【睦月ノ選択】前編

葛葵中将 @katsuragi_rivea

朝霜「だ〜か〜ら〜！最後まで真面目にやれよ！戸惑ってるだろ？」 朝霜の苛立つ声。 睦月の心内を代弁するかのように彼女が割って入るのに葛葵は僅かに咳払いをした後、改まって言葉を紡いだ 葛葵「…よく考えて決めてくれ。」 睦月「りょ、了解しました！」

葛葵中将 @katsuragi_rivea

朝霜「後はあたいが引き継ぐから、第一士官次室(ガンルーム)に戻っていいよ。頭ん中の整理も必要だろうしな」 葛葵「手伝ってくれんの？」 朝霜「タダじゃねーよ！間宮羊羹、五本な」 葛葵「多い。三本にしろ」 朝霜「十分な数だな。交渉成立」 葛葵「お前！わざと多く言ったな！？」

葛葵中将 @katsuragi_rivea

そんな二人のやり取りも頭に入ってこないままに睦月は部屋を後にした …どうしたらいいものか、と頭を巡らせる 現状、大本営の直属として各地を転々と飛び回り任務に当たることに不満は抱いていない 例え仮に彼の下に移ったとしても自分の立場ややることに変わりはない

葛葵中将 @katsuragi_rivea

ふと、考えないようにしてはいた作戦中の出来事を思い出す F諸島で垣間見た。葛葵の覚悟、あるいは本心… 共に過ごした数ヶ月という時間は彼という人物を知るには余りにも短い時間だったのではないかとさえ思う その時間の延長が差し示された。興味が無いと言えば嘘になる

葛葵中将 @katsuragi_rivea

今はショートランド泊地の方へ出向いている姉妹艦、如月にもその意見を聞いてみたい そう思い立ち、逡巡の心境のまま…睦月は歩みを進めた 睦月の選択は…後に大きな意味を持つことはこの時、彼女自身思いもしなかった。 続きます→【睦月ノ選択】後編へ

葛葵中将 @katsuragi_rivea

そういえばすっかり忘れてました。昨夜の拙作の部屋を再現してみました pic.twitter.com/hvSaTHtYdF

拡大