【GUNNER】- Wake Up "Soul" Stand up "HeavenlyDragon" -

仮面ガンナーに襲いかかる未曾有の危機。秘書艦娘かつ最初のパートナーを失った彼が辿る運命は…。
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AKITO @MASKEDGUNNER

▄︻┻┳═一 ====【望まぬならミュート推奨】  ▄︻┻┳═一 ====【前回の続きからだ…】  ▄︻┻┳═一 ====【天をつらぬく龍が…目覚める……】

2015-09-11 22:33:26
AKITO @MASKEDGUNNER

「-ウェイクアップ・ソウル・スタンドアップ・ヘヴンリードラゴン-」

2015-09-11 22:34:04
AKITO @MASKEDGUNNER

何の因果か、たどり着いた謎の島でアンノウンの襲撃を受けた仮面ガンナーは、その戦いの最中に秘書艦の漣を殺されてしまう。怒りに震える仮面ガンナーだったが、新兵器「USIR」の反動でFGWが使用できないため、一度体勢を立て直すべくその場を離脱するのだった。 1

2015-09-11 22:38:27
AKITO @MASKEDGUNNER

「ハァーッ…ハァーッ……」建物を脱出し、森を抜け、海岸へとたどり着いた仮面ガンナー。付近の木に寄りかかり、その場に座り込む。ライザーを取り出しディスプレイを見るが、やはり未だにFGWは使用できそうにない。 2

2015-09-11 22:41:08
AKITO @MASKEDGUNNER

するとライザーから声が聞こえた。摩耶だ。『なぁ提督、あの子がいなくなったらあたしらはどうなるのさ?』摩耶の言うことはもっともだ。元々FGWというシステムは、漣とラブカストーンが融合して生まれた技術。ラブカストーンと共に彼女を失った今、どうなるのか摩耶達は予想できなかった。 3

2015-09-11 22:46:27
AKITO @MASKEDGUNNER

「安心しろ…お前らは漣とは別の手段でFGWになっている…資材さえあれば…お前らが消えることはない……」仮面ガンナーは冷静に答えた。『そっか。でもこっからどうするんだ?扶桑が動けないんじゃ海にも出れないぞ?』現在はフソウフォートレスも使用できず、仮面ガンナーは航行できない。 4

2015-09-11 22:49:18
AKITO @MASKEDGUNNER

「……あの…さっきの建物になにか残っていれば…すぐにでも脱出できるかもしれんが…」『あの敵をどうするか、ってことだな?』「そういうことだ……放っておいてはとんでもないことになる…それに…」仮面ガンナーは色を失った漣のカードを取り出す。「…ぶっ殺さなきゃだめだ…あいつは…」 5

2015-09-11 22:52:15
AKITO @MASKEDGUNNER

仮面ガンナーがそう呟いた瞬間、海の向こうからなにやら近づいてくる人影が。「なんだ…?艦娘か…?」『違うぞ提督!ありゃ侵食された奴だ!』「コロージョン個体か…!こんな時に…!」仮面ガンナーは身構える!「USIRもFGWも使えない…なら……」 6

2015-09-11 22:56:52
AKITO @MASKEDGUNNER

仮面ガンナーは着用しているベストからドイツ製のハンドガン『USP』を取り出す!「深海棲艦はともかく…艦娘ならまだ……やれるはず…!」ハンドガンを構える仮面ガンナー!それを見た敵は、抜刀した後に海面を蹴って跳躍した! 7

2015-09-11 23:02:18
AKITO @MASKEDGUNNER

跳躍した敵は、その勢いで空から仮面ガンナーに刀を振り下ろす!仮面ガンナーはそれを見て咄嗟に後ろへ転がり、これを回避!その直後に仮面ガンナーが敵を見ると、地面に突き刺さった刀を引き抜きながらこちらを見て虚ろな表情をしたコロージョン艦娘の姿があった! 8

2015-09-11 23:06:31
AKITO @MASKEDGUNNER

「フフフ俺ハ…怖イ…怖イカ?怖イ怖イ怖イ怖イ怖イ…俺ノ名ハ……フフフフフ……」謎の独り言をつぶやきながら、刀を振り回しこちらに向かって歩いてくる敵に対し、仮面ガンナーはハンドガンを撃つ!バン!バン!カキィン!カキィン!しかしその弾丸は、敵の刀に弾かれてしまった! 9

2015-09-11 23:11:10
AKITO @MASKEDGUNNER

「腐っても艦娘か…どうするか…」仮面ガンナーは牽制射撃をしつつ考える!「ライザーがダウンしてなけりゃ…ライズアップもできるが…」必死に自分の使える武器や方法を探る!すると仮面ガンナーはあることに気がつき、ベストの中からあるものを取り出した! 10

2015-09-11 23:15:06
AKITO @MASKEDGUNNER

「……これは…そうか…『天をつらぬく角』……」仮面ガンナーが取り出したそれは、体内の瑠璃色の龍玉の本来の姿である、煌黒龍アルバトリオンの重なりあった角の集合体。特にこれといって用途もなくお守りがわりに持っていたが、取り出した瞬間、角が僅かに光り始めた! 11

2015-09-11 23:21:45
AKITO @MASKEDGUNNER

「…!?これは一体…?」突然の現象に、驚く仮面ガンナー!そしてそれに呼応するかのように、ダウンしていたはずのライザーも輝き出す!それを取り出しディスプレイを見ると、天角の絵から目の前の敵と思わしき絵に向かって矢印が伸びている図が!「まさか…融合でもすんのか…?」 12

2015-09-11 23:28:56
AKITO @MASKEDGUNNER

「ならば…イチかバチか……やるしかない…!」仮面ガンナーは右手にハンドガン、左手にナイフを逆手持ちで構え、敵に向かって走る!それを見た敵は、自らの右斜上から左下に向かって刀を振りおろそうとした!しかし! 13

2015-09-11 23:34:25
AKITO @MASKEDGUNNER

「くっ…!」仮面ガンナーは敵の刀にナイフをぶつけ、敵の攻撃の軌道を大きくずらし、よろけさせた!そしてその隙を突き、ハンドガンで敵の左膝を撃ち抜く!左足をやられ、敵は目の前で片膝をついた!仮面ガンナーはナイフを投げ捨て、天角を取り出す!「これで…」天角を持った腕を振り上げる! 14

2015-09-11 23:41:41
AKITO @MASKEDGUNNER

「なんとかなれぇぇぇぇ…!!!」敵の頭部に思い切り天角を振り下ろし、そのままの勢いで頭部に突き刺した!その瞬間!突き刺さった天角が光りだす!「ウオアアアァァァァァァァァァァ!!!!!!!!!」苦しみもがくコロージョン艦娘!やがてその身体は角から溢れる瑠璃色の光に包まれる! 15

2015-09-11 23:46:42
AKITO @MASKEDGUNNER

強い光を目の前にして、思わず目を背ける仮面ガンナー!その光の中、コロージョン艦娘は叫び続けた!しかしその叫びもやがて小さくなり、ついには何も聞こえなくなる。それと同時に光が弱まり、コロージョン個体がいたそこには、頭部の艤装から瑠璃色のオーラを放つ一人の艦娘がいた。 16

2015-09-11 23:50:22
AKITO @MASKEDGUNNER

その艤装は新品同様の状態、肌も大部分が青白いものから肌色に戻り、その瞳にも生きている輝きが戻っている!「まさか…コロージョン個体が…浄化されたというのか…?天角すげぇ……」素直に驚く仮面ガンナー。すると目の前の艦娘が口を開いた。 17

2015-09-11 23:56:06
AKITO @MASKEDGUNNER

「お…俺は一体…俺は沈んだはずじゃ?」自分が生きているのが不思議だと言わんばかりの反応だった。「んまあ…何はともあれ…死にそこねた…ってとこだ……」仮面ガンナーはハンドガンをしまいながら答えた。「俺は仮面ガンナー…お前は…?」 18

2015-09-12 00:00:23
AKITO @MASKEDGUNNER

「お、俺の名は…天龍。この海域での作戦行動中にでけぇ奴にやられちまってな…」「でけぇ奴…一体何者だ…?」「…泊地水鬼って奴だ。この島を拠点としていたはずなんだが。」「泊地水鬼……知らんな……」仮面ガンナーはこの島に来てから、目の前の天龍以外の深海棲艦を見ていない。 19

2015-09-12 00:04:47
AKITO @MASKEDGUNNER

「でも確かに感じるんだ。あいつの気配を、この島から!」「……まさか…」仮面ガンナーはある仮説にたどり着く。「あの黒い大きな影…まさかあれがそうなのか…?」「何か知ってるのか!?」天龍がその仮説に食いつく。「俺がさっきまで戦っていた敵……おそらくお前の言ってる奴かもしれん…」 20

2015-09-12 00:09:08
AKITO @MASKEDGUNNER

「それともう一つ…」仮面ガンナーはライザーを取り出す。「天龍…お前の身体…もはや艦娘のものではない…おそらく俺が突き刺した天角の影響だろう…その頭部の艤装は…お前に合わせ天角が変化したものだ…」「じゃあ俺はなんだってんだ?深海棲艦にでもなったのか?」「いや…お前は…」 21

2015-09-12 00:13:14
AKITO @MASKEDGUNNER

「お前は艦娘から…変身する能力を得た…」「変身?何にだ?」「言ってしまえば…俺の艤装…だろうか……」「はあぁっ!?」天龍は開いた口がふさがらなかった。それも当然、艦娘がいきなり艤装になれると言われても、何が何だかさっぱりだった。仮面ガンナーは説明を続けた。 22

2015-09-12 00:17:30