kumakuma1967_o

@ynabe39 ロナルド・フィッシャーって元は農業試験場の人だったわけで。

2011-01-07 19:43:08
渡邊芳之 @ynabe39

フィッシャーは「サンプル数」と「サンプルサイズ」の区別をしましたかね? RT @kumakuma1967_o: ロナルド・フィッシャーって元は農業試験場の人だったわけで。

2011-01-07 19:46:26
kumakuma1967 @kumakuma1967_o

@ynabe39 フィッシャーだと思うんですけどね。「よく知られた統計集団の誤差関数を与える分布について」あたりはどうでしょうか?

2011-01-07 19:49:25
渡邊芳之 @ynabe39

ありがとうございます。調べてみます。 RT @kumakuma1967_o: フィッシャーだと思うんですけどね。「よく知られた統計集団の誤差関数を与える分布について」あたりはどうでしょうか?

2011-01-07 19:51:57
kumakuma1967 @kumakuma1967_o

@ynabe39 例えば、野外調査で植物を採集して標本を作製したとすると、統計学のサンプル数をサンプル回数、サンプルサイズを標本数と言う人たちがいても仕方がない気がするのですよ。

2011-01-07 19:54:32
渡邊芳之 @ynabe39

似たようなことは農学の実験計画法について調べた時にも感じました。 RT @kumakuma1967_o: 例えば、野外調査で植物を採集して標本を作製したとすると、統計学のサンプル数をサンプル回数、サンプルサイズを標本数と言う人たちがいても仕方がない気がするのですよ。

2011-01-07 19:55:31
渡邊芳之 @ynabe39

実験計画とか統計の「同じこと」について植物やってる人と動物やってる人で違う言葉使ったりするんですよ。とくに印象強いのは植物の人が使う「反復数」という言葉です。 @kumakuma1967_o:

2011-01-07 19:57:27
渡邊芳之 @ynabe39

しばらく前の「フィッシャーの推測統計は農業試験場から農業試験場に直輸入された」という話と結びつけると,輸入経路で言葉が変わったりしてることもあるかもしれない。植物系の方が輸入は早かったはずだ。

2011-01-07 20:01:44
kumakuma1967 @kumakuma1967_o

@ynabe39 心理学で日常的につかう用語が統計学に導入されていたら、先生も心理学の論文で統計を使う時に悩ましかったのではないか、と思います。

2011-01-07 20:01:55
渡邊芳之 @ynabe39

それは確かにそうです。似たようなことはある。 RT @kumakuma1967_o: 心理学で日常的につかう用語が統計学に導入されていたら、先生も心理学の論文で統計を使う時に悩ましかったのではないか、と思います。

2011-01-07 20:03:28
渡邊芳之 @ynabe39

俺の持ってる遠藤鍋谷訳1970年版の「研究者のための統計的方法」では「標本の大きさ」という訳語になってるな。

2011-01-07 20:10:22