佐野折メモ

街谷タ上@隠居中 @wM8CHI8o

大学生佐野「せっかく来てくれたんだ、僕の話をすこししよう」 折口「いらん」 佐野「吐き出したい気分なんだ」 折口「またゲロっスか」 佐野「違うよ。下品な女だな」

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@WoCrymore_ 佐野「僕は今すごく寂しい」 折口「そっスか」 佐野「そう冷たくされると余計に」 折口「帰っていいっスか」 佐野「ダメだ、ここにいてくれ」 折口「畑仕事が残ってんスよ」 佐野「お兄さんにやらせればいい」 折口「それは常日頃思ってんスけどね」

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@WoCrymore_ 佐野「とにかく僕は今君にここに居て欲しい」 折口「お断りっスよ、手離してくださいっス」 佐野「イヤだ」 折口「ガキかアンタは。抱きつかないでくださいっス」 佐野「別に君じゃなくてもいいが今ここには君しか居ない」 折口「最低だｗｗｗｗｗ」

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@WoCrymore_ 佐野「さっき昔の夢を見た」 折口「何か語り始めた」 佐野「前にも話したことがあると思う。昔の彼女が夢に」 折口「……（先輩本当に骨と皮しかないなー）」 佐野「夢の中で彼女は助かってた」 折口（洗濯物入れてくるの忘れたな）

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@WoCrymore_ 佐野「今でも彼女は生きてて、僕と幸せに暮らす夢だった。当時僕はぼろぼろになって帰ってきた彼女に何もできなかった。できないどころか彼女が死んだことに対して悲しみは浮かんでこない。エゴな悲しみだけがずっと」 折口「帰っていいっスか」

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@WoCrymore_ 折口「センパイはいつもそうやってうじうじ急にポエム語り始めますけど何もできなかったもんは何もできなかったんだし、センパイが解釈している通り戦争だから仕方ないじゃないっスか」 佐野「君は大切な仲間や家族が死んでも同じように現実を受け止められるのか」

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@WoCrymore_ 折口「私には大事なものを守るための力を手に入れる時間も、気力も、体力もあるんスよ。そんでそれは神様から偶然与えられる才能でも何でもなくて、自分が努力して何とか作り出してるものなんスよ。

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@WoCrymore_ 。こうやって研究室に篭って人の命を研究してるセンパイも同じようなモンじゃないスか。でも、私の努力やセンパイの技術をもってしても取り返しのつかないことになることは人が死ぬよりも高い頻度でやってくるんスよ」

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@WoCrymore_ 佐野「ゴリラが珍しく頭使ってしゃべってるね」 折口「殴っていいっスか」

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@WoCrymore_ 折口「ともかくあとはセンパイが、……何をどう悲しんでるのか私には理解できないっスけど、乗り越える努力をしなくちゃ。自分の気の置ける後輩を呼んでポエムを1時間2時間語る暇があるんだったら」 佐野「僕はそんなに語ってない」 折口「語ってっから」

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@WoCrymore_ 折口「でもセンパイはここが地元じゃないし、親も近くにいるわけじゃないし、何でか知らないけど周りの人間を遠ざけてるし、どうしてもダメって時は料理差し入れに来るんで、そんな人のことを試すみたいに抱きつかないでくださいっス」 佐野「君の料理はおいしい」

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@WoCrymore_ 折口「なんスかいつも文句言うくせに。今日はもう本当に家のことやらないといけないんで、帰るっスよ」 佐野「……あと五分だけ」 折口「……いいっスけど。五分だけなら」 佐野「……うん」 折口「私だからいいけど他の女の子にやったらセクハラっスからねこれ」

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@WoCrymore_ 佐野「……君にはセクハラにならないのか」 折口「別に異性として見てるわけじゃないし、家に兄貴がいるから同じ感じっていうか」 佐野「それは残念だ」 折口「……？」

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@WoCrymore_ 折口「セクハラしてるつもりだったんスか？」 佐野「大いに」 折口「うわー、離れろ変態」 佐野「嘘だよ。でも僕は君のことを異性として見ていないわけじゃない」 折口「は？」 佐野「メスのゴリラとして見てる」 折口「死ね」

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@WoCrymore_ 折口「もうマジで帰ってやる」 佐野「すねなくてもいいじゃないか」 折口「馬鹿馬鹿しくなったんスよ」 佐野「僕は大真面目だけど」 折口「真面目にメスゴリラとか言う人間いないっスから」 佐野「女として見てる」 折口「は？」 佐野「女として見てるよ」 折口「…」

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@WoCrymore_ 佐野「Cカップの男はいない」 折口「死ね」 佐野「死ねない」 折口「帰る」 佐野「ダメだ」 折口「死ね変態」 佐野「あと2分残ってる」 折口「死ね」 佐野「うん」

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@WoCrymore_ 佐野「君の腹の上でなら死んでもいい」 折口「キモイ私は絶対にイヤだキモイ」 佐野「本気だって言ったらどうするんだ」 折口「絶対に嫌」 佐野「束咲」 折口「おえぇッやめろ鳥肌立つ」 佐野「冗談だよ」 折口「冗談じゃなかったら腹切って死ぬ」

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@WoCrymore_ 佐野「そんなことしても僕がすぐ治すから意味無いよ」 折口「センパイには絶対体弄られたくないっス」 佐野「カッコ意味深」 折口「はぁ！？」 佐野「はあもうおしゃべりはやめよう。色気が無い」 折口「やめろすり寄るな気持ち悪い」

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@WoCrymore_ 佐野「…………はい、五分」 折口「もう暫く絶対来ない」 佐野「僕が餓死しそうになったら来てくれ」 折口「勝手に死んでろ」 佐野「校舎の出口まで送ってあげよう」 折口「もう道分かるっスからいいっス」 佐野「僕の気分転換につき合ってくれ」 折口「今つきあった」

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@WoCrymore_ 佐野「残念だ」 折口「冗談きつい」 佐野「傷つくなあ」 折口「んなわけあるか」 佐野「ねえ」

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@WoCrymore_ て研究室のドアまで折口の後を歩いて急に折口の肩掴んで振り向かせて抱きしめて髪に顔埋めて、折口が驚いてるところで佐野が「君といると楽しい」って言いながら抱きしめる力を一瞬だけ強めてから解放して「じゃあね」ってドア空けて呆然としてる折口を外に出してあげるやつな

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@WoCrymore_ んで折口が「え、あ、はい」って言って廊下を歩き出して、でも折口は別にドキドキとかしてるわけでもなくて、「なんか相当参ってんだなぁセンパイ」ぐらいにしか思ってない

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その日帰ってきた折口は兄に佐野のことを話しているといい。 「こんなことがあったんだけどさー」 兄「ンだと！？それもう気あるじゃねぇか！お前何成人した男に抱きつかせてんだ嫁入り前だろ考えろよちょっとは！鈍すぎか！」