星雲鎮守府SS第三弾【雲ハ移リ行ク】

大切な仲間を守るため、"はみ出し者"達が策を講ずる。
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星雲の漣@ありがとうございました @YNebulaSub

* 「…さて、今度こそ帰るぞ」 「ハイハイ質問ですご主人様」 「どうした?」 「もしかしなくても漣が二人引っ張って帰るパティーンですよねこれ」 「心配するな、迎えを呼んである。そろそろ来る」 …そう言った矢先。 *

2015-10-29 17:19:32
星雲の漣@ありがとうございました @YNebulaSub

* 「はいはーーーーい♪」 村雨到着。 「ほらな」 「( ゚д゚)ポカーン」 *

2015-10-29 17:19:51
星雲の漣@ありがとうございました @YNebulaSub

* 「迎えに来たよー…って、その二人は?」 「事情は後で話す。今はすぐ帰ることを優先する」 「オッケー!…それじゃあ行こうか?」 「はい!」 村雨が一人目の艦娘に手を差し伸べる。いつの間にか相手の声も凛々しさを帯びていた。これが本来の姿なのだろう。 *

2015-10-29 17:20:15
星雲の漣@ありがとうございました @YNebulaSub

* 「んじゃ、我々も行きましょう。漣、なんとなくですがあなた気に入りました( ̄― ̄)b」 「?…そう?よくわからないけど嬉しいわー」 漣が二人目を曳航する。謎の意気投合とともに。 *** ** *

2015-10-29 17:20:37

二人の駆逐艦を救出し、母港に帰る提督達。

星雲の漣@ありがとうございました @YNebulaSub

* ―星雲鎮守府母港― 執務室に戻った提督。救出した二人は村雨・漣がそのままドックに入れた。 執務室では摩耶が待機していた。 *

2015-10-30 15:42:56
星雲の漣@ありがとうございました @YNebulaSub

* 「…で、どうだったんだ?提督」 「まぁ大体いつも通りだ。戦果報告と、つまらないお小言と。…ところで摩耶、雲龍はどうした?」 「なんか任務中に中破したっつーからドック入ってるぜ」 「何してんだあのウスノロボインは…」 *

2015-10-30 15:43:13
星雲の漣@ありがとうございました @YNebulaSub

* 「まぁそれはいいとして、結局あの二人は何なんだ?」 「もうすぐ村雨達が戻ってくるからその時にまとめて話す」 「ん、わかった」 *

2015-10-30 15:43:43
星雲の漣@ありがとうございました @YNebulaSub

* ほどなくして村雨・漣が戻ってくる。 「ひとまず任務終了です!」 「おつおつー♪」 「二人共ご苦労だった。じゃあ漣説明よろしく」 「工エエェェ(´д`)ェェエエ工」 *

2015-10-30 15:43:49
星雲の漣@ありがとうございました @YNebulaSub

* 「てなわけで無事二人共ハイエースして帰ってきたということです」 漣による説明が終わる。 「どこの鎮守府か知らねえが、とんだクソ野郎だな」 摩耶が怒りを露わにする。 *

2015-10-30 15:44:22
星雲の漣@ありがとうございました @YNebulaSub

* 「提督は提督でお人好しが治らねぇな。こんな尻拭いしなくてもいいだろうに」 「使えそうなものは使う主義なんだよ。慈善事業で務まる仕事じゃないんでね」 「どうだか」 提督の捻くれ具合は摩耶も熟知しているのでそれ以上は突っ込まない。 *

2015-10-30 15:44:39
星雲の漣@ありがとうございました @YNebulaSub

* 「まぁでも同じ駆逐艦としてはそんな捨てられ方したらゾッとするよね」 「ですねー。仮に使えないってなっても解体やら改修やらで真っ当に退役させる方法は確保されてるわけですし、それすら放棄してポイ捨てなんて」 駆逐艦として、村雨や漣には思うところがあるらしい。 *

2015-10-30 15:44:59
星雲の漣@ありがとうございました @YNebulaSub

* 「そういえば次の作戦に関する告知が来るってお偉いさんが言ってましたけど、もう来てます?」 「いや、アタシのところに来てないからまだだと思うぜ」 *

2015-10-30 15:45:30
星雲の漣@ありがとうございました @YNebulaSub

* 漣の質問に答える摩耶。通達は執務室に全て届くようになっているので、執務室で留守番をしていた摩耶のもとに届いていなければまだ来ていない、というわけだ。 「作戦会議は通達が来てからにしよう。みんな一旦各自の持ち場に戻れ」 「「「イエッサー」」」 *

2015-10-30 15:45:42
星雲の漣@ありがとうございました @YNebulaSub

* … 同じ頃、鎮守府の入渠ドック。 「なんか成り行きでここまで来ちゃったけど、悪い人たちじゃなさそうで安心したわ」 「ねー♪」 連れてこられた二人がいた。艤装は妖精さん達が修復している。 「…そういえば、ドック入りするの久しぶりね」 「ねー…(´・ω・`)」 *

2015-10-30 15:46:38
星雲の漣@ありがとうございました @YNebulaSub

* 前の鎮守府での境遇がよほど悪かったのか、この二人には至って普通のドック入りさえも”まともな”待遇であった。 二人がくつろいでいると…。 「…あら、聞き慣れない声がすると思ったら…あなた達は?」 隣のドックから声をかけられる。 「「!」」 *

2015-10-30 15:46:58
星雲の漣@ありがとうございました @YNebulaSub

* 「新造艦?名前は?…っと、先に名乗るのが礼儀だったわね。私は航空母艦の雲龍。空の【くも】に画数が多い方の【ドラゴン】で、雲龍」 「えっと、私は朝潮型駆逐艦五番艦の朝雲。朝昼晩の【あさ】に空の【くも】」 「同じくー、六番艦の山雲ですー。山脈の【やま】、【くも】は同じですー」 *

2015-10-30 15:47:51
星雲の漣@ありがとうございました @YNebulaSub

* それぞれに自己紹介。 「私と同じ【雲】の字なの…奇遇ね。…それで話を戻すけれど、あなた達は新しく着任したの?」 「あ、えっと、話せば長くなるんだけど」 *

2015-10-30 15:48:19
星雲の漣@ありがとうございました @YNebulaSub

* 朝雲が大体の事情を説明する。 「そう…大変だったのね。けどここなら大丈夫、みんなも暖かく迎え入れてくれるはず」 「そうだといいですー(⌒▽⌒)」 山雲が屈託の無い笑顔を見せる。 *

2015-10-30 15:48:38
星雲の漣@ありがとうございました @YNebulaSub

* 「入渠終わったら挨拶に行かないと…」 「誰かに頼んで鎮守府の中を案内してもらうといいわ。本当は私がそれをやるべきところなのだろうけど、あいにくまだ時間がかかりそうだから…」 「そうするわ、山雲もちゃんとついてきてね?」 「もちろん」 *

2015-10-30 15:48:56
星雲の漣@ありがとうございました @YNebulaSub

* … 入渠ドックを出た二人。 「…さて、案内してもらうって言っても誰に頼めば」 「みんな忙しそうねー、とりあえず司令さんに聞いてみるのがよさそうねー」 *

2015-10-30 15:49:24
星雲の漣@ありがとうございました @YNebulaSub

* 執務室へ。そこには提督と、資料の整理をしている摩耶の姿が。 「お、二人共もう入渠は済んだみたいだな」 提督が声をかける。 「おかげさまでこの通り。ところで、司令にちょっと頼みたいことが」 「何だ?」 「この鎮守府の施設とか一通り案内してもらいたいんだけど…」 *

2015-10-30 15:50:07
星雲の漣@ありがとうございました @YNebulaSub

* 「おお、そういえばそうだな。今はちょっと手が離せないから明日改めてってことでいいか?今日はとりあえず休んでおけ。急展開で疲れただろう」 「わかったわ。…あれ、私達急に来たから部屋とか大丈夫…?」 「そのことなら心配するな」 提督がそう言った直後、執務室の扉が開く。 *

2015-10-30 15:50:29
星雲の漣@ありがとうございました @YNebulaSub

* 「提督さん、駆逐寮の空き部屋の掃除が終わりました」 「由良か、お疲れ様。ついでに二人を部屋まで連れて行ってくれるか?」 「わかりました」 由良が二人を伴って執務室を出ようとすると…。 「あ、ちょっと待った!」 摩耶が制止する。 *

2015-10-30 15:51:32
星雲の漣@ありがとうございました @YNebulaSub

* 「今日の夜はお前ら二人の歓迎会やるぜ」 「「!?」」 面食らう二人。 「どのみち次の作戦に向けての決起集会をそろそろやるつもりだったんだ。いい機会だからな。それに、堅苦しい挨拶回りとかよりよっぽど打ち解けるだろ?」 *

2015-10-30 15:51:46
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