2015/09/13 荒俣宏講演会@田辺市「未来に伝えたい熊野の魅力」

合併10周年を記念して行われた講演会についてのまとめです。
3

2015年の9/13(日)、和歌山県田辺市の広域合併10周年記念事業として、本宮にある記念館の名誉館長でもある荒俣宏先生の講演会が行われました。整理券ハガキを手に、行ってきましたよ!お話に沿って連ツイしたものをまとめてみました。聞き落としや聞き違いなどによる事実誤認があれば訂正いたしますのでご指摘くださる方がおられたらよろしくお願いします。

ばじる🐸人生半分忘れ物 @Basil1127

講演「未来に伝えたい熊野の魅力」はじまります。いま市長の挨拶中。 #荒俣宏講演会 #熊野

2015-09-13 13:33:53
ばじる🐸人生半分忘れ物 @Basil1127

先生の紹介の中で「帝都物語で日本SF大賞受賞」ってなんかものすごく凄い賞に見えるw(いや凄いんだけど) #荒俣宏講演会 #熊野

2015-09-13 13:36:03
ばじる🐸人生半分忘れ物 @Basil1127

「道」とは東アジアにおけるキーワードである。中国語でいう“タオ“とはすなわち世界のこと。道は文明の象徴でもある。 #荒俣宏講演会

2015-09-13 13:38:06
ばじる🐸人生半分忘れ物 @Basil1127

「道」という文字に「首」が入っている理由には諸説あるが、ひとつには魔除けのために首を掲げて歩いた古代の慣わしによると。“道から外れる“ということはすなわち危険に陥ることでもあった。熊野の道は修験の道でもあり、まさに同じだったのではないか #荒俣宏講演会 #熊野

2015-09-13 13:40:20
ばじる🐸人生半分忘れ物 @Basil1127

今日の話のメインは「巡礼路」と「霊場」。自分が経験したいろいろなものをここで紹介したい、と荒俣先生。 #荒俣宏講演会 #熊野

2015-09-13 13:41:39
ばじる🐸人生半分忘れ物 @Basil1127

和歌山の世界遺産は海と山の合作。海の生き物が好きな自分にとっては串本町・橋杭岩は特別な素晴らしい場所。実は、こういった特別な自然の場所があるのは巡礼路の重要なポイント #荒俣宏講演会 #熊野

2015-09-13 13:43:20
ばじる🐸人生半分忘れ物 @Basil1127

田辺で食べられる魅力的な食べ物の話。クエ、ブダイ、そして牛蒡巻き(※エソという魚の皮で味付きのゴボウを巻いたもの。普通に牛蒡巻きと呼ばれてるものとは違う)。柑橘類も取り寄せて毎月買っている。ほんものの“仏手柑“には感動した #荒俣宏講演会

2015-09-13 13:50:03
ばじる🐸人生半分忘れ物 @Basil1127

※ちなみに仏手柑とはこれ ja.m.wikipedia.org/wiki/%E3%83%96… #荒俣宏講演会 #熊野 大坊のみかんを絶賛していただきました!

2015-09-13 13:52:01
ばじる🐸人生半分忘れ物 @Basil1127

みかんの産地では似たような伝承が伝わっている。苦労してどこかから手に入れて植えた、というものではなくある日海から打ち上げられたとか烏が落としていった実や種から大きく育った、といった話が多い。多くのみかん産地で「どこから来たかわからない」と。 #荒俣宏講演会 #熊野

2015-09-13 13:59:39
ばじる🐸人生半分忘れ物 @Basil1127

西洋で“ユートピア“伝説が残されている地域は柑橘類の産地であることが多い。一説によると、エデンの園に生っていた果実はリンゴではなく柑橘だったのではないかという話もある。 #荒俣宏講演会 #熊野

2015-09-13 14:03:28
ばじる🐸人生半分忘れ物 @Basil1127

山は「自然の『地の大聖堂』」。サンチャゴの巡礼路(熊野と姉妹提携をしている)も「蘇りのための道」であり、行ってみるとまるで補陀落渡海のごとく、脱いだ靴や服が置いてあったりする(巡礼が終わると蘇りの象徴として着替えるのだそう) #荒俣宏講演会 #熊野

2015-09-13 14:13:33
ばじる🐸人生半分忘れ物 @Basil1127

ここが特殊なのではなく、ここが原初なのではないか。新しいものをどんどん取り入れて変わっていった日本のひとつのルーツがここにあるように思える。そう考えると見方が変わるのではないか #荒俣宏講演会 #熊野

2015-09-13 14:14:57
ばじる🐸人生半分忘れ物 @Basil1127

「崇高美」とは単に美しいとか凄いということのみではなく、神秘的であり神々しいということでもある。一種の怖さを孕んだ威厳を持つもの。神の宿る山にはそういった「崇高美」がある #荒俣宏講演会 #熊野

2015-09-13 14:20:58
ばじる🐸人生半分忘れ物 @Basil1127

「現世ではないものが見える場所」が“聖地“と呼ばれる。花の窟神社、鬼が城の「崇高美」。 #荒俣宏講演会 #熊野

2015-09-13 14:28:08
ばじる🐸人生半分忘れ物 @Basil1127

森林はつねに破壊と再生を繰り返している。熊楠は森林を永遠不変と言ったが、実は森林とは絶えず枯死と生まれ変わることを繰り返している ●再生の森 台風の通り道と自然の破壊 ●よみがえり 霊場として人間が関与 ●治癒の機能 巡礼路の成立 #荒俣宏講演会 #熊野

2015-09-13 14:31:06
ばじる🐸人生半分忘れ物 @Basil1127

自然現象によって壊されてもすぐに回復し、再生する姿、不完全なものが補い合い永遠のサイクルを繰り返すことでそこは“聖なる場所“であり“蘇りの地“となるのではないか。それはいわば自然と人間の合作といえる #荒俣宏講演会 #熊野

2015-09-13 14:34:13
ばじる🐸人生半分忘れ物 @Basil1127

聖なる場所で“神に出会う“ためのノウハウを得るための方法として生まれたのが“宗教“、熊野で言えば修験道。マジカルなパワーを得るための手段が「歩かせる」ということ。救いを求めておりお金と身分があって適度に身体が弱い人たち(笑)が縋った #荒俣宏講演会 #熊野

2015-09-13 14:39:48
ばじる🐸人生半分忘れ物 @Basil1127

神に出会いパワーを得るために「道を歩く」という方法、さらにそれをパワーアップするために“発明“されたのが“念仏“である。文字通り仏を念ずる、そのことによりイメージが齎され、より神に近づく感覚が得られる #荒俣宏講演会 #熊野

2015-09-13 14:43:04
ばじる🐸人生半分忘れ物 @Basil1127

神と出会うために神の名を唱えながら歩く。ただ漫然と唱えるのではなく、心から念ずる→念を信じる=信念。密教の修行でも観念(観を念ずる)という。神仏の顔形、浄土のイメージを思い浮かべる #荒俣宏講演会 #熊野

2015-09-13 14:48:48
ばじる🐸人生半分忘れ物 @Basil1127

密教の修行を極めていこうとする人たちは、たんに極楽浄土を目指すのみならず、その先の「世界を知る」ことを目指し、そのために利用できるものは積極的に取り入れた。近代でいえば南方熊楠は修行者ではないが、世界を知るためのアイテムとして科学を選んだ #荒俣宏講演会 #熊野

2015-09-13 14:54:54
ばじる🐸人生半分忘れ物 @Basil1127

熊楠は「真言の法」に注目し、南方マンダラを生み出した。彼は理念のその先へ行こうと試みた。彼が因果と因縁の世界を発見したのは少なからず熊野の森と共にで暮らしたことによるのではないか #荒俣宏講演会 #熊野

2015-09-13 15:02:01
ばじる🐸人生半分忘れ物 @Basil1127

真言は誰にでもできる。崇高な美しさに満ちた山の道を歩くことで修行者ではない一般の人々が神の姿に触れ、癒され蘇ることができる。それこそが巡礼路というものの意義である #荒俣宏講演会 #熊野

2015-09-13 15:05:59
ばじる🐸人生半分忘れ物 @Basil1127

闘鶏神社(熊楠の妻はここの宮司の娘さん)は浄土信仰、仏教、熊野信仰、そして近代科学がこの熊野に集まっていることの象徴である。この闘鶏神社が追加で世界遺産に加えられるとのことだが、それにより「道の世界遺産」として完成するのではないだろうか #荒俣宏講演会 #熊野

2015-09-13 15:13:52