2015エジンバラ、ロンドン観劇感想

主にお話を伺ったものについて、メモ用に。
0
Navi :) I. @navyblue85

M.Pinchbeckは今回のフォレストフリンジで一番よかった。米ソの宇宙開発競争を背景に宇宙飛行を夢見る男のファンタジーが語られるワンマンショーですが、ゲストが日替わり。今日は偶然にもBaileyでしたが、ツイート観てるとフォースド・エンタテイメントの人が来た日もあったらしい。

2015-08-29 08:30:04
Navi :) I. @navyblue85

で、ゲストパフォーマーも内容は一切知らされず、無線のヘッドフォンから指示や台詞のプロンプが入っているっぽい。しっかりとスクリプトがありながら、絶妙な即興の感じがあって、面白い仕掛けだなぁと思ったです。

2015-08-29 08:31:48
Navi :) I. @navyblue85

@navyblue85 ゲスト、というとわかりにくいかも。30分のソロパフォーマンスで、そのパフォーマーが日替わりで呼ばれているようです。もう一回くらい別の人で観てみたかったけど、今日で終わっちゃった。

2015-08-29 09:25:17
Navi :) I. @navyblue85

(帰りしなに、作中のモチーフとなる風船と、ソ連が舞台てことでウォッカのショットをもらえました。カッコつけてその場で一気したら胃にしみました…。風船は、直後にスコッティ観るので、ボックスオフィスのお姉さんにあげた。同じことしてる人が他にもいて、椅子にいっぱい括りつけられてた。)

2015-08-29 08:35:50
Navi :) I. @navyblue85

このついでにritual for change (not yet a robot)に触れとくと、これもトランス女性のパフォーマーの作品で彼女は性転換途中。実は最初この主題がわからず、というのも(ミスリードではなくガチだと思いますが)すごい壮大でスピリチュアルな、人間とは…的な→

2015-08-29 08:45:53
Navi :) I. @navyblue85

なぜ今そんな話を、というモノローグが続くので。次第に、changeが今作にとって具体的に意味するところがわかってきて、がぜん面白くなる。あと、これ結構気になってるのですが、トランジション中の体の上半身ヌードについて、特に注意書きが出てなかったこと。

2015-08-29 08:50:49
Navi :) I. @navyblue85

いえ、別にメンションしとけよというわけではないのですが、「女性」のヌードに関してはレーティングの決まりがなかったっけか、とひっかかってます。

2015-08-29 08:52:01
Navi :) I. @navyblue85

トランススクリプトを筆頭に、今年はジェンダー問題がホットである、という評が出たりしてます。今回行けませんが、オールフィメィールのオセロやタイタスとかもあって、LISTがこれらの作品で特集記事書いてたりとか。

2015-08-29 09:01:21
Navi :) I. @navyblue85

エジンバラメモ。Kimmings. 彼女のパートナーのうつ病をテーマとしたものでした。(ちなみにメンタルヘルスも今回ホットなテーマの一つと言われてる。)ご本人が舞台出演してます。チャーミングでぴょんぴょん跳ねてるブリオニー(妊娠中)とは対照的に、彼は顔をずっと明かさない。

2015-09-02 09:15:55
Navi :) I. @navyblue85

うつ病の描写はガチです。私はそこで泣きました。(作品に対してというより、病気の苦痛に共感して。)顔を隠すパートナーのマスクが、うつの混沌状態を上手く表していて上手いなぁと思った。ただ、新しいトピックで面白いけど演劇的に新しいかと言われると、前作の方が良かったと個人的には思う。

2015-09-02 09:19:23

Lanark A life in Three Acts
David Greig

http://www.eif.co.uk/2015/lanark#.VhsqhitwsYE

Navi :) I. @navyblue85

Lanarkは、小説の方を未読なので(ごめんなさい、でも作中メタ的に、2勝までしか読んでないという役者さんがいたので)まずは読んでみたい。4時間ですが、気合入れてみるタイプのものではなく、意識の流れ~的なものをワイン片手にだらーっと観てるのがいいと思います。気持ちいいですこれ。

2015-09-02 09:21:03
Navi :) I. @navyblue85

(ある意味の)クライマックスは3幕です。たぶん原作に忠実だったと思われるグレイグが、ここでは遊びまくっている。やりたい放題で、でも作品の雰囲気を壊さず面白いです。あ、プロジェクションマッピング多用です。個人的には、もっと映像は削ってもよかったとは思います。

2015-09-02 09:22:58
Navi :) I. @navyblue85

昨日の晩はMattthew WIkinsonの新作(『赤鬼』ロンドン版の共同脚本の人です)。エジンバラでお会いした方々が同じタイミングでロンドンへ移ってきており、誘い合わせて観劇パブ飲み。案外日本でお会いしてもゆっくりお話しできる機会がなくて、話に花咲く晩でした。

2015-09-03 20:21:03
Navi :) I. @navyblue85

芝居の方は、悪くはないかなという感じのもの。飛行機事故で家族を失った男が事故機のパイロットに復讐するという話(実話がベースらしい)。脚本がわりと単調だけどプロップなし二人芝居でしっかり見せてた。こないだのミナモザとかが、雰囲気としては近いかもしれません。

2015-09-03 20:25:40
Navi :) I. @navyblue85

Our Country's Good. ナショナルシアターの本気を見た…。す

2015-09-06 07:43:57
Navi :) I. @navyblue85

18世紀初頭の英国の階級問題、それに交錯するオーストラリアの植民地問題が重要な主題が一つ、もう一つは演劇についての演劇という主題。そして今回の再演に当たってはおそらく後者に力点が置かれていたように思う。この話、小さいレベルではコミュニティシアターと同じ葛藤を描くんです。

2015-09-06 07:49:20
Navi :) I. @navyblue85

「ロンドンの舞台が社会を変えた風には思えないけど」と「囚人の更生には演劇の力が重要である」の両方の観点を戦わせながら、結果として囚人たちの舞台は成功するものの、背後には拾われない存在としてのアボリジニが常にある。

2015-09-06 07:51:26
Navi :) I. @navyblue85

ラストシーン、囚人の一人が書いたプロローグに、演出家役の少尉が「良く書けているけど政治的過ぎるね」と一言。(このプロローグ、奇しくも'our emigration has proved most useful to the British nation' て一文が。)

2015-09-06 07:55:10
Navi :) I. @navyblue85

階級の低いイングランド人の囚人の更生には役に立って、でもアボリジニの存在にはかすりもせず、タカ派の将校らも満足する程度に力作で、でも政治的であってはならない喜劇。演出家役をかってでた少尉さえ、その矛盾に気づかないまま終わる。

2015-09-06 08:00:19
Navi :) I. @navyblue85

話としてはずんずん重いのですが、演出が軽妙で、音楽劇っぽくしてあって、適度にエンターテイニングなんです。面白かったーって一息ついた後で、うわぁぁこの話うわぁぁ、ってなる。

2015-09-06 08:05:38