安保法制に対する国際政治学の態度(社会の反応は別として)についての三浦瑠麗さんのつぶやき

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三浦瑠麗 Lully MIURA @lullymiura

安保法制に対する社会の反応は別として、国際政治学の態度を分けているのは、孤立志向か国際主義か、反米か親米か、中国をどの程度脅威と見るか、東アジアの階層秩序をどの程度受け入れるか、そもそも他国の内政を分析の考慮に入れるか否かによってかなりの程度説明出来るように思える。

2015-09-16 13:18:33
三浦瑠麗 Lully MIURA @lullymiura

これに自国の政権をどう見るかというのが加わるとかなりの態度の違いを生む。でもそれはレトリックや強調点の違いが目立ってしまうからで、問題の本質はやはり同盟か中国か、と、紛争国への介入か不介入かに集約されると思う。

2015-09-16 13:20:38
三浦瑠麗 Lully MIURA @lullymiura

一番深刻なのは、同盟の法的基盤整備ゆえに安保法制に賛成する派が、一旦具体的な紛争国への介入の論点が浮上したならば、それまで十分紛争介入の是非やあり方議論してこなかったが故に、場当たり的に介入を決めてしまう可能性が残されていることだ。

2015-09-16 13:22:50
三浦瑠麗 Lully MIURA @lullymiura

立憲主義についていうと、違憲だという指摘はあってしかるべき懸念だと思う。そもそも同盟の法的基盤が違憲ならば、それは問題だ。けれどもここでは立憲主義が守るべき多数の暴走により犠牲とならんとする少数者がこのままだと存在せず、近々制服の自衛隊員という形で顕在化する可能性だってある。

2015-09-16 13:26:35
三浦瑠麗 Lully MIURA @lullymiura

国のあり方をめぐる争いは民主主義でとき、少数者の権利は立憲主義で守るべきだ。そうでないと民主主義と立憲主義の双方が弱くなる。

2015-09-16 13:27:39
三浦瑠麗 Lully MIURA @lullymiura

繰り返しいってきたことだが、この法制は敗戦国の再軍備の完了段階のピースだ。だからこそ社会的、国際的な波紋が生まれる。問題は、今後の武装した民主主義がこれまでの日本が掲げてきた高い理想に見合うことができるか、またその過程で公平さや賢さを見失わないようにできるかだ。

2015-09-16 13:33:29
三浦瑠麗 Lully MIURA @lullymiura

今後の政策過程で、紛争の実態を知ることなく理想主義的な介入を掲げることには反対したい。平和とは汚れちまったものでしかないことを身を以て体験しなくても、座学で学べることはたくさんあるのだから。

2015-09-16 13:35:19