鈴木優人 (@eugenesuzuki) の、「 #ジョワドヴィーヴル 」曲目紹介編！！

Masato Suzuki 鈴木 優人 @eugenesuzuki

【バッハ：私はあなたを離しません】 ⑤最初は完全に独立した二つの合唱群ですが、歌い進むにつれ一体感を増してゆき、最後のフーガでは完全にユニゾンになってしまうグラデーションは見事！作曲家を目指す過程で必ず通る勉強科目「二重合唱」でも、またもやバッハは模範的なお手本にしてやられます。

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【アラン：連祷】 ①11月1日(日)の #ジョワドヴィーヴル 15時開演の「祈り」は1時間ほどの公演ですが、大きく４つのセクションにわかれています。（プログラムは geigeki.jp/performance/co… 参照）その３つめの部分の中心にあるのが、アランの「連祷」です。

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【アラン：連祷】 ②作曲家のジュアン・アランは、著名なオルガニスト マリー・クレール・アランの兄です。第二次大戦に従軍、29歳の若さでドイツ軍に殺されました。「信じられないような生命力」を持つ彼が、死ぬまでに3人の子供と150曲余の作品を残してくれたことは幸いと言う他ありません。

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【アラン：連祷】 ③連祷＝リタニーとはカトリックなどの礼拝における祈りの形で、司祭が唱える嘆願の祈りに対して会衆が「われらをあわれみ給え」といった定型文で応唱するものです。アランの作品も、冒頭のモチーフが繰り返し用いられることで、オルガン１台の中に力強い交唱を生み出しています。

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【アラン：連祷】 ④殺される３年前に書かれたこの作品自体も、実はもう一人の妹がアルプス山中で遭難したことを嘆いて書かれました。序文に「理性には限界がある。魂の昇天に達するのは信じる心のみだ」と書いたアランの信念と信仰の強さは、最初のテーマだけですぐに感じられるはずです。

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【アラン：連祷】 ⑤どんなに優れた感性、技術、生命力を持った作曲家も、銃口の前では一人の人間。ジュアン・アランが残した最後の叫びである「連祷」にみなぎる力強さを聴くたびに、平和は「あるもの」ではなく「作り続けるもの」だ、ということを感じます。ぜひどなたにも聴いて頂きたい名作です。

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有名曲コンサートならぬ「名曲コンサート」 #ジョワ・ド・ヴィーヴル 是非お越し下さい！ tel: 0570-010-296 geigeki.jp/performance/co… t.pia.jp/pia/event/even… eplus.jp/sys/T1U89P0101…

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さて、本日も #ジョワドヴィーヴル のお時間です♪ 奇しくも、これからダンサーの小㞍健太 @kojirikenta さんと打ち合わせなのです。近づいてくる喜びの日が楽しみでなりません！

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【モーツァルト：アヴェ・ヴェルム・コルプス】 ①「祈り」の8曲目、モーツァルトが亡くなる半年前に書いたシンプルな4声体の作品は、たった3分ほどの長さですが、それでいて最も影響力のあるモーツァルトの作品の一つです。 #ジョワドヴィーヴル 「祈り」の作品群の中でも核をなす存在です。

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【モーツァルト：アヴェ・ヴェルム・コルプス】 ②バッハ・コレギウム・ジャパン @bach_collegium は昨年モーツァルトの「レクイエム」をリリースしました。（ amazon.co.jp/dp/B00Q4GW3E0/… ）この補筆校訂をしていたときに大きく参考にした作品でもあります。

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【モーツァルト：アヴェ・ヴェルム・コルプス】 ③実はBCJは一度だけこの作品を歌ったことがあります。それはなんとN. アルノンクール氏の指揮によるものでした。サントリー 佐治敬三氏の命日に、ウィーンフィルハーモニー管弦楽団のブルックナーの演奏に先立ってこの歌を歌ったのです。

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【モーツァルト：アヴェ・ヴェルム・コルプス】 ④ #ジョワドヴィーヴル 「祈り」編は、東京芸術劇場 @geigeki_info の正面にそびえ立つパイプオルガンと舞台上のBCJ合唱団が歌い交わしつつ進んでゆきますが、この曲でついに両者は一体となり、会場を包みこみます。

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【モーツァルト：アヴェ・ヴェルム・コルプス】 ⑤パイプオルガンの32フィートという最低音域のパイプの響きに包み込まれる、あの独特の感覚は録音物では容易に味わうことができません。共鳴体を作るには10メートルあまりの筒が必要なのです。人間の声とオルガンが作る奇跡がこの曲にはあります。

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VIDEO: Introduction of "Joie de Vivre" from Takashi Niigaki Vol. 1!! ビデオ：新垣隆さんによる #ジョワドヴィーヴル 紹介動画第1弾！！ Event:... fb.me/4amx6KCaT

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さあ、本日も帰国前に11月1日 @geigeki_info #ジョワドヴィーヴル の作品をひとつご紹介します。 今日はなんと地元オランダの作曲家が登場！

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【スウェーリンク：涙のパヴァーヌ】 ①知られざる東京芸術劇場 @geigeki_info の宝物の一つが、３つのスタイルのオルガンを持つ回転式パイプオルガンに隠された「ルネサンス面」です。なかなか普段の演奏会では使われていませんが、実は世界に誇る存在です。 #ジョワドヴィーヴル

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【スウェーリンク：涙のパヴァーヌ】 ②このルネサンス部分は、なんと歴史的なオルガンに倣って高いピッチ（今のシ♭＝ラ）しかもよく使う三度が純正に美しく響く「ミーントーン」に調律されています。世界広しといえどもコンサートホールにミーントーンのオルガンがあるのは東京・池袋だけでしょう。

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【スウェーリンク：涙のパヴァーヌ】 ③よく使う調がいわば“差別的に”美しく響くミーントーン調律では、どんな曲でも弾けるわけではありません。その中で最適のレパートリーの一つが、オランダの巨匠にして全てのオルガン音楽の礎とも言える、ヤン・ピーテルスゾーン・スウェーリンクの作品です。

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【スウェーリンク：涙のパヴァーヌ】 ④もともとイギリスの作曲家ジョン・ダウランドによる「リュート・ソング」つまり弾き語りのような作品として生まれました。しかし、その美しいメロディの持つメランコリーが余りにも人の心をとらえたため、その後ヨーロッパ中で多くの編曲が生まれたのです。

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【スウェーリンク：涙のパヴァーヌ】 ⑤今日パーヴォ・ヤルヴィさんも「人生は単純ではない」と語っていました。そういった人生の機微を包み込むルネサンスのメランコリーのさまざまな色合いを駆使した、もっとも情緒的で繊細なオルガンの作品の一つ、それが「涙のパヴァーヌ」です。

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さて修道生活中にもかかわらず、 #ジョワドヴィーヴル の連続ツイートは続行します。今日はついに「祈り」編最大の作品へ突入！！

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【ラング：愛は強いから】 ① #ジョワドヴィーヴル @geigeki_info 「斬新で挑戦的な14曲」のうち最も新しい声楽曲がアメリカの作曲家デイヴィッド・ラング(58)による「愛は強いから」です。7年前にアルス・ノーヴァのために書かれ、ポール・ヒリヤーによって初演されました。

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【ラング：愛は強いから】 ②なんだか軽いラブソングのような題名ですが、実は違います。ここには「愛は『死のように』強いから」という比喩が隠されているのです。しかも原文においてそれに続くフレーズは「妬みは『墓のように』残酷だから」いったいどういう歌詞なのでしょうか。

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【ラング：愛は強いから】 ③旧約聖書をめくっていくと衝撃を受ける、官能的に男女の関係を歌いあげた「雅歌」が原文です。「〜のように」という比喩が多用されているこの書物の比喩部分だけを作曲家が抜き出したのがこの曲の歌詞です。従って全てのフレーズが "like〜" と始まっています。

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【ラング：愛は強いから】 ④ワインのような…油のような…女性のような…鳩のような…たくさんの比喩＝メタファーが雲のような（これもメタファー^^）和音で次々と湧いてくる背後に、アルトとバスのソロがオクターブで「愛は強いから」という言葉をロングトーンで歌い、ゆるぎなく曲を支えます。