フレッシュプリキュア!雑感（再放送分）

テリー・ライス @terry_rice88

大輔をはじめとした男の子のほうの感情をきっちり描いているのが、プリキュアとしてはチャレンジな部分だったかなと思います。それで男から見た「ラブたち」、男から見た「プリキュア」たちという視点が機能してて、メインの三人がそれぞれに魅力のある存在であり、ヒーローであることを確認している。

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大輔(他者）が「プリキュア」を認識することで、キュアピーチのヒーローとしてのカッコよさが際立つ、という構成が作画と演出によって実を結んでいるんですよね。それほどにこのエピソードでのキュアピーチさんの男前なのはシナリオというよりは、演出の力ではないのかなと思います。

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その一方で、大輔たちのラブたちへの感情が甘酸っぱくも描かれているし、きちんと山場でも活躍していて、ラブたちのほうからも大輔たちを「認識｣している展開がスマートだなあと思います。気になる女の子がいたら、そりゃ思い焦がれるますし、幼馴染ともなればねｗ　この辺りの仕込みも非常に上手い。

テリー・ライス @terry_rice88

基本的にラブたちの「内部」のお話なので大輔たちを使った「外枠」からの話はそう多くはないけど、長丁場のエピソードを引き締める要素としてはバリエーションとして、美味しいパーツを揃えたなという感じでしょうか。ワンポイントだけど、なかなか重要なんですよね。こうやって物語が拡張されるのです

テリー・ライス @terry_rice88

フレプリの再放送6話。サウラー初参戦で、大切なものが消失していく話。フレプリの後任SD、座古明史さんの演出回。もうキレッキレの演出ですごい回だよなあと。というか、イースとウェスターのやり口があまりにも直接過ぎるせいで、搦め手で攻めてくるサウラーさんの作戦の容赦ない感といったらない

テリー・ライス @terry_rice88

大切なものを消していく、という事の発展の先に「本当に大切なもの」が消されてしまうという展開だけど、まずそこへと絡めるためにラブと母親のいつもの日常をフォーカスしてくるファーストショットがとても秀逸。というか情報量がかなり濃くて、ラブ親子の普段の姿を想像させてくれる。

テリー・ライス @terry_rice88

ラブ親子を中心にドラマの起承転結が動きながらも、その一方でサウラーの策略がじわじわと進行していく。むしろ策略がきっかけでラブ親子の間にちょっとしたいさかいが発生して、関係に波が立つ。お互いにしこりを残した状態で、進行していた異変が明るみに出て、急転する最中、ラブにイヤな予感が走る

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親子でギクシャクしてしまったからなお余計に、そのラブの不安は増大する。と、共にサウラーの策略がどんどん日常を侵食していく「いつもあるはずのもの」が失われてしまうという展開で交差する。視聴者がそのラブの感情に呼応する見せ方が非常に素晴らしく、揺さぶられてしまうんだよなあ。

テリー・ライス @terry_rice88

そこまで行くと後は悪いやつをやっつけるだけ。1話の中での感情ストレスのかけ方とカタルシスのコントロールが見事すぎて、何も言う事がないくらい。ナケワメーケを倒すと、ラブと母親の関係もお互いに謝って解消される、着地点もお見事。個人的にはフレプリベストエピソードのひとつに選出したい出来