にしこーさんのおかみすちー口説き

みすちー
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にしこー @ovst245o

夜の灯りも疎らな町で、綺麗な女将のみすちーが一人で切り盛りする、ふらり立ち寄った小料理屋で、飲めもしない日本酒の酔いに任せて、みすちー口説きてぇなぁ

2015-09-14 09:50:38
にしこー @ovst245o

みすちーがホントは妖怪だと知らないまま口説いて、「私は住む世界が違うから、幸せにはなれないの」って困った顔で笑って欲しい。その日は帰るけど、何度も通って、人のいない二人きりの小料理屋で世間話しながら過ごしたい

2015-09-14 09:56:11
にしこー @ovst245o

幾日幾月お店に通ったところで、みすちーもよく笑うようになって、口説くのも「はいはいw またそんな事言ってw」みたいな返しになったくらいでぱったり行くのやめてみたい。毎日同じ時間にあった楽しみが、その時間の為に美味しいもの仕入れてた毎日にハッ気が付くみすちー可愛い

2015-09-14 10:06:24
にしこー @ovst245o

そこから幾日幾週経ったところでまたフラリとお店に現れて、「いらっしゃ…」と顔を見るなりちょっと強ばるみすちー余所目にカウンター越しに椅子に腰かけて、「おまかせ」って言ったっきり黙って時間を過ごしたい。出てくる料理を黙々と食べてると、コトッとお猪口と日本酒が出てくるんや

2015-09-14 10:15:03
にしこー @ovst245o

「今日は酔えない」って言うと、厨房から出て来て隣に座って、トクトクと みすちーがお酒を注ぐんや。そんでおもむろにお猪口を持ったかと思うと、クイッと自分で飲み干して、朱に染まった頬でこちらを向くんやな

2015-09-14 10:25:07
にしこー @ovst245o

「あなたはずるい。フラッと私の前に現れて私の時間に住み着いて、酔いに任せて幸せを見せてくる。」って優しい、まるで口説く時に使ってたような声で話し出すんやな。そんでまた注いで、クイッとひと飲み。「でもあなたは酔わないと本心で話してくれない…ううん、それは私も同じか」って。

2015-09-14 10:31:08
にしこー @ovst245o

スッと目線を外すみすちーの赤みがかった横顔がとても綺麗で、シラフだと見続けられなくて、お酒に手を伸ばそうとしたその手を、みすちーがパッと止めるんや。優しく。そこで徐に「私は妖怪なの。あなたたち人が恐れる妖怪」と呟くんやな

2015-09-14 10:39:52
にしこー @ovst245o

「あなたの言葉、初めはおかしな人だと思った。何も知らないんだろうなって。でも何度も好きだって言うんだもの。気にしちゃうじゃない」フフッと、目を細めて笑いながらみすちーは続けるんや。「今までそんな事言われたことないんだもの…こんな楽しい時間過ごしたことないんだもの…」って

2015-09-14 10:48:04
にしこー @ovst245o

掴んでた手を離して、またお酒をお猪口に注いで、今度は飲まずにみすちーは話し出すんや。「もう居なくなって欲しくない、ずっと側にいて欲しい。私は妖怪だから、人と同じようにこなす事は難しい。我慢させる事の方が多いかもしれない」今度は目に涙を浮かべて、声は弱々しくも目線はこちらを向いて。

2015-09-14 10:54:15
にしこー @ovst245o

「酔わないと私だってこんなこと言えない。言えなかった」って、時計の針の音だけがする時間が少し流れて、またみすちーは話し出すんや。「好きです…大好きです…」振り絞った声で精一杯伝えるんや。

2015-09-14 11:01:30
にしこー @ovst245o

そんでみすちーは注いだままだったお酒を一口、顔を近づけてきたかと思うと、柔らかいものが触れて口のなかにお酒の味がするんやな。「あなたは酔わないと本心を語ってくれないから…」そう言って抱き締めてくるみすちーをそっと抱き締め返す夏の終わり。

2015-09-14 11:06:24
にしこー @ovst245o

おかみすちー探しに、私も幻想郷に行きたい

2015-09-14 12:18:06