安保法制の解説(グローバル・コモンズ視点)

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たぶん大佐 @Col_AYABE

そんなわけで、今回の安保法制が“何を守ろうとしているのか”、米国やその他の国々と“どのような場面で一緒に行動するつもりなのか”という点について、グローバル・コモンズという視点から解説させていただきました。 (もちろん他にもいろんな視点がありますが、今回はここまで)

2015-09-21 22:29:15
たぶん大佐 @Col_AYABE

こうした活動はすでに始まっています。ソマリア沖の海賊対処は海洋の安全と自由が脅かされたために日本を含めた国々で対処しました。また米国主導の「PSI構想」は大量破壊兵器やテロの拡散を各国が自らの領域で阻止することで、脅威の拡大を防ごうという取り組みで日本も参加しています。

2015-09-21 22:28:24
たぶん大佐 @Col_AYABE

そこで現在は多国間による協力のもとで現在同様の自由利用と安全を維持していこうという流れになっており、その延長上に今回の安保法制があるんです。日本が戦後経済的に大発展したのも、現在私たちが豊かな暮らしをしているのも、グローバル・コモンズが自由かつ安全だからなんですよ。

2015-09-21 22:27:40
たぶん大佐 @Col_AYABE

しかし近年、問題が出てきました。一つが技術の発展により小国家やテロ組織までがグローバル・コモンズを攻撃する手段を得たこと。もう一つが国防費の削減により、アメリカ一国でグローバル・コモンズを保護することが苦しくなっていることです。

2015-09-21 22:26:24
たぶん大佐 @Col_AYABE

もちろん、善意だけでやってるわけじゃないです。公共空間が自由・安全であることで貿易が促進され米国経済の利益となっていると考えているからです。資本主義の大国アメリカにとって、経済活動の血管というべき物流・通信が止まることは大きな損害なんです。一方で多くの国がその恩恵を得ています。

2015-09-21 22:25:44
たぶん大佐 @Col_AYABE

アメリカはその国是として「グローバル・コモンズ」の保護を謳っています。グローバル・コモンズってのは「国際的に公共の財産」という意味で、海洋・サイバー空間・宇宙空間など、どの国にも属さない公共空間のことです。アメリカはこの空間の自由利用と安全を保障するため軍を用いています。

2015-09-21 22:24:54
たぶん大佐 @Col_AYABE

例えば僕は先日、ドイツからネット通販で鞄を買いました。ごく当たり前のことですけど“ドイツから確実に荷物が届く”“ネットの決済システムが安全”という信頼がなければ、こんなことできないですよね? この安全を保障しているのは誰でしょう。ほかならぬアメリカ軍です。

2015-09-21 22:23:34
たぶん大佐 @Col_AYABE

安保法制反対派の頭の中では“米国の戦争”というと、ベトナム戦争やイラク戦争のような外征戦争が想像されているのかもしれませんが、これは米軍の活動のほんの一部に過ぎません。より重要な“米国の戦争”は平時の「私たちの生活を守る戦い」なんですよ。これについて以下に詳しく説明します。

2015-09-21 22:23:10