雨どいに溜まった土から放射性セシウム微粒子を抽出する

セシウム汚染土にフィルム密着感光により得られた輝点から対応する土の部分を切り抜き放射性微粒子を含む微小試料を作成した。
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揮発成分が飛んで固まればできあがりです。

次の写真は同じようにしてポリシート上にラッカー固定した1回目写真露出試料から切り取った試料を木の板上に貼ったものです。微小量のためこのように非常に薄まった試料になります。

この中に最大7点のスポットがはいっているはずです。

新たな2試料を示します。多少濃いめになってます。

フィルムに露出させるための試料3つ全体を示します。

今回もフィルム露出時間は15日です。

それぞれの試料に対するフィルム現像結果です。2番が1回目から切り取り拡散のものです。

1番目は濃いスポットは見あたりません。2番はさきに見積もったように7点はど出る可能性があったのですが右の方にまとまって5点はど確認できました。これらの全ては1回目の試料で感光したもののはずです。また新に3番目の試料から2点の強いスポットが得られました。

次の写真はこの3番目試料の強2点を取り出す手順を示します。

2点a,bの近傍3mm平方ほどを切って取り出しました。今回の試料はラッカーで固められてますのでこの切り取り片中に確実に含まれます。

この切り取り片a,bの放射能を3インチNaIシンチレーションスペクトルメーター、EMF211にてγ線測定します。感度良く測定するためNaI部分の直径に合わせて作った円筒に切り取り片2つを貼り付け、NaIにはめ込みます。

3インチNaI測定器(EMF211)による2点a,bの放射能測定結果です。重量は仮に50gとしてるので放射能は
   35.05Bq/kg x 0.05kg=1.7525Bq
さらに、1Lマリネリ容器としているので別に測定した補正係数約0.45を掛けて0.8Bq  
誤差も大きいのでここではおおむね2点a,b計1Bq弱程度としておきます。スペクトルに見られるようにCs137,134が検出されていることは確かであると言えます。

次は1回目試料から抽出拡散した試料(2番)について