南軍北軍の関係とは別に、100ドルの全財産の為に協力したり見捨てたりとの3人だが、最終的に3人が無事でお互い良かったと喜び合う姿がクローズアップされる。そこから南軍北軍を超えて人々は平和を望んでいるというジェニーのモノローグは少し無理がある締め方のような気がするけれども
2015-09-30 09:10:18ただ、このインターミッション的な話からクライマックスへ流れ込むには必要な描写だったという感じはなくもない。どうでもよいが今回ビリーがエリザベスは元女スパイで拷問のプロとして3人組へデマをふっかけるが、イメージの彼女が妙にノリノリだった pic.twitter.com/dPcwm6nMdC
2015-09-30 09:11:30第12話……第9話の結末で南軍に保護されたジェームズへ、劣勢の戦局かつ諸国からの支援が打ち切られる危機を打破せんと南軍の使者として諸国の交渉役を命じられる。だがジェームズは助けられた南軍の恩をあだで返すように拒む。
2015-09-30 09:13:05ここからクライマックスへと突入する。この時点で南北戦争が3年ほどの月日が過ぎているという事が判明するが、1クールで3年の月日が流れるのは少々無理があるか。子供達が数多く登場しているが3年の間で成長した様子が視覚的には見えない(汗)
2015-09-30 09:14:05ただ、ジェームズの生きるスタンスは面白い。南軍に恩を貰ってもアメリカ全土の命運を前にすると、南軍が北軍を相手に抵抗し続けるだけの力を与えることは寧ろ害になるのだろう。ここら辺の救われた恩とアメリカの命運を混同していないスタンスは流石かもしれない。
2015-09-30 09:17:06また、北軍を相手に必要以上の武器の横流しを行っていなかったようにも思える。南軍の保護下におかれていたという背景もあったのだが、北軍へ必要以上に力を与えると北軍が南軍を支配下に置くような形で勝利してしまう危険性もあったのかもしれない。
2015-09-30 09:18:10結果的に北軍、南軍のどちらの味方だったのかとジェームズの行動からは判定しがたい。北軍寄りとはいえども完全な味方ではない。そんな彼は北軍、南軍共々警戒するが状況を一変させるだけの影響力を持つ人物として見られている感じなのだが……
2015-09-30 09:19:47ただ、本人が自分自身の影響力について最も理解していたようだった。南軍が諸国からの援助を得るために自分自身を利用するとなれば、アメリカに諸国の干渉をもたらすものとして危険だと感じた。だからこそ彼はおくすことなく自決する道を選んだのだとも……
2015-09-30 09:21:19そんな中、彼はジェニーとキャサリンへ南北戦争後のアメリカの再建を託す。ジェームズの密使としての活動を止めようとして再会を果たし、道は異なれど志が同じだと気づいたロバート、(背景はやや急だが)同じ南軍として戦争に疑問を抱くポールなら二人を任せられると思いつつ……。
2015-09-30 09:22:52最終回……キャサリンとポールは家を去り、ジェニー達はかつての自分の家で野戦病院を開き南軍の負傷兵を看護する事を選び、また北軍であっても負傷者を救う事が自分なりにアメリカの南北統一への近道となり再生の一歩となると気づいた瞬間だったのかもしれない。
2015-09-30 09:26:02そして、その中で南部の市民が北軍の負傷兵を看護する事に憤り、野戦病院となった彼女の家を焼き打ちするハードな展開に走る。幸いマークが彼らの暴動を食い止め、むしろジェニーにとって彼女の家が本当に焼け落ちたことが本当のスタートだったのではないかと。
2015-09-30 09:33:28いわば、ジェニーにとって自分の家は与えられてきたもので動いてきた。戦火の中、そして戦後の再生の道で求められた自分から動いて手にする姿勢とは反するものだったのだろう。彼女にとって故郷となる家は両親が死に、姉が去った今ないも同然の故郷であり……。
2015-09-30 09:35:08そんな故郷が消失する事は一抹の寂しさを感じさせながらも、その後彼女がテントで野戦病院を開いている姿をみると、新たなスタートを切った瞬間とも感じられる。彼女にとってむしろこれからが本当のスタートだと。
2015-09-30 09:36:11そんでもって、その中で南北の兵士の間に休戦ムードが盛り上がりリンカーンの演説が響く一方、ロバートは南軍との終戦を成し遂げる為最後の砦リッチモンドを落とさんとする姿が描かれる。ただ、ロバートとジェニーの再会は描かれることはなかった pic.twitter.com/Fuy4xxEcHo
2015-09-30 09:37:59第12話の描写を踏まえると終戦まであと1、2年(史実に合わせても妥当)という程の時間はかかり、本編を見る限り北軍の王手で物語の幕はとじているが、同時にあと1、2年ほど南軍が抵抗した時はどうなるのかとの不安も感じ取れなくもない。ロバートは生きてジェニーの元へ帰れるのか
2015-09-30 09:39:35このジェニーとロバートが再会することなく終わった結末も、アメリカ南北統一、そしてその後からの再生の時代こそ本当の試練と描くような。アメリカを再生させる義務へ向き合った若者達の苦難もある未来を暗示するかのようでもあり。
2015-09-30 09:40:47マークとカレン、ポールとキャサリンはゴールインを果たしたようだが、敵味方で離れているロバートとジェニーが再会しなかった事は、それだけ両陣営が手を取り合うまでが困難という重みを知らせてくれる。ただお互い再会への希望が強く押し出されており不安が尋常な訳ではない。
2015-09-30 09:42:18というところで長くなったが金髪のジェニーについての視聴感想を書いた。ストーリー、キャラ4、バトル2、作画・演出3ぐらいで66点といったところか。点にするとイザベルと差があるが強烈なストーリー、キャラクター、戦争メインという訳でもない点もあるかもしれない。
2015-09-30 09:44:05キャラクターに関しては「自分の力で手にして生きる必要性」について向き合う事が置かれており、代表的なキャラとしてやはりジェームズ。事業家としてあくどい手段に出ても、家族の幸せの為アメリカ南北統一の為に最善の方法を選ぼうと模索していた彼の信念が強く出ていた
2015-09-30 09:45:25それで、愛する人の心を得られない無情さや、自分自身の影響力を理解して潔く最期を選ぶなど人間的な不器用さやストイックさも相まってジェニーでは特にインパクトのある人物だった。次点としてシスターでありながら結構倫理観を無視するエリザベスさんか
2015-09-30 09:47:33ただ、キャサリンやポール、マークやカレンといった面々が存在の薄い時期が存在していたのはちょっと心惜しいなと思いつつ。全体のキャラの掘り下げは少し甘いかもしれない。
2015-09-30 09:48:36ただ、この4人やジェニー、ロバートなどなど自分自身の生き方について戦時下の中で確かに向き合う過程は用意されていた。そして彼らが生き方を向き合って行動しても劇的なイベントは起きないが、小さな幸せや可能性を得ることは出来ていた。
2015-09-30 09:49:31そこら辺は、自分自身の良かれと思った道を選んでほぼ全滅の巴里のイザベルとは異なり、良かれと思った道で大成功とは至らなくとも最終的にある程度は得られるという若干の希望を携えたものになっていたのだろうと。
2015-09-30 09:50:28そんな感じで金髪のジェニーについての視聴感想を締めくくろうと思う。まさか視聴感想が続くとは思っていなかったキリン名曲ロマン劇場シリーズだが、とうとう最終作になるさすらいの少女ネルも後ほど触れていこう。ネルちゃん可愛い、ペロペロ pic.twitter.com/JcJXkfLwje
2015-09-30 09:52:17