マモルの部屋（TNGパトレイバーイベント）

ピロスエ @prse

押井「パト2のしのぶのセリフで、「私はこのセリフでは喋れません」と言われたんだよね」榊原「喋らない、とは言ってない（笑）。論文みたいなセリフで、女の人が喋るセリフの間じゃない、と言っただけで」

ピロスエ @prse

押井「しのぶっていうのは、要するに父親を求めてるファザコン気味の人なんであってさ。だから柘植みたいなのにひっかかるわけで。そして凛とした大人の強い女性だから、後藤とかみんな惹かれるわけ。僕もそういうタイプの女性が好きです（笑）」

ピロスエ @prse

榊原「私はそうは思わない。ファザコンっていうのは、それは要するに子供なのよ。大人っぽさだけじゃなくて子供っぽい可愛らしい面もあるのがしのぶというキャラだと思ってます」

ピロスエ @prse

パト2のアフレコの話。大林「後藤というキャラを演じる時は、通常のアニメのような演技だとやりようがないなと思ったので、その辺を一切無視してやらせてもらいました」

ピロスエ @prse

押井「大林さんに自由にやってもらったのはいいんだけど、それだとパク（口の動き）が合わないんだよね。後から加工するのに随分苦労しました。プレスコという方式もあるけど、僕はそれは嫌い。人間の生理に合わせると、どうしても間が伸びてしまい、アニメの生理と合わなくなっちゃう」

ピロスエ @prse

押井「パト2では竹中直人さんにやってもらったわけだけど、あの人は声優が本職の人じゃないので、これもやっぱりパクを合わせるのが大変だった。アフレコ終わった後に「もう一度だけやらせてくれ」という連絡があったのでやってもらったけど、2回ともパクが合わない（笑）」

ピロスエ @prse

押井「竹中さんに限った話じゃなくて、役者の人は「もう一回やらせてくれ」と言いがちなんだけど、大抵は最初のテイクが一番いい。やる度にどんどん悪くなっていく」

ピロスエ @prse

榊原「（パト2の本読みで）竹中さんの演技が、アニメみたいに高くなったり低くなったりせずにずっとフラットなんだけど、それでもビンビン来るんですね。あ、自分もこういう風に演じなきゃなって思ったきっかけでもあります」

ピロスエ @prse

トークイベントのスタッフが事前に榊原さんと大林さんの二人に、パトレイバーシリーズ全体で好きなエピソードのアンケートを取ったところ、別々に聞いたのに同じ話数になったとのこと。それは新OVAの『二人の軽井沢』。観客も納得といった感じで拍手。

ピロスエ @prse

大林「でもこの話の流れの後にこれだと押井さんに言いにくいな。『二人の軽井沢』はパトレイバーで唯一、プレスコで録音したんです」榊原「録音監督が浅梨なおこさんで、ラジオドラマみたいな感じでやりましたね」押井「（苦笑）」

ピロスエ @prse

榊原「（『二人の軽井沢』で好きなシーンは）最後の方でしのぶが後藤さんにシーツをかけるんだけど、その立ち姿とかが素敵だなと思いましたね。あと、この話でやっとしのぶの可愛い面を演じることができる！と思って、ラブホに入る時に慌てるところとかは張り切ってやりましたね」

ピロスエ @prse

トークイベントスタッフが選んだ、パト2の後藤としのぶの好きなシーン。その1は、しのぶが隊長室から荷物を持って出て行って、後藤が「気変わった。今変わった」と電話するところ。押井「僕もここは好きですね。パト2で一番好きなシーンかもしれない。「今変わった」ってところがいいよね」

ピロスエ @prse

シーンその2、警察上層部に呼び出され、しのぶが「私に手を触れるな！」と言うところ。押井「この「私に手を触れるな」というのは、しのぶというキャラの全てを集約していますね。実は聖書から引用なんだけどね。もちろん聖書とは言葉の意味合い、ニュアンスは変えてるんだけど」

ピロスエ @prse

TNGパトの話。押井「脚本の初稿段階では、後藤と後藤田の二人がタッグを組むという話だった。ケータイでやり取りをして、実際には一度も顔を合わせないという、バディ・ムービーの変形というか。でも、なんか違うなということで変更して、しのぶを出した」

ピロスエ @prse

押井「遊馬や野明を出す脚本稿もあった。遊馬に電話して「いま野明が子供3人目で…」と話す、みたいな。でもそれもなんか違うな、と。やっぱり三代目の隊員と昔の隊員は会わせちゃダメなんだよね、と思った」

ピロスエ @prse

最後に3人それぞれ挨拶。大林「（TNGパトの続編を作る際は）ぜひ後藤も出してほしいですね（笑）」榊原「こんなに大勢のパトレイバーファンがいるというのはなかなか実感できなかったです。今日は遅くまでありがとうございました」

ピロスエ @prse

押井「今日は言いたいことは一つだけですね。帰ったらみんなパト2を見返しましょう、と（笑）。僕も酒飲みながら見返したい気分になりました。自分の作品はほとんど見返すことはないんだけど、パト2はわりと見返す回数が多いかな」

ピロスエ @prse

以上です。また長くなってしまった…。

鶴原顕央 @tsuruhara

押井「しのぶの「私に手を触れるな」が、しのぶのベストの台詞。元々は聖書なんだけど。キリストの言葉で。ニュアンスを変えて、しのぶを表す言葉になったと思う。OVAでも言って都合3回。今回の実写のは、なんか違うかなぁと。でもそれはこっちの問題だから。『パト2』でロックされてしまった」

ash @helldiver

マモルの部屋、思いつくまま8 ・後藤はしのぶさんに振り向いてほしけど報われない。それだけ悪いことしてる（詐欺師）報いだからしょうがない。しのぶさんへの気持ちは純粋だけど任務のために彼女を利用するずるさもある ・しのぶさんは母親と折り合いが悪い。父親の影を追ってる。ファザコン

鶴原顕央 @tsuruhara

押井監督「プレスコが嫌い。人間の生の部分が出ちゃうから。アニメには、アニメのキャラクターの良さがあるんで。ただの口パクに、声をあてることで、それで初めてキャラクターになる。役者が、声の演技で、役を載せる」

ash @helldiver

こんなとこかなー。すごく楽しかったけど祭りの終わり感が。良子さんお元気そうだけどずいぶんお痩せになっててちょっと心配

鶴原顕央 @tsuruhara

司会「それでは榊原さんと大林さんが選んだ、映画以外のベストのエピソードを紹介しましょう。NEW OVA「二人の軽井沢」」 大林「パトレイバー唯一のプレスコの回w」 司会「どうでした、この回（ラブホテルの話）？」 押井「なんてことをしてくれるんだw」

荒川直人 @nao_arakawa

昨夜は最終回となるマモルの部屋にも参加。押井守監督をホストに後藤喜一役の大林隆介さんと南雲しのぶ役の榊原良子さんを迎える超展開で、図らずもTNGから初期OVAまでを一気に振り返るパトレイバーナイトが実現。実写版よりもアニメの制作秘話を中心に語り尽くす奇跡の一夜だった。感涙。

ash @helldiver

そういえばふたりの軽井沢のとき、押井さん喋りかけたんだけど良子さんとかぶったので譲っちゃってそのままになっちゃった話の続きがすっごく気になる