杏さやSSまとめ(鬱)

2015/10/6深夜にダラダラと書き連ねていた杏子とさやかのSSを忘れないようにまとめました。途中ワンクッションありますが先に言っておきます、鬱です、救いはありません。嫌いな人はブラウザバック。
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今日の私のハイライト ・すぐ鬱 ・とにかく鬱 ・幸せにする未来まで話が続かない

2015-10-06 22:48:15
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軽率に杏さやにセックスさせるのやめようと心から思った

2015-10-06 22:51:31
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高校デビューして彼氏作ったものの悉く男運に恵まれなくて毎回すごい別れ方や振られ方してショック受けてるさやかちゃんを静かに慰めて自分の中に募る淡い思いに胸を痛め続ける杏子ちゃん

2015-10-06 23:20:17
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ある日、何時もの通り惚れた男に裏切られ泣き濡れて杏子の元にふらふらとやってくるさやか。それをみた杏子は、彼女を慰めたい一心で「男なんてそんなもんさ。適当に貢がせとけばいいんだよ」と彼女の肩を叩く。

2015-10-06 23:24:38
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それからも男運は一向に上がることなく、恋愛に関してはかなり悲惨な高校生活を送ったさやかと、それをそばで見守り続けた杏子。 翌年、さやかは大学生、杏子は美樹家を出て部屋を借り、アルバイトで生計を立てるフリーターとして新しい道を歩き始めた。

2015-10-06 23:30:26
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しばらくするとさやかは大学に通いながら杏子の家と自宅を行き来するようになる。 そのうちに2人はルームシェアをするようになった。杏子はさやかが大学に行っている昼間に、さやかは杏子が夕方から仕事に出かけている夜にできる仕事を分担した。 もちろん、杏子の思いは高校時代から変わらない。

2015-10-06 23:35:20
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そんな日々が続いたある夜、杏子が夜勤から帰ってくると、異様に散らかった部屋の中で倒れるようにしてワンピース姿で眠るさやかがそこにいた。慌てて駆け寄り揺り起こすとさやかはうっすらと目を開き、杏子の姿を確認すると瞳を潤ませ大粒の涙をぼたぼた零しながらひたすらに泣きすがった。

2015-10-06 23:40:42
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(あぁ、また男か) 杏子は久しぶりのさやかの泣き顔に見覚えがあった。高校の時、学年で一番のイケメンの彼氏ができた、と浮かれていたさやかが、翌日こっぴどく振られて帰って来た時と同じ顔だった。その時の彼は、さやかのほかに本命がいたのだという。つくづく男さやかは男に恵まれない。

2015-10-06 23:43:39
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まってくそねみのなかで記憶を頼りに打ってるから本当にクソみたいな誤字してるけど無視して

2015-10-06 23:44:26
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えぐえぐと膝にすがって泣くさやかを、杏子はかつてしたように撫でる。さやかの呼吸が落ち着いたころを見計らい、肩を抱いてベッドまで運びそっと毛布をかける。まだ鼻をずびずび鳴らしながら、さやかは杏子に「ありがとう」と小声でつぶやいた。「あとはやっとくから寝ろ」、そう言って背を向けた杏子

2015-10-06 23:49:02
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は、今もまだ、確かに目の前の女に恋い焦がれているのだ。

2015-10-06 23:50:20
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さやかがすやすやと寝息を立てたのを確認してから杏子は部屋に散乱したさやかのカバンの中身や欠けた食器を拾い集めつつ(今日は昼まで寝かせておこう)とぼんやり考えていた。 起きてきたさやかに、昨日は何があったのかと訊くと、さやかは「サークルでちょっとバカしちゃった」とだけ呟いた。

2015-10-06 23:57:40
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よくよく聞くと、さやかはいわゆるヤリサーに属していたらしく、昨日はその集まりで一悶着あったらしい。素敵だと思って近づいた男になにやらひどくされたという。なんとか帰って来て、そのやるせなさを独り暗い部屋でモノにぶちまけていたらしい。ここまで、高校時代のテンプレート、と杏子は思った。

2015-10-07 00:01:59
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「あんた、よく懲りないよね、何でそんなにクズにばっか惚れるわけ?」「別に惚れてる訳じゃないわよ」「じゃあなんだってのさ、あんたをこんなにさせるような相手は」「前にあんたが言ってたじゃない」「? 何をだよ」「男なんてちょっとカラダ触らせれば、勝手に貢いでくれるって。貢がせとけって」

2015-10-07 00:11:24
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「…?!」「あんたが教えてくれたアレ、本当正解だわ」「な、なんのことだよ」「高校の時、あたしに言ってくれたじゃん。今回は…失敗しちゃったけど、次はきっとうまくやるわよ」

2015-10-07 00:15:44
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杏子ははっと息を飲んだ。自分でも忘れていた、自分が過去に言った言葉が、こうして結果的にさやかを苦しめている。さやかを縛る鎖になってしまっていた。ただ当時はさやかを慰めたいだけだった自分の言葉が、こうして、さやかの中に溶け込んで内側から思い人を蝕んでいた事実に、杏子は目眩を覚えた。

2015-10-07 00:19:29
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?ごめんな…これ今日の杏さや大会議のメモ書きだから…連投許してね…)

2015-10-07 00:21:03
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それからと言うもの、さやかの帰りは日に日に遅くなり、杏子が夜勤明けに家に帰ってもさやかがいないことも多くなっていった。そして、ちょうど杏子がスパンが短くなってきたな、と思った日の朝には決まって、散らかったモノたちと倒れこむさやかがセットで部屋に転がっていた。

2015-10-07 00:26:03
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その度に杏子はさやかに「なぜ自分を大切にしないんだ」と怒鳴りつけたい気持ちになった。しかし、かつてさやかにそうさせるよう囁いたのは紛れもない自分。そう思うと、自身がさやかのことも自分のこともわからなくなりそうで、ただ介抱しベッドまで運ぶことだけしかできなかった。

2015-10-07 00:28:40
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そして杏子には、傷心のさやかにもうひとつ思うところがあった。…なんせずっと恋い焦がれてきたさやかだ。たとえ素性の知れない男に身体を委ねつづける彼女でも、杏子にとっては大切な、大切な片思いの相手であった。その恋が破れるたびに、こうして優しくしていれば、いつかこちらを見てくれるかも。

2015-10-07 00:32:19
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元来男好きでレズビアンの気は全くないさやかだが、いつかころんと、…そう、ちょうど奇跡か魔法のように、私を見てくれる日が来るかもしれない。そう思わずにはいられなかった。だから、尚のこと杏子はさやかを叱れなかったのである。

2015-10-07 00:34:11
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さやかは、繰り返した。杏子も、それに合わせて繰り返した。ふたりはその度に近づき、遠く離れた。

2015-10-07 00:37:07
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今日は張り手を喰らって頬を腫らしながら帰って来ていたさやか。赤くなった頬を撫でると、指先が湿った。散らかった部屋の中、電気の着いていない暗い暗い2人の部屋の中、さやかにだけ聞こえるように、杏子は小さく呟いた。「…なぁさやか」「…なに」「そんなに男がいいの」「…は?…どういうこと」

2015-10-07 00:40:46
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マジで文才とかには目をつむっていただきたく思います

2015-10-07 00:42:06
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「男じゃなきゃダメか」 声が震える。さやかの後頭部からわけがわからないといったニュアンスを含む声色で、「…あんたなに言ってんの」と聞こえた。 「さやかを傷つけるようなやつと、さやかが、結ばれるなら、あたしが、あんたを」

2015-10-07 00:44:35