議事妨害文献メモ

様々な議会における議事妨害についての話のメモ。
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猫の泉 @nekonoizumi

これの次の記事が浅野一郎「院内の秩序維持と議長警察権」。こちらも議事妨害に関する話から説き起こし、議長警察権とはどういうものなのか、どこまで及ぶものなのかを検討している面白い論文。

2015-09-20 00:12:44
猫の泉 @nekonoizumi

冒頭で最近の実力行使による議事妨害事例として2例あげられているのだけれど、どちらも新進党w 一つはさっきのピケ戦術で、もうひとつが95年11月の参議院での宗教法人等特別委員会で委員長室に委員長と理事を新進党がピケで閉じ込めた事件。

2015-09-20 00:15:24
猫の泉 @nekonoizumi

参議院宗教法人等特別委員会で、宗教法人法改正案に関連して池田大作創価学会名誉会長を参考人招致するか与党と新進党が対立して起こった。この時は幾度か数十人の衛視が新進党バリケード突破を試みるも押し返され、最終的に特別委員会散会が決まり終結という。

2015-09-20 00:19:01
猫の泉 @nekonoizumi

議長警察権、あまり研究がないとのことで色々検討されている。議長警察権が及ぶ範囲に、「議会会館」が入るのかどうかが微妙なラインらしい。96年の論文だけど、今はどうなっているのだろう。

2015-09-20 00:23:56
猫の泉 @nekonoizumi

@nekonoizumi 「議会会館」→「議員会館」。肝心なところを間違えていた。

2015-09-20 00:29:20

☆色々

猫の泉 @nekonoizumi

議事妨害でいろいろ検索していたらこんなのも。 「性差別禁止が公民権法第7編に組み込まれることになったのは…ハワード・A ・スミス下院議員が第7 編の法案審議を遅らせ、公民権法を廃案にしようという議事妨害目的で性差別禁止修正案を議会に提出したのが、意図とは逆に可決されたことに起因」

2015-09-20 00:27:21
猫の泉 @nekonoizumi

そんな経緯だったのか。この論文にあった。 CiNii 論文 - 〈研究ノート〉アメリカの女性の職場進出 : 女性管理職数増加の背景と要因 ci.nii.ac.jp/naid/110000198…

2015-09-20 00:27:52
猫の泉 @nekonoizumi

他に「議事妨害」で検索したらこんなのも引っかかった。有料なので見れないけど、何があったのか。 CiNii 論文 -  第9回日本小児外科学会総会随想(<特集>日本小児外科学会25年のあゆみ) ci.nii.ac.jp/naid/110002127…

2015-09-20 00:31:03

☆前田英昭「国会審議と議事妨害」『議会政治研究』23,1992

猫の泉 @nekonoizumi

『議会政治研究』92年9月号の前田英昭「国会審議と議事妨害」がとても面白い。PKO法案の13時間8分の牛歩直後なので冒頭はその話だけど、その後に議事妨害の先例として、先日の↓のダイジェスト版があり…続 「床次の小選挙区制法案と議事妨害」ci.nii.ac.jp/naid/120005388…

2015-09-21 00:07:10
猫の泉 @nekonoizumi

続)次に「非合法的議事妨害」の話。日本の国会での物理的議事妨害の初出は明治39年の鉄道国有化法案のとき、反対派が議長席周辺で暴力を振るい妨害した事例という。戦後の事例として警察法案時。次に「合法的議事妨害」で長時間演説の話。各国の例でイギリスの歴代1位は1831年の6時間、…続

2015-09-21 00:07:55
猫の泉 @nekonoizumi

続)フランスでは1950年に7時間の事例。フランスのところで出典になっている本が文庫クセジュの『フランスの議会技術』(1982年)amazon.co.jp/dp/B000J7RNX6。クセジュにこんなマニアックな本があったのか。日本では長時間演説は規則上難しいという。続

2015-09-21 00:08:25
猫の泉 @nekonoizumi

続)日本で発言時間の制限が導入されたのは占領期のアメリカの意向という説があり、鈴木茂三郎もGHQの意向と証言しているらしい。牛歩戦術の初出は昭和4年と思われるが、「牛歩」と名付けたのは誰かはわからないらしい。ただ、昭和4年6月発行の論文ですでに美濃部達吉が牛に例えているとか。続

2015-09-21 00:08:35
猫の泉 @nekonoizumi

続)欠席又は審議拒否による審議ストップ戦術。イギリスでは1739年に欠席戦術を反対派が行ったが、議長が退場議員たちを出席義務違反として厳しい譴責処分する結果となり、その後、イギリスではこうした審議拒否戦術は二度と行われていないという。次に日本での事例が挙げられている。続

2015-09-21 00:08:52
猫の泉 @nekonoizumi

続)日本の立法過程をたとえて「障害物競走」というらしいけど、その対抗策として導入された中間報告制度。中間報告制度の事例が並べられ、さらに議事妨害と中間報告制度の活用が具体的にどのようになされるかの実例として、昭和31年の教育2法案4泊5日の詳細な経過が載っている。とても面白い。続

2015-09-21 00:09:08
猫の泉 @nekonoizumi

続)開会・休憩・散会時が何時何分、議題・動議、記名採決の結果が並べられているけど、本会議が開会するたびに毎回、野党が直ちに休憩することの動議が出されるし、時々、間に〔乱闘〕とか〔警官隊導入〕とか挟まれるのがちょっとシュール。続

2015-09-21 00:09:32
猫の泉 @nekonoizumi

続)むすび。結局のところ、議事妨害が成功した数少ない例はほぼ小選挙区法案の時ばかりのようだ(この文章の時点で、ではあるけれど)。様々な議事妨害事例や具体的実例が知れてお得な論文。議事妨害について知りたいときはおすすめ。

2015-09-21 00:10:49
猫の泉 @nekonoizumi

やっぱり、昭和4年の床次小選挙区制法案を巡る攻防の経過が面白すぎる。

2015-09-21 00:28:26

☆「各国の議事妨害―議会事務総長会報告から」『議会政治研究』23,1992

猫の泉 @nekonoizumi

岸本さんが先日ツイートしていた、『議会政治研究』92年9月号の「各国の議事妨害―議会事務総長会報告から」を読んだ。各国議会からの議事妨害事例報告がまとめられたこれまた面白いレポート。先日の「国会審議と議事妨害」と同じ号の掲載。 twitter.com/bowwowolf/stat…

2015-09-21 23:54:47
岸本元 @bowwowolf

「議会政治研究」1992年9月号の「各国の議事妨害」によると、キプロス、ドイツ参議院、オランダ下院、ノルウェー国会、ポーランド議会、ルワンダ国家開発評議会、スウェーデン国会、英国貴族院、ウルグアイ上院ではいかなる形の議事妨害もないということである。

2015-09-19 18:26:58
猫の泉 @nekonoizumi

続)4章で議事妨害行為を 討論過程におけるフィリバスター行為/投票説明/議事手続上の動議/議事手続違反を指摘する動議/修正案及び再修正案の乱発/投票/インターぺレーション及び質問/委員会審査及び公聴会/定足数/他の形態の議事妨害 に分類し、各項目での各国の事例が報告されている。続

2015-09-21 23:55:06
猫の泉 @nekonoizumi

続)カナダ(下院)、各事例について詳しく報告しているようで、事例としてカナダ(下院)の話がたくさんあがってくる。そもそも議事妨害手段のバリエーションも多いようで、大変だな。あと、イギリス貴族院の定足数が3人って初めて知った(ただし、投票数は30に満たないと成立しない)。続

2015-09-21 23:55:16
猫の泉 @nekonoizumi

続)「議事手続違反を指摘する動議」事例、カナダ(下院)だと政府による会期延長動議の議事手続違反を指摘する動議についてだけの討論が3日以上続いたというものがあがっている。カナダ(下院)、適正な通告なら無制限に修正案出せる等、手段多彩。ちなみに日本の牛歩は「投票」に分類されている。続

2015-09-21 23:55:26
猫の泉 @nekonoizumi

続)6章は「議事妨害に対する統制」で、逆に様々な議事妨害行為に対する規制・制限・対抗策が採り上げられている。何分、もう20年以上経っているので、変わっている事項も多いだろうけど、ある国の議会でどの議事妨害ができて何ができないのかというのも歴史や考えの違いが少し感じられ面白い。

2015-09-21 23:55:35
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