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2015年9月16日、 日本の憲法解釈の変更を含む安保法案のたった1回の地方公聴会が新横浜で開催されました。 その公聴会で公述人として選任された、水上貴央弁護士は「単なる多数決主義は民主主義ではない」と述べました。 その地方公聴会の報告は、広聴会全体でA4版1枚(翌日2枚に増補)だけですが、委員会に報告されるはずでした。 しかし、与党は公聴会報告そのものを行わず、締めくくり総括質疑さえもすっ飛ばして、「強行採決もどき」を行いました。 公聴会の扱いの妥当性も大きな問題ですが、 そもそも「民主主義は多数決だ」という考え方はどの程度妥当性があるのでしょうか? 水上弁護士本人が、「委員会強行採決もどき」の後に連続ツイートで説明していますので、お読みください。
水上貴央 @mizmonolife
「この状況で法案を強行採決することは 単なる多数決主義であって、民主主義ではありません。」 私のこの発言は、結構物議を醸しだしているようです。 ごく常識的な見解を述べたつもりだったのですが。lite-ra.com/2015/09/post-1…

本と雑誌のニュースサイト/リテラ

強行採決は単なる多数決主義で、断じて民主主義ではない! 安倍独裁政権が持ち出す「多数決」「民意」の論理を疑え!

http://lite-ra.com/2015/09/post-1495.html

水上貴央 @mizmonolife
多くの方々は、当然ご案内かと思いますが もう一度、ちょっと丁寧な言い方をしておきましょう。 (実は質疑の中でこの補足はしてありますが)
水上貴央 @mizmonolife
ある法案を通そうとする場合、十分な審議に基づいて国民の理解が進み、合憲で、立法事実があり、法案全体の整合性もとれているとき、すなわち、最後の最後、価値判断の問題になったときに、国会の多数決によって間接民主主義の意思決定を下すことは民主主義のルールとして当然です。
水上貴央 @mizmonolife
しかし、国会審議において、現在の本法案が、違憲なだけでなく欠陥法案であり、政府の説明が法文の内容とかい離し破綻しており、不当な結果を招くだろうことは、既に明確になっているのです。これは、価値判断ではなく論理の問題です。
水上貴央 @mizmonolife
したがって、今この状態で、本国会で、この法案を強行採決して通すことは、単なる多数決主義であって、決して民主主義ではありません。
水上貴央 @mizmonolife
その1の1) 本日行われた安保特の委員会審議において、鴻池委員長の不信任動議が審議され、午後16時28分頃に、本動議は否決されました。その後、鴻池委員長が委員長席に着席するや否や、突然、与党の(同委員会所属議員以外の)議員が委員長を取り囲み、それに端を発して議事は騒然としました。
水上貴央 @mizmonolife
その1の2) 野党の委員は、委員長が与党所属の(委員以外の)者に取り囲まれてしまったため、委員長の発言等を聞くことができず、そこで何が行われたのかを全く把握できなくなりました。
水上貴央 @mizmonolife
その1の3) その直後、与党の同委員会所属の委員が起立したり座ったりするなどし、その後、与党委員は、本委員会に置いていわゆる安保関連法案が採決されたなどと称するに至りました。
水上貴央 @mizmonolife
その2の1) これは、会議体として、決定的な瑕疵があります。 会議体には、会議体の持つ、当然のルールがあります。それは、会議体の参加者が、会議で何を決めるかを知ったうえで、自らの議決権を行使するということです。これは、学級会でも、町内会の会議でもどこでも同じです。
水上貴央 @mizmonolife
その2の2) また、会社の場合には、会議が外形上行われていたような場合でも、その瑕疵が大きすぎて、決議があったと認められない場合などには、株主総会決議の不存在として、決議内容は当然に無効となります。
水上貴央 @mizmonolife
その3の1) 本件においては、委員会所属の委員が、この手続きの中で、何が行われたのか、すなわち、①委員会審議は再開されていたのか、②動議は出されたのか、その動議の内容は何か、③その後本法案の採決は宣言されたのか、④採決は可決されそれが宣言されたのか、全てわかりません。
水上貴央 @mizmonolife
その4の1)  参議院規則、第49条には、「討論が終局したときは、委員長は、問題を宣告して表決に付する」とあり、今回はこの「問題を宣告して」が行われていないことが明らかです。
水上貴央 @mizmonolife
その4の2)  与党の議員にも、野党の議員にも、表決に参加する権利はあり、これは、委員会所属の議員固有の権利です。そして、それが一方的に奪われている場合、それはもはや議決が行われたとは認められません。
水上貴央 @mizmonolife
その5の1) 国会法第48条により、委員長には「委員会の議事を整理し、秩序を保持する。」権能が認められています。しかし、この権能は、あくまで議事の運営に関する権限であり、委員の表決権を一方的に奪う権利が認められているわけではありません。
水上貴央 @mizmonolife
その5の2) 特に、本件では、委員長を与党所属の(委員外の)議員が取り囲み、野党議員は、全く委員長の発言を聞くことができず、それに関しては、野党議員には何らの原因が無いのであって、野党が委員長を取り囲んだという場合とは、全く異なる状況であると言えます。
水上貴央 @mizmonolife
その6の1) 以上より、本件の表決と称されるものは、委員会の議決とは全く認められないのであって、委員会の採決を前提とした本会議の開催も全く正当性が認められません。
水上貴央 @mizmonolife
その7の1) 国会には、高度な自治権が認められ、司法権による介入が制限されています。国会にこのような特権が与えられている反対の義務として、国会には、たとえ多数派であっても、会議体の基本的なルールを尊重する義務があります。
水上貴央 @mizmonolife
その7の2)院内の決議が、裁判手続きで無効にならない代わりに、自分たちがしっかりと会議体の模範となる義務があります。
水上貴央 @mizmonolife
その7の3) それにもかかわらず、今回政府与党は、会議体の運営としておよそ考えられないような運営をし、採決がされたと称して、この法案を無理やり通そうとしています。
水上貴央 @mizmonolife
その8の1) 今回のような、会議体のルールを踏みにじり、三権分立の下で認められる国会の自治権の裏側にある当然の義務を放棄したあまりに正当性を欠く委員会運営は、決して認められるべきものではありません。
水上貴央 @mizmonolife
8-2) 今回見誤ってはいけないのは、いきなり与党の議員(動員された一年生議員)が委員長を囲んだということです。正常な議決を与党がしようとして、野党が実力でそれを阻止しに行った、という事案とは、全く異なる状況です。
水上貴央 @mizmonolife
8-3) それに対して、一部の野党議員がエキサイトして、問題のある行動を採った者がいましたが、これは、これで責めを負うべきことであって、そういうものが居たから議決が有効になるという関係にはなりません。
水上貴央 @mizmonolife
9-1)とにかくポイントは、与党の側の議員が委員長を取り囲み、正常な議決ができない状況を作出し、それによって生じた混乱状況において、議決内容の特定等が為されないままに、人が立ったり座ったりした。これは、手続き的に、有効な採決と認められる基礎を欠くということです。
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コメント

わい(ry @waidottowai 2015年9月18日
勝手に言葉の定義変えんな阿呆が
kadochika @kadochika 2015年9月18日
今回怨嗟の声を上げている人々は、果たして自分たちが多数派として採決できる立場だったとしたら、同じことを言っただろうか?断言するけど喝采してただろうね
宍戸俊則(shunsoku2002) @karitoshi2011 2015年9月18日
「民主主義は多数決」というのは、定義ではありませんよ。ちゃんと勉強してきてください。「民主主義は手続きの順守」でもあるし、「民主主義は少数意見の尊重」でもあるし、「民主主義は話し合いで決めるもの」でもあります。
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