フレデリク&二クラスの大禍災

大禍災イベントのまとめです。 予兆と練習:元君主で現在は隠居中のフレデリク 本番:フレデリクの息子二クラス
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この混沌災害は消散しました @bbeesbeees

@kumogumogu あなたはうんざりしていた。土地の荒れ、行方不明、金融危機。あなたの目の前には、君主としてその腕を存分に振るわねばならない世界が広がっている。申し合わせたようにあちこちから問題が山積みだ。 おのれ我が平穏を揺るがすは誰ぞ。 【情報レベル★★★+】#大禍災

2015-09-11 22:03:17
リ雲 @kumogumogu

目の前に立つ長身の男。そういえば、邪紋使いとして戦闘に特別こだわっていたこの男が、あっさりと文官になった理由を俺は知らない。 「これを」 吊っていた腕は治癒術師に診せてさっさと治したらしい。ネギーは、書類の束をフレデリクの執務机に置いた。めくると、現在の領地に蔓延る多数の問題。

2015-09-12 06:52:51
リ雲 @kumogumogu

「仕事をさせる気か? この領地の君主は、とっくにあの馬鹿に譲った筈だが」 「いえ。文官美学に基づいて、それは処理済み案件の写しです」 ネギーはそう言うが、いつもの情報伝達ならば、戦後処理に追われているはずのこいつが直接来る理由がない。 「何があった」 「……」

2015-09-12 07:02:29
リ雲 @kumogumogu

訊いたのはフレデリクだというのに、ネギーはまるで、答えをこちらに求めているかのような顔をする。 文官美学とやらで簡潔にまとめてありながら、書類の量は多い。異常を感じるほどに。これが、戦に勝った国の土地なのか。 あの馬鹿は何をしている…と訊きそうになったが、やめた。

2015-09-12 07:20:02
リ雲 @kumogumogu

「これ以上報告することが無いのなら、さっさと帰れ。それとも仲間の世話でもしていくか?」 庭にある、ちょっと荒れたネギ畑を指すと、ネギーは首を振って退散していった。 フレデリクは溜息をつき、杖を引き寄せて立ち上がる。

2015-09-12 07:32:39
リ雲 @kumogumogu

ネギーの言いたかった事は、書類を読んですぐに察していた。 君主になってもなお、自分の屋敷に片時もおらず、領民や領地と戯れる馬鹿・ニクラス。 あの書類を処理し、問題を対処したのはネギーやカンデラの部下達だが、問題そのものを見つけてきたのはほぼ、ニクラス自身の力によるものだったのだ。

2015-09-12 07:47:54
リ雲 @kumogumogu

ニクラスはフレデリクの聖印を継いだが、その君主としての性質はまるで異なっている。 フレデリクはかつて、戦乱の世で軍旗を掲げ、戦場を駆け、その力で武勲を立てた。一方、彼に戦はまるで向いていない。しかし、君主として劣っている…というわけでもない。 彼は平和な世にいるべき君主なのだ。

2015-09-12 08:00:34
リ雲 @kumogumogu

「ふむ」 杖をつきながらも確かな足取りで歩くフレデリクは、重厚な扉の前で足を止めた。 懐の鍵束から、扉に見合う、重く大きな鍵を選び取る。 鍵には「武器庫」と刻まれていた。 ガチリ! と、大きな音をたて、錠前が解かれた。(完)

2015-09-12 08:12:13
この混沌災害は消散しました @bbeesbeees

@kumogumogu さてでは誰を切り捨ててくれようか。出れば其処は平穏装った戦場。幾多の修羅場をくぐり抜けた勘が囁く。完了した魔法の匂いがする。獲物を待つ罠。 なるほど切り捨てるべきは魔法師だ。…核、ともいう。 あなたは感知する。 7。 【情報レベル★★★★】#大禍災

2015-09-15 19:39:43
リ雲 @kumogumogu

「あら。私という武器がありながら。非常に嫉妬」 屋敷の廊下。久々に腰に剣を差したフレデリクを見るなり淡々と言う女は、オルガノンの「ただの弩」。名もまた、ド。 「出掛けるのね、マスター」 当然のごとくフレデリクの後をついてくるド。

2015-09-16 07:42:41
リ雲 @kumogumogu

元領主のご隠居が外出している、とニクラスに伝えられても癪なので、領民にすらばれぬようにフードつきの外套を身に付ける。 「俺についてきたいのなら、馬車くらい走らせられるようになれ」 「オウケイ、私はただの弩だけれど、できるわ。従え馬」 ドが馬と戦っているうちに、徒歩で外に出た。

2015-09-16 07:57:39
リ雲 @kumogumogu

町や畑。耕す者に商う者。外は平穏そのものだが、フレデリクの身体は常に緊張していた。いつもの「発作」によるものではない。 まるで戦場で軍隊と相対した時のようだった。実りの畑が、染み込む血を求める乾いた大地に見える。空気が妙に「整えられて」いる。魔法師か。

2015-09-16 08:15:26
リ雲 @kumogumogu

なぜ屋敷では気が付かなかったのか。フレデリクは先日、巨大な混沌災害に巻き込まれたばかりだ。その身を案じたニクラスが、屋敷周辺に印を刻んでいたのだろう。 俺を、この事態から蚊帳の外にするつもりだったのか。 ただ一度、戦場を経験しただけの、ひよっこめが。

2015-09-16 08:43:06
この混沌災害は消散しました @bbeesbeees

では、情報開示 兼 大禍災 第一波をアナウンスさせていただきます。

2015-09-19 21:31:52
この混沌災害は消散しました @bbeesbeees

かたかたと震えるそれを あなたがたは地震かと思うかもしれない。曇天の下。大地が震え、家々が、草木が水面が石が、ふるえる。 手練のあなたたちは極端な混沌濃度の上昇を感じる。今まで張り詰めて保っていたものが切れたような、そんな。 #大禍災

2015-09-19 21:35:42
この混沌災害は消散しました @bbeesbeees

@bbeesbeees まるで濁流のよう。 溢れた混沌を受け、黒い風が、何もなかったこちらからあちらから床をひっくり返し柱に穴を開け壁を食い破り畑を巻き上げ木を追って、あふれ返り ー…顕現する。 不吉の象徴、黒い風。 それが何かあなたがたにはもうはっきりと見える。 #大禍災

2015-09-19 21:41:10
この混沌災害は消散しました @bbeesbeees

@bbeesbeees 蝶蛾百足蜘蛛蜂蟷螂 蛆 小蝿 蝗 蜚蠊 など など など。 だがそれは、蟲と呼ぶにはおぞましすぎる姿をしている。掌ほどもある蝿、百足の足は鋸のよう。蜚蠊の足は針のよう。蜂の針からは異臭を放つ毒が滴り、蟲にはあり得ない姿をしている。 #大禍災

2015-09-19 21:45:50
この混沌災害は消散しました @bbeesbeees

@bbeesbeees 探査にて嵐を形成しようとしていることを察知されたものは気づくでしょう。 これは、嵐のと成る為に蟲が起こり、嵐の中心へと向かう大行進。 ー…通りの全てを喰らいながら。 #大禍災

2015-09-19 21:55:47
リ雲 @kumogumogu

大禍災(通常攻撃) 出目:5,4→9 5(機転) 4(トラウマスイッチ)  9(蟲毒) ダメージ:奇数で-5 蟲毒で-5、アナウンスで-8 機転を自分に適用しダメージ5軽減 被ダメ合計:-13 結果:HP100→87 あってるかな

2015-09-19 23:55:17
リ雲 @kumogumogu

「百足か。嫌な過去を思い出す」 杖先で百足の頭を踏み抜き、毒を含んだ尾を切り落とす。 「サイレスの戦場飯に混入していた…トラウマだ。飯に虫が入っていた時に蛋白質だね♪とか言う奴には………」 杖に付着した液を嫌そうに拭っていると、羽音が複数。 「ふむ。これは、虫の虫和えが作れるな」

2015-09-20 00:32:57
リ雲 @kumogumogu

見上げると、のどかな木漏れ日が黒雲で埋まっていた。 フレデリクソン領は林業や農業が盛んなため、害虫はそれだけで重大な被害となる。 「減らしておきたいところだが…俺の仕事ではないな」 木々を縫って走ると、早くも息が切れる。追いすがる蟲を木陰でやり過ごした。薄く切られた腕が熱い。

2015-09-20 01:28:35
リ雲 @kumogumogu

腕の傷はすぐさま処置をしたが、わずかに入った虫の毒が、体内の混沌にでも作用したのか。それとも単なる偶然か。 おそらく前者だ。まだ、アイリスの診察を受けたばかりだから。 「ぐっ…」 胸の奥から手足の末端まで、波状の痛みが押し寄せる。杖と、背にある大木を支柱にして耐える。発作だった。

2015-09-20 01:49:27
リ雲 @kumogumogu

通常と一面の白を行ったり来たりする視界に、巨大な竜が映った。 いや、竜ではない。あれは蜻蛉だ。木漏れ日が取り戻されつつある木々の隙間をゆっくり飛んでいる。空気を高速で掻く翼は硝子色。 フレデリクは荒い呼吸を無理やり止めた。蜻蛉は肉食。虫を食わせるどころか、あれには食われかねない。

2015-09-20 02:05:07
リ雲 @kumogumogu

昔ならば、わざわざ剣を抜き、口笛でも吹いてやっただろう。発作が無ければ今でもそうしたかもしれない。 息を殺すこと数十秒。 蜻蛉はぐるりと首を回し、こちらを見た。 「ふむ」 フレデリクは妙に納得した。蜻蛉の複眼があるべき場所には、かつて戦場で殺した兵士の顔が埋め込まれていたからだ。

2015-09-20 02:17:13
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