9月21日　三笠の昔話

戦艦だった三笠 @senkan_mikasa

人類が火薬を手に入れてからというもの、何度か人為的な大爆発が起こっています。 有名どころでは、ハリファクス市が壊滅したハリファクス大爆発（1917）、独国スパイにより発生し自由の女神に傷を負わせたブラック・トム大爆発（1916）など・・・ #三笠の昔話

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日本でも、 禁野火薬庫爆発（1939年、大阪） 玉栄丸事故（1945年、境港） 二又トンネル大爆発（1945年、福岡） 伊江島大爆発（1948年、沖縄伊江島） などが発生しています。主に戦前戦時、あるいは戦後まもなくの、弾薬管理がまだいい加減な頃の事故ですね。 #三笠の昔話

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ところで、爆発は火薬やガスでばかり起こるとは限りません。 基本的に燃えるものはなんでも、ある一定濃度で空中に浮遊した状態を作れば爆発を起こすことができます。 意外なところでは、穀物のサイロにたまった籾殻でサイロが爆発、なんてことも。 #三笠の昔話

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また、意外なものが爆発性だった、なんてことも。もっとも身近なものは、肥料に用いられる硝安。 知らずに集積場で発破をかけて、大爆発・・・、「そんな馬鹿な」と今なら思うけれど、そんなことが実際あったのです。 それがオッパウ大爆発（1921年の今日）。 #三笠の昔話

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当時のドイツは化学工業の最先端であり、空気中から窒素を固定して肥料や火薬の原料が作れｒ・・・・ （ざわっ） ・・・・・、ドアの向こうに気配を感じますね。

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はい、そこ、出てらっしゃい。 （ぞろぞろ） いいですか、「お○○い大爆発」じゃないです。オッパウ、です。地名です。あんまりそんなことばかり考えていると、ウッカーマルクちゃんみたいになりますよ。

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さて、今日の話題。 今日は、露海軍軍人ワシリー・アルセニヴィッチ・ボイスマン大佐の命日（1905）です。 露戦艦ペレスヴェートちゃんの艦長として日露戦争を戦い、抑留中に病死。艦長として部下を思いやる姿勢は今も抑留先の松山で語り継がれています。 #三笠の昔話

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ペレスヴェートちゃんは黄海海戦で敗走し旅順港に戻った後、重砲射撃で損傷を負い、旅順開城に伴いボイスマン艦長と部下の手により爆破されました。（後に浮揚改修、日本戦艦「相模」として再就役） ボイスマン艦長以下乗組員は捕虜となり、松山にあった収容所に送られました。 #三笠の昔話

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一般的な収容所のイメージと大きく異なり、松山の収容所は非常に待遇がよく、一般市民との交流が許され非常に和気藹々とした抑留生活だったようです。 士官だったボイスマン大佐は帰国を勧められましたが、本人は「部下を置いて去るわけにはいかない」と拒否。 #三笠の昔話

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この男気が日本人にはグッときたようで・・・ 後に病に倒れ松山で死去した際は、捕虜でありながら軍隊葬で送り出され日本軍からも将官級が弔問に訪れたそうです。 結局松山では帰国までに98人の抑留者が死去。 #三笠の昔話

戦艦だった三笠 @senkan_mikasa

松山の人々はボイスマン艦長を始め亡くなった方々を丁重に葬り、お墓は祖国の方角を向けて建て、年毎のお手入れを欠かしていません。 そんな好待遇は露兵にも知れ渡り、投降する露兵が「マツヤマ！」と叫んだとかいう冗談（？）も残っているほど。 #三笠の昔話

戦艦だった三笠 @senkan_mikasa

ことしは110周年ということで、3月には55回目の慰霊祭も行われたようです。 jp.rbth.com/news/2015/03/2… #三笠の昔話

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こういう、なんというか、日本人らしい「日本らしさ」がもっと活かされていくといいなあ、と思う今日この頃。

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ボイスマン大佐。彼の魂はきっと安心して祖国へ還ったことと思われます。 upload.wikimedia.org/wikipedia/comm… pic.twitter.com/ShAF6HHVgI

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