音楽作る人、語る

clammbon mito @micromicrophone

さて、そんななか今日の昼間に｢tiny pride｣の無料高音質配信は終了。改めてみんなの反応をみると、意外と｢音の良さがはっきりわかる！｣とか｢臨場感が違う｣とか、ちゃんとわかってもらえたみたいで、それだけでもほんとに嬉しかった

clammbon mito @micromicrophone

ちなみに今回の｢tiny...｣の音源は美濃くんと僕とでマスタリングを施しています。前の｢NOW!!!｣の時はなるべく僕らが聴いている状態と一緒でってあまり加工してなかったけど、今回は恐らく日本でも初めてだろうと思ってしっかりやってみた

clammbon mito @micromicrophone

http://twitpic.com/17czhv - ...的なコト書いていながら実はスンドゥブ作ってたり。今日は寒いから辛いのが食べたくて

拡大

clammbon mito @micromicrophone

...で、さっきの続き。結果24bitマスタリングして思ったのが、やっぱりこの形態はもっと広くミンナの前に音楽の感動を促せるきっかけになるって確信しました。ぶっちゃけ美濃くんも僕も16bitマスタリングを手がけているけど、やはり悲しいくらい情報量が違う！

clammbon mito @micromicrophone

まず音を詰め込める容量が格段に違うから、とにかく微細な音の輪郭も、渦を幕くような大音量も、極端なコンプレッション(音を潰して勢いがあるように感じさせる)せずに大きな音、聴き取れる音でまとめられる

clammbon mito @micromicrophone

これは実は業界の人が一番苦心しているところで、とにかく昨今の音源はみんなコンプレッションされ過ぎて全てが平坦でまるで輪郭が乏しい。ただ、これをしないでナチュラルにすれば、ユーザーは他の音源に比べて｢音が小さいから｣不安になり、安易に｢悪い音｣と認識する

clammbon mito @micromicrophone

単純に大きな音がステータスになっているのが今の音楽業界の現状だといえたりもします。ただ、僕らはもう３年くらい前からその競争には参加してませんし、今度の新しいアルバムも(もちろんちゃんと無理の無い程度に音圧を付加して)レベル主義にしていません

clammbon mito @micromicrophone

これは業界がどうとかでなくって、単純に僕らの作る曲にあまりにもダイナミクスがありすぎて、正直今まで音源で表現が出来た気がしないというフラストレーションが背景にあるんです。僕らのカヴァ曲である｢ナイト・クルージング｣、そして｢ララバイ サラバイ｣などがそう

clammbon mito @micromicrophone

こと｢ララバイ...｣に至っては、DVDでも、リマスタリングされた今でも、正直納得できているとは思っていません。もちろん限界にいつも挑戦しているつもりですが、最初のか細いベースのイントロから最後のカオスの轟音までが、CDというパッケージに入っているかと思うと..みなさんに委ねたい

clammbon mito @micromicrophone

さて、ここで何年か前に起こった音楽メディアの改新に触れたい。まさに @tkstkn が言ったとおり、SACD、DVD Audio、Blu-rayだ。これをなぜ僕らがやらなかったのは単純。僕がこのメディアのどれも持っていなかったから

clammbon mito @micromicrophone

24bit 48KHzで高音質に踏み切ったのは余りにも単純な理由で、iTunesというかなりのイニシアチヴを持った音楽再生ソフトが市場を収めていたから。要するに誰も専用プレーヤーを買わなくて済むし、僕も買わなくて良いからなんです

clammbon mito @micromicrophone

iTunesは２4bit48KHzの音源を再生することができます。世代の問題でiPodは24bitを再生出来なかったりしますが、とにかくみんなを煩わせる事無く｢いい音を聴いてもらいたい！｣って発想を、たまたまストレートに解決してくれる事情が、そこにはあったんです

clammbon mito @micromicrophone

24bitマスタリングのハナシに戻ります。さて、今回の｢tiny pride｣ですが、最初のこそばゆいくらいのギターのオープニングから、唄入り、そして全てが入る１サビ、ここまでの情景を16bitで作ると、最初はよく聴こえますが、恐らく普通にマスタリングすると、サビで音が歪みます

clammbon mito @micromicrophone

もちろん、これをきっちり聴かせて先ほどのコンプレッションし過ぎない形に仕上げるために、CD盤のマスタリングをしてくれたキムケン・スタジオの木村さんと僕は、今回可能な限り力を入れて作り上げました。故に歪むこともなく、CDという｢箱｣のなかに、可能な限り音を込めています！

clammbon mito @micromicrophone

が、しかし。そのあとに美濃くんと僕が小淵沢で｢tiny pride｣をマスタリングした際、それまで苦心して16bitで作り上げた音圧と表情と輪郭が、まるで何事もなかったかのようにあっさりと、拍子抜けも甚だしいほどに瞬時に出来上がってしまったんです...これは正直ショックでした

clammbon mito @micromicrophone

容量という物理的にあがなえない当たり前ではあるのですが、それを目の当たりにすることができた時の衝撃は、これからの音楽を作る意味でも非常に有効なカウンターでした。もう、確実にミンナにより良くいい音で、しかもミュージシャンがフラストレーションを抱える事無く提供できる事を知ってしまった

clammbon mito @micromicrophone

すいません、長くなってしまいましたが、こんな事が今回の｢tiny pride｣高音質無料配信で思った事でした。そして、おそらくこのあと僕らが取る行動は、皆さんにも自ずとわかって頂けたかもしれません。あえて明言はしません。ただ、期待していてください

clammbon mito @micromicrophone

もちろん。ただより良い手段があれば、それをトライ＆エラーしたいという僕の欲求がこの一連のつぶやきだと思っていただければ @Aiha_higurashi どんなに音が小さくても細くても マスタリングがよくなくても そのアーティストがよければ 何の問題もない

Watusi @watusi_coldfeet

僕も配信の自由度論の中で24bit48kHz配信は肯定派ですが、ミュージシャン自身が安易に24bitで届ける事を新しく凄いフォーマットと語るのはどうかと思っています。RT @seigentokuzawa 「24bitだからこそできる音楽」まで到達するのには、まさに引越しだ（略）

Watusi @watusi_coldfeet

僕の作品はマスタリングまで24bit48kHzで持って行きますが、マスタリング後の16bit44.1kHzの方が確実に“音が良い”。なぜなら僕なりに世界中探しあてた素晴らしいエンジニアと12年かけた関係の中で仕上げる事だからです。

Watusi @watusi_coldfeet

もちろんそれは時間も予算もかかる事なので、そうした経費がかけずらい「これからの音楽」のマスター・フォーマットに24bit48kHzが選ばれる事は当然の成り行きだとも思っています。

Watusi @watusi_coldfeet

でも、僕らミュージョシャンはまずは、もっともっと自分の音楽にあったマスタリング・エンジニアとのセッションを探す旅に出る事が、勉強になるのでは無いかと思っています。

Watusi @watusi_coldfeet

もっともっと制作の中で削れる予算を仕分けして、海外マスタリングお試しの旅に出るのはどうでしょうか？

Watusi @watusi_coldfeet

ちなみに僕個人は国内でマスタリングが出来る方をひとりも知りません。それは僕の音楽制作の中でマスタリングに頼るパートが大きいからだと思います。

Watusi @watusi_coldfeet

いえいえ。24bit48khzマスターが素晴らしい事は理解してます。でも僕らにはその前に出来る事も沢山あると思っているだけです。@seigentokuzawa そうですね。きっと自ずと到達するんでしょうね…。なんとなく今思っただけなので、どうか受け流してください。