perry_lawtonさんの考える「組曲」とは

perry_lawtonさんが考える「組曲」について語ってくれたツイートをまとめてみました。
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perry_lawton KUBO @perry_lawton

【組曲のテンポの話】⑫ さらに、映画音楽はM1、M2などの細かい演奏単位の小曲が何十曲もあって1本の映画の音楽を構成する。しかしこれらは映画の各部位に配されるのであって、連続して演奏される設計になってはいないし、各曲が独立した観賞用音楽として成立しているわけでもない。

2015-09-16 06:33:26
perry_lawton KUBO @perry_lawton

【組曲のテンポの話】⑬ それゆえに、「単にM1、M5、M10…と複数の曲を抜粋してそのまま並べるだけでは、観賞用音楽として成立しない」という考え方が出てくる。結果として、『海底軍艦組曲』では「別々のMをそれぞれ切り刻んで、その切り刻んだものを組み合わせる」手法が使われている。

2015-09-16 06:34:11
perry_lawton KUBO @perry_lawton

【組曲のテンポの話】⑭ そして、原曲の設計はどこかへ吹っ飛び、テンポの繊細な設計どころではなくなってしまった。例えば、舞踊音楽『くるみ割り人形』の組曲は原曲の香りを損なわない形に仕上がり、独立した曲としても美しいし、原曲への橋渡しとしても文句のない出来映えだが、

2015-09-16 06:34:50
perry_lawton KUBO @perry_lawton

【組曲のテンポの話】⑮ もし『くるみ割り人形』の組曲を作曲者以外の人間がまとめて、「『金平糖の踊り』と『ロシアの踊り』を切り刻んで組み合わせました」などという改変をしてチャイコフスキー作品として発表したら大変なことだ。『海底軍艦組曲』がやっているのはそういう逸脱ではないのか。

2015-09-16 06:35:40
perry_lawton KUBO @perry_lawton

【組曲のテンポの話】⑯ 『海底軍艦組曲』の楽譜の表紙には「伊福部昭 作曲」と大きく書かれている。編曲者の名前は右下に「編集 だれだれ」と小さく書いてあるだけだ。もうこれは、良くなったとか悪くなったとかいう以前の問題。組曲が仮に素晴しい音楽だったとしてもこういう扱いは誤りだ。

2015-09-16 06:36:49
perry_lawton KUBO @perry_lawton

【組曲のテンポの話】⑰ 後は、「組曲の話」⑫j~⑭を再度お読みいただければ、私の言わんとすることは理解していただけるのではないかと思う次第。テンポの話から大きく逸脱して失礼したが、全てはつながっているゆえに一気に書かせていただいた。お騒がせして失礼した。(①~⑰でおわり)

2015-09-16 06:37:30