債務奴隷化（経済徴兵など）と帝国。帝国の終焉and新たな中世？？

金王坂兵衛 @KNZ48

アダム・スミス以来の根強い誤解だが、貨幣経済に対するものは物々交換経済ではない。知り合い同士でツケを時々寄り合って相殺する信用経済がそう。相殺には貨幣は仮に存在しても最小限しか介在しない。先行するのは信用経済で、文字の発明とほぼ同時期の記録は信用の記録。(続

金王坂兵衛 @KNZ48

コインの発明は信用の恩恵の及ばない遠距離交易や傭兵軍への支払いの必要と同期している。コインの必要は貴金属の必要を生み、鉱山労働と、そのための奴隷と、そのための戦争と、軍隊の成長の循環を産んだ。世界史枢軸の時代あるいは帝国の時代。流動的な世界を生きる個人のための思想の時代。(続

金王坂兵衛 @KNZ48

成長に依存した世界はしかしやがて行き詰まり、貨幣経済と遠距離交易と賃金払いの軍隊は世界から姿を消し、いわゆる中世の暗黒時代という、信用経済への移行が進んだ。帝国は消え去り、人々の運命は個別の共同体に委ねられるようになった。(続

金王坂兵衛 @KNZ48

世界史枢軸の時代の共通悪は、債務奴隷の激増。旧約のヨベルの年の規定ーこれは今も英語で徳政を意味するjubileeにその名をとどめているーあるいは市民の債務奴隷化を「禁止」したとされるアテネのソロンの改革、キリスト教の金利禁止などに繋がり、その首尾はどれも思わしくなさそう。(続

金王坂兵衛 @KNZ48

帝国は税の金納を可能な限り進めたがり、貨幣獲得の必要から市場と関わらざるを得なくなった個人は、市場に翻弄され単純な確率の法則に基づいて債務奴隷化していった。そうした矛盾は中世という形で解決されることになった。

金王坂兵衛 @KNZ48

資本主義の勃興はやがて新しい帝国の時代を生み出し、おそらくそれは今この時点で絶頂期を迎えたのだろう。

金王坂兵衛 @KNZ48

大体そうした見方がオキュパイ運動に先行してグレーバーによって唱えられている。

金王坂兵衛 @KNZ48

カジノと客の確率則に基づき、貨幣の分布はその性質のままに任されると、集中と広範な債務奴隷化を生む。

金王坂兵衛 @KNZ48

人々はまた、ツケの世界へと戻らざるを得ないだろう。そして金納の税金に依存する国家はそこを阻止するために人々にあの手この手であらゆる物事において貨幣経済を強制するだろう。

金王坂兵衛 @KNZ48

しかしそれも限界が見えている。

金王坂兵衛 @KNZ48

我々は帝国の最後に立ち会っているのだろう。

金王坂兵衛 @KNZ48

帝国の時代の終わりには民族の大移動があった。

金王坂兵衛 @KNZ48

帝国の繁栄と安寧は誘蛾灯のように周辺を魅惑し、周辺は必ずしも帝国の貨幣フローには統合され得ない。

金王坂兵衛 @KNZ48

というか古代の広域貨幣経済がダメになって封建的中世秩序ができた。 twitter.com/tezukakaz/stat…

手塚一佳 DFA/博士(芸術) @tezukakaz

というか資本主義というのが奴隷制度や封建制度で不鮮明だった身分権力を金銭という単位で再評価したものである訳で。RT 世界ふしぎ発見「ローマ時代の奴隷というのは上流階級が優雅に暮らすための労働階級で、今で言うサラリーマンのことです」 netgeek.biz/archives/53353

2015-10-18 20:41:21

金王坂兵衛 @KNZ48

古代2.0の資本主義世界では債務奴隷の代わりに自由身分とローン地獄ができた。最近ではそこも上手く回らなくなった。中世2.0の足音が聞こえる。

47NEWS @47news

速報:欧州中央銀行のドラギ総裁はユーロ圏１９カ国の金融政策について、量的緩和を拡大する可能性を示唆。 bit.ly/1LpGOD3

金王坂兵衛 @KNZ48

いわゆる資本家が金利生活する資本主義の終わり。ジェネリックな投資稼業は厳しく、テメエの身のまわりで勝手知ったる分野にハンズオンでブッコむ新中世の始まり。

金王坂兵衛 @KNZ48

ヘッジファンドも難しいだろうなあ。