なぜ「音屋にはキチガイが多いのか」と、なぜ「DTMだけでなく演奏をしたほうがよいのか」、また呪術信仰を排したエレキギター音作りをしたほうがよい理由

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ストラトキャスター、すなわちシングルコイルPUとメイプルネックの組み合わせで重要なのがボリュームポットの抵抗値

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抵抗値が低ければ低いほどインピーダンス(交流における抵抗値)の関係上、高音が減るので低音が強調されているように聞こえる

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だから1MΩのポットは高音がきつすぎるし、250kΩのポットが一番ビンテージストラトに合う これが科学的態度だ。クライオ処理だなんていう魔法と信仰の力でごまかすよりずっといい

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レオフェンダーは現実主義者

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ハムバッカーになぜ500kΩのポットを使うのか。 当然納得のいく理由がある。コイルは長ければ長いほどインピーダンスが増加し高音が落ちていく。 加えて、ハムバッキング構造で位相をぶつけてノイズを消す都合上、空気感として表現されるべき高音も一緒に相殺されてしまう。

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結果、ハムバッカーは低音と高音のないスカスカのゴミみたいな音になる。

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であるからして、ハムバッカーはマーシャルでヘビーに歪ませないとお話にならないクソ音になるわけ

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全帯域、カッチリクッキリあまさず表現したいのであれば、コイル(アナログ回路)としての特性をほぼ排除できるEMG-SAが最適解

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あるいはレースセンサーでもいい

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エレキギターに関する呪術や魔法のたぐいは全部物理現象と電気で説明がつく

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ゲルマニウムトランジスタ、エージングされたビンテージ配線材。はんだ。みんな影響する。あれは嘘じゃない。 ただ、そういう「魔法の構成要素」をすべてレシピもなく設計方針もなしに、無思慮にごちゃまぜにしておいしい料理ができるか？自明だ。できるわけがない。

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「おいしい麻婆豆腐を作りたい」 麻婆豆腐を作るのにアイスクリームを買ってくる必要があるだろうか。コマツのショベルカーが必要だろうか。否。麻婆豆腐を作るのに必要なもの「だけ」が必要だ。

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愛情、隠し味、必要かもしれない。だが、主要な要素ではない。 スピーカー、ケーブル、インピーダンス、電源。そういう、ずっと具体的で出音に影響するもののほうがずっと重要だ。 EQのツマミをヒネる前にスピーカーの角度を変えなさい。

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魔術、呪術は否定すべきだ。

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人間の文明は科学でできている。呪術ではない。

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キミは誰かを呪ったことがあるだろうか。その呪いは意味があっただろうか。あるわけがない。

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「水に『ありがとう』と言葉をかけると『水の結晶』が『望ましい形状に変化』する」 『望ましい形状』とは？誰がそれを決めたのか。誰が判断できるのか。誰がそれを担保するのか。そんな論点があいまいなニセ科学は許されてはならない。

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物事は厳密でなければならない。 大黒柱が細く、土台がぐらついて、今にも天井が落ちてきそうな家に住みたい人が居るだろうか。居ないだろう。 だが、非科学的で迷信深い人達は。その呪術のぐらついた唾棄すべき土台の上に。さらに鋼鉄の重りを載せているのだ。

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自分で自分の思考の土台を台無しにしておいて、科学的態度を放棄し、呪術を拝んで「他人に愛されたい、愛されない」などとほざく。いい加減愛想が尽きる。愚かにも程がある

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ギターは弾かなければ音が出ない。寺内タケシの名言だ。 なぜ名言なのか。馬鹿は「名言だとされているから名言なのだ」と思考停止する。 もちろん理由がある。 弾かずに音の出る楽器は糞だ。なぜなら、楽器を通してタオに接続することを妨げるからだ。

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演奏というのは、神(とされる存在、概念、彼岸とイコール)と対話することだ。 馬鹿にもわかるようにちゃんと説明してあげよう。

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楽器というのは、定められた音階、定められたリズム、定められた音色を、人間の思考と指の動きで創り出し、時間の経過と空気の振動が形成する「メロディ」「ハーモニー」を、「奏でる」道具なのだ。

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楽器がDAWと決定的に違うところを教えてあげよう。 それは、「演奏をするために人間が必要かどうか」だ。 音楽を受容する、それだけの行為に楽器は必要なくなった。レコードが発明されたからだ。

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では、演奏をするために、なぜ「人間」が必要なのか？ CDを再生すれば、MIDIを再生すれば人間など不要なのではないか？ それは感情的な感傷などではない。 もっと具体的で自己中心的で、野心的な理由がある。

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人間は動物だ。いわば、サルだ。肉を食い、道具を使い、文字を読み書きし、同族を殺して増え続けるサルだ。 そのサルが、「神」「彼岸」「偉大なるもの」から閃きを得るために演奏が必要なのだよ。