Fallout鎮守府　吹雪＆磯波編　パラダイスフォールズ突入編

スフィルナ＠治療中 @finad8

「小娘が！俺を殺そうとしても無駄だ！ここで皆殺しにしてやる！」 スーツの男はT51bパワーアーマーを着用してパルスライフルを乱射してくる。 戦前に作られた当時の最新モデルであり、銃弾で貫くのは難しい。 #Fallout鎮守府 p.twipple.jp/ibtqy

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「……っ！」 吹雪はタイマー式のダイナマイトを荷物袋から取り出すと放り投げる。スーツの男の足元に爆薬が落ち、大爆発を引き起こす。 「やった！？」 磯波は壁からそっと顔を出すが、煙が晴れてもまだスーツの男は立っていた。 「嘘、そんな……」 #Fallout鎮守府

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岩を崩すほどの爆薬でも傷一つつかず、スーツの男は磯波たちに近づいてくる。 「……ど、どうします？逃げます……？」 磯波は弱気になり震えた声を出すが、吹雪は.44マグナムの銃弾を装填しなおす。 「……出来る限り気を引いて。」 吹雪はそう言うと磯波から離れる。 #Fallout鎮守府

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磯波はそっとうなずくと、ミニガンを持ちスーツの男に連射し始める。 「うわぁぁぁぁ！！」 ヤケになったように見せかけながら磯波はミニガンを連射し続ける。 スーツの男は悠々と目の前でパルスライフルのリロードをしてみせる。銃弾が効かないことは知っているようだ。 #Fallout鎮守府

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「終わりか？遺言くらいは聞いてやる。」 パルスライフルの銃口をスーツの男が向けた途端、銃声が響き、ヘルメットに穴が開きスーツの男は崩れ落ちる。 倒れた先には吹雪が立っていた。 「……本当に、この.44Gigant弾って効くのね。」 #Fallout鎮守府

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パワーアーマーのヘルメットを打ち抜くほどの貫通力を持つ銃弾に吹雪は驚きを隠せずにいる。 磯波は力が抜けたのか、その場に座り込んでしまう。 「……こんな相手もいるんですね。」 「金さえあれば何でも手に入るの。何でも。」 #Fallout鎮守府

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吹雪はそういうと、スーツの男の死体を探る。 そして、金庫の鍵を見つけ出すと部屋にある金庫に鍵を差込む。黒い立方体の金庫は軽く蓋が開く。 「……えぇと……」 資料やキャップを外に出していくと、磯波が資料を読み始める。 #Fallout鎮守府

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「……売買記録……全部番号ばかりです。」 磯波がしょげると、吹雪は冷淡に答える。 「セーラー服とか、そういう記述はない？あいつらは人の名前なんて呼ばないから。」 「はぁ……」 磯波は世知辛いなぁ、と思いつつじっと資料を読み漁っていく。 #Fallout鎮守府

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「あ、あった。見つけました……えぇと、もう出荷済み……？」 「え？」 「ピット、って所に送られたみたいです。」 磯波の報告に、吹雪は目を見開く。 「ピット……！？あの、疫病が蔓延してる……」 「はい……どうします？」 「……Vaultに一旦戻らないと。」 #Fallout鎮守府

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vaultに一旦戻ると吹雪が言うからには相当危険な事案だ、ということは磯波も分かった。 ピットはこのパラダイス・フォールズから北にいったところにトンネルから行くことが出来る。 それが今すぐ戻るということは、相応に危険な場所なのだろう。 #Fallout鎮守府

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「……急いで帰ろう、磯波。」 「えぇ。でも奴隷は……？」 磯波は外に出ると、脇にある檻につながれた奴隷たちを見る。このままでは死んでしまうだろう。 「もちろん、逃がすよ。」 吹雪は鍵を檻の中に投げ入れると、磯波をつれてパラダイス・フォールの外へと出る。 #Fallout鎮守府

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「Vaultに戻ってどうします？」 「相応の武装と装備を作ってもらって、それから殴りこむ。」 吹雪はそういうと、磯波をつれVaultまで大急ぎで戻っていく。 #Fallout鎮守府