AEQUITAS さんの「最賃上げろデモ」に見る労働運動側の反省点
- hatarakikata
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しかも、「労働組合」「労働運動」自体は、本来労働者階級を守るものとして組織されるはずが、国家そのものを含めた体制側およびそれに無条件に従う従属層からの攻撃により、すっかり弱体化し、むしろヘイトされるものとして数えられるようになってしまいました。 (3)
2015-10-18 11:23:08そして、労働組合内部では「なぜ二方面の闘い(政策決定に影響を与える闘い)なんかするの?」と問われるのに、外部からは「あいつらは二方面の闘いばかりしてる」と言われる始末です。参照: togetter.com/li/880523#c218… からのコメント三点 (4)
2015-10-18 11:35:08労働組合がここまで非難される状況となっている一方で、国の施策として決定される最低賃金の水準は、国連の社会権規約委員会までが「日本の最低賃金は最低生活水準に達していない」と勧告する状態になっています。 pic.twitter.com/BpUa6fj1gr (5)
2015-10-18 11:55:35以上のような状況から、「最低賃金は憲法第二十五条に定められた《文化的で最低限度の生活》ができる額にしろ!」という主張がされはじめるようになりました。この意見に賛同する人たちを募る「国民運動」が AEQUITAS です。 (6)
2015-10-18 12:05:42AEQUITAS がデモ行進で「団体の幟や旗~ご遠慮ください」と書いているのは、最低賃金をめくる闘いを「労働運動」ではなく「国民運動」として、憲法上の「生活権」をめぐる闘いとして意識しているからであり、労働組合に依拠しない闘いであることを表明したいからにほかなりません。 (7)
2015-10-18 12:09:50もちろん twitter.com/aequitas1500/s… このツイートに示されるように、彼らは労働法制改悪阻止のための労働運動にもエールを送ってはいます。しかし AEQUITAS は、《文化的で最低限度の生活》達成には、労働運動では不十分だ、と判断していると考えられます。 (8)
2015-10-18 12:20:25新宿一般という労働組合によるデモです。定期的に開催されています。労働法制の問題には労働組合の頑張りが不可欠です。既存の着実な運動はどんどんプッシュして応援していきたいと思います。 twitter.com/shinjukuunion/…
2015-09-26 21:47:00ここに、労働運動側から見た反省点があります。すなわち、賃上げに向けての活動や派遣法・労基法改案反対の運動はしてきたし、それにはもちろん大きな意味があるけれど、「文化的で最低限度の生活のための最低賃金」というもっと広い視点での運動を組織し実現してきたのか、という点です。 (9)
2015-10-18 12:24:12労働組合が、市民の暮らしにもっと寄り添い、広く市民からの支持を得られるような運動を展開していくことが、いまこそ必要なのではないでしょうか。そしていつか AEQUITAS のデモにおいても労働組合の幟を堂々と掲げられるようになればいい、と考えます。 (10)
2015-10-18 12:28:56いまは、労働運動よりもっと大きな枠組みである「生活権確保のための運動」としての「#最低賃金上げろ」運動を盛り上げるべく、労働運動側からも「個人としての参画」を求めつつ、「広く市民に理解される労働運動」とは何か、をもう一度模索するべきいい機会である、と思います。 (11)
2015-10-18 12:32:44所属する労働組合の会合と重なっていたため、私は昨日のデモには参加できませんでしたが、AEQUITAS @aequitas1500 の活動は心から応援しています。次回こそ(労働組合の会合と重ならない限り)参加したいと思います。シンポジウムの開催とかもあるといいですね。 (12終)
2015-10-18 12:40:27