十年が分けた男の物語～シモンとアキト
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ゆーずー無碍◆G/mRFv/Ji.
@yuzumuge4
機動戦艦ナデシコでヤマダ・ジロウが唐突に殺され作中で気にした者もごく少数で後の展開に与えた影響も多少程度だった90年代後半と、天元突破グレンラガンでカミナが劇的に死んで後々まで展開に大きな影響を残した00年代後半の違い
2015-09-24 00:07:40
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@yuzumuge4
以前ブログで語ったけど、ナデシコとグレンラガンの比較はアキトとシモンの二人の男の物語の比較で違いが浮き彫りになるんだよねtwitter.com/yuzumuge4/stat…
2015-09-24 20:37:14
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@yuzumuge4
アキトとシモン、二人の物語での共通点、前半(アキトはTVシリーズ、シモンはTVだと第一部第二部)だと ・弱気で臆病 ・特技らしい特技は一つだけ ・幼い頃に両親と死別 ・伴侶は超がつく天然系 ・無茶な発言と行動をする兄貴分の存在と、物語序盤での死別
2015-09-24 20:39:16
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@yuzumuge4
んで後半(アキトは劇場版、シモンは第三部第四部)だと ・幸せの絶頂の時に伴侶が敵の手に落ち、自身もどん底に突き落とされる ・どん底から這い上がって、仇敵を討ち果たし伴侶を奪還 ・苦楽を共にした年少者に、己の魂の象徴を託して旅立つ ・旅立ちを見送ったのは伴侶以外の女性の笑顔
2015-09-24 20:40:29
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@yuzumuge4
両者を分けたものの一つは兄貴分の違い。 シモンにはカミナ、アキトにはガイ(ジロウ)という兄貴分(後者はあえてそう呼ぶけど)がいたけど、表層的に与えられた個性は同じようなものだったけど、作品での扱いが天と地ほど異なったわけで
2015-09-24 20:42:43
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@yuzumuge4
両者の扱いの違いを象徴するシーンはグレンラガンが第3話、ナデシコは第2話。 共に有能なメカニックに無理だと突き放された「合体」と「空中換装」という「無理を通して道理を蹴っ飛ばす」行動に打って出た二人。 結果はカミナには奇跡の成功、そしてガイには無様な失敗。
2015-09-24 20:43:35
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@yuzumuge4
違いは言うまでも無く、作品に与えた役割がカミナはヒーローとして、ガイにはピエロとしての役割が与えられていたから。
2015-09-24 20:44:54
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@yuzumuge4
ガイが残したのは、物語の重要な「小道具」として機能した“ゲキガンガー”という作中作。しかし彼の死が物語に与えた影響は実に一時的、かつ動向を左右する事はほぼなし。
2015-09-24 20:46:14
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@yuzumuge4
カミナが残したのは、“大グレン団”という登場人物たちの団結と意志の象徴となった「精神的支柱」で、彼は死後も多くの人物達の行動に影響を与えていく事になったわけで。
2015-09-24 20:46:37
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@yuzumuge4
兄貴分の死後かなりの期間、状況に流されるままの道を進んだアキト、自分の力で状況を打破し道を掘り抜いたシモン。その二人の行き着いた先は自ずと異なるものになり、そしてその違いは後半に、より際立つ事になったわけで
2015-09-24 20:48:04
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@yuzumuge4
大業を果たし終え、伴侶と幸福の絶頂を迎えたとき、男の物語は急転。共に伴侶を敵に奪われ、どん底の境遇に叩き落される事に。そして、二人は同じように立ち上がったわけだけど、一度大きく分かれた物語は似た行動を男に取らせてもその背景と意味が全く異なる事になっていたわけで
2015-09-24 20:50:03
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@yuzumuge4
伴侶を取りもどす戦いに挑んだのは、二人に共通していましたが、その姿勢の違いはまず男の姿に鮮明に現れた。 pic.twitter.com/MyRrBB1nt8
2015-09-24 20:52:32
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@yuzumuge4
アキトはその瞳と心を隠すために漆黒のグラスを掛け姿を現し、最終局面では漆黒の鎧に身を固めて仇敵に挑み、 シモンはその瞳をゴーグルで覆う事も少なく危機を乗り切り、仇敵に本気で立ち向かった時、ついにその瞳と心を顕示するために星型のグラスを掛け、最終局面では上半身裸で仇敵に挑んだ
2015-09-24 20:53:44
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@yuzumuge4
アキトはかつての仲間たちに、表立たって協力を仰ぐことなく戦いを挑み、シモンは守るべき人々に裏切られ、友と衝突しながらも、最初から仲間たちと共に戦いを挑んだ。男の姿勢は完全に陰と陽に分かれてしまったという
2015-09-24 20:55:33
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@yuzumuge4
あと、シモンは伴侶を奪還し仇敵を討ち果たすも、結婚式の最中という幸せの絶頂で伴侶と永遠の別れを告げ、仲間たちに見送られながら旅立ったけど、アキトは仇敵を討ち果たしたものの、伴侶の顔を一目も見ることなくことなく、逃げ出すように旅立ったのも大きな違い
2015-09-24 20:59:24
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@yuzumuge4
そしてアキトもシモンも旅立ち間際に、共に暮らし、共に戦場で戦った年少者に己の魂の象徴を託してる。 アキトはラーメンのレシピ、シモンはコアドリル。
2015-09-24 20:56:34
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@yuzumuge4
どちらも「それは自分には必要が無くなったから」と託していたけど、アキトは墓標に埋めるべき遺品同然にルリに渡したのに対し、シモンは先に進むための道具としてギミーに渡してるわけで。 託した相手が男女で異なると言うのももちろんだけど、二人がその先に見ていた方向も正反対。
2015-09-24 20:57:50
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@yuzumuge4
機動戦艦ナデシコは1997年の作品で、天元突破グレンラガンは2007年の作品。共通項の多かった主人公がこうも対照的というか、鮮烈な対比ができる物語になったというのは興味深かったんだよな・・・。
2015-09-24 21:02:07