中ザワヒデキ文献研究 「松下学による『現代美術史日本篇1945-2014』解題（3刷記念）」 2015年度第08回 2015年9月30日（水）［実況］ #文献研究

みそむーおでん @misoni_2013

松下「アンチの関係が溶ける感じだ。また多様性の人たちは弁証法しているつもりもない。 弁証法モデルは上でも下もでもどこかに向かっている。しかし中ザワの循環史観は本当に循環だな、と

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中ザワ「循環史観と言うと、後から、中ザワの循環史観は結局循環しつつ上がっていくのですよね、とよく言われる。循環しつつ上がる三次元モデルでなく、単に循環してるだけ、と松下さんが強く述べている、と

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松下「循環してるだけの堂々巡り

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中ザワ「上がっているだけで安心する人がいる。西暦は2015年の後に2016年となると当然安心。しかし和暦は震災など起きるとそこで年号を変えて切ってしまうものだったが、今は弁証法的に考えてしまう、と。

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松下「近代は進歩する、という考えでそのために頑張ろう、と。それが弁証法。対立あれば仲裁する、と。より良いものの果てには更に良いものがある。

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松下「このままだと仏教的な諸行無常になるので、そこは止めておきたい、、、

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中ザワ「いや、むしろしたい。 モダニズム批判がモダニズムに取り込まれること、それが輪廻。 西洋は死ねば終わり、しかし東洋では死んでもまた生き返り生の苦しみが続き、どうすればちゃんと死ぬのかを考えるのが仏教・・・

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松下「仏教につなげると、日本のローカリズムに取り込まれるので避けたい。そのような西洋にもそのような歴史が続かないディスコースもある。

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中ザワ「循環史観に対するそもそも論がなかなか無かったが、今回やっと批判がきた。歴史的には循環史観が普通であったが近代になり進歩史観が普通となり考えてみれば異常

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松下「もう一つの誤読が行われるものとして、西洋に対する日本人としての東洋哲学として語られるのが問題だ。お

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松下「循環史観のパラダイムに対するアクティブな反応は、結局、東浩紀と黒瀬陽平、そして大澤真幸の三人。 中ザワ「彼らの解釈に納得してないが、循環史観に対する確かに数少ない反応だ。

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中ザワ「とはいえそもそも論にされるのも モダニズム史観が弱まった時に登場するのが循環史観。モダニズム批判のポストモダニズムの時代にこそ循環史観が出せる。 しかし循環史観に対し歴史学者からツッコミもあるだろう、しかし循環史観では今間違ってる考えも別の時代には正しくなる、

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中ザワ「普遍的な正反合として、エネルギーを捉えることができるはずで、循環史観であればある時代にAがOKな時にBがダメだが、BがOKとなった時代にAがダメになる。 松下「AもBもOKなのが多様性。し

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松下「進歩史観だと今の瞬間は次の瞬間に否定される、と。

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中ザワ「ポストモダニストのあの椹木野衣ですら、シミュレーショニズムを打ち出すのだが、これがBだとすれば、その前のAが赤瀬川原平達だったはずで、循環史観ではそれは同じになる、しかしカットアンドサンプリングリミックスは、赤瀬川原平とはちがうものだ、聞かれてもいないのに言っていた

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松下「弁証法的進歩史観的に螺旋状に上り、そこにシミュレーショニズムがあったと。椹木さんもそう考えていた、と

みそむーおでん @misoni_2013

松下「歩は未来に向かって完全になるが、循環史観はどの時代も不完全。 進歩史観は近代人には親和性が高い。RPGでやってることが変わらないのにレベルが上がる毎にそのレベルに合った敵キャラが出てくる。 経験は全て成長に繋がる。

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松下「循環史観は誰もやりたくない。誰も利益が無い

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中ザワ「中ザワは身も蓋もないし、みんなはためになることをやりたがるし、それで社会は動くし、夢はある。しかし中ザワは夢がない、と、そんな話だが、デュシャンの例を出したい

みそむーおでん @misoni_2013

中ザワ「デュシャンの作品。あれの便器は身も蓋もないはずだが、その後、あれが美しいのだ、とか、 松下「それで芸術が進歩したとか 中ザワ「あの形がカトリックの司祭にみえるとか、でもその誤読によってデュシャンが生き延びている、ともいえる

みそむーおでん @misoni_2013

松下「進歩史観は今のモードなので意識せずにそれで書いてる可能性はある。しかしなぜ身も蓋もない循環史観を書いてるのか。 多様性の夢を定義的に否定することで、それは進歩ではないということで、 正反を独自の基準で肯定しよう、と

みそむーおでん @misoni_2013

松下「これだけ議論できるワードをぱっと出してくれた東浩紀さんはすごい。 中ザワ「そのようなヒントは本には出してないのにすぐその反応が来た。

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松下「進歩史観では赤瀬川原平がシミュレーショニズムの先駆である、評価できるが、結局それは今が一番いいという話となる

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松下「国と時間のマトリクスを思い出して欲しいが進歩史観では抜けてしまう箇所がでるが、弁証法的なジンテーゼをもたないことで、個別のそれぞれのポイントポイントに焦点をあてることができる

みそむーおでん @misoni_2013

中ザワ「近代においてまとまるのが国際連合だが、古代はそれに相当するのがローマ帝国で、 松下「国という概念自体が近代的