#読書週間だからふぁぼされた数だけお勧め本プレゼンする 主に自分用まとめ

#読書週間だからふぁぼされた数だけお勧め本プレゼンする のタグで32冊も紹介する羽目になってしまったものの、逆にまとめ・忘備録として有用であるため自分でまとめることとした。主に自分用まとめと書いたが、他者にも十分参考になると思われる。
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ぽん教授(半非実在系) @ponatky

竹内洋『革新幻想の戦後史』(中公文庫)左翼にあらずんば人にあらず、という空気が蔓延していた大学キャンパス、著者が福田恒存を勧めただけで「この人ウヨクよ!」と馬鹿にしてくる女子大生、という革新幻想はどのように形成されたか。教養主義の黄昏は大衆への回帰へと繋がり堕落する。

2015-10-29 23:31:25
ぽん教授(半非実在系) @ponatky

竹田篤史『物語「京都学派」』(中公文庫) 帝大で教えたお雇い外国人ケーベルと夏目漱石の周辺に集った西田幾多郎・安倍能成などの人物たちによって形成される巨大な社会関係資本である京都学派とその周辺の、最後の幕引き人下村目線の物語をその弟子たる著者が語る。琵琶法師の語りを聞いてるよう。

2015-10-29 23:37:40
ぽん教授(半非実在系) @ponatky

渡辺浩『日本政治思想史』(東京大学出版会)徳川の平和を支えた儒学・国学など諸思想家を明治初めの福沢や中江までを対象とする。師匠の丸山眞男から日本政治思想史講座を引き継いだ著者は、師匠をはじめとする先行研究が形成してきた通説を破壊しまくる、大胆かつスリリングな面白さを味わえる。

2015-10-29 23:42:35
ぽん教授(半非実在系) @ponatky

矢部貞治『政治学入門』(講談社学術文庫)戦前東京帝国大学教授として近衛のブレーンとなり昭和研究会にも参加し、理想のため尽くそうとしたが失敗した……という総力戦体制の酸いも甘いも吸い尽くした人物が執筆した政治学の根幹を説明する薄いながらも恐ろしく濃い内容。苦労人は常に嘆くのだ。

2015-10-29 23:48:30
ぽん教授(半非実在系) @ponatky

原彬久『岸信介証言録』(中公文庫)現代日本政治史に於いて最も未来を見通した予言者にして、それ故に最も大衆から嫌われた大政治家の抱く理想と現実主義とを余すところなく本人が自ら口にしたという内容。孫の安倍晋三でさえ嫌われる昨今、岸クラスの怪物を大衆は耐えられるであろうか?

2015-10-30 09:01:40
ぽん教授(半非実在系) @ponatky

古田博司『「紙の本」はかく語りき』(ちくま文庫)ポストモダンの大海、カオスでしかない無秩序な、普遍性などない未来を一人で突き進む孤独に耐えるための羅針盤である。読んでは忘れるサイクルの中で少しずつ蓄積する何かが教養であり、これは個人が自力で蓄えるほかないのである。

2015-10-29 23:52:20
ぽん教授(半非実在系) @ponatky

古田博司『日本文明圏の覚醒』(筑摩書房) 別亜としての日本の独自性と海洋国家としてアングロサクソンのえげつなさと先見性を学ぶべきである、という極めて挑戦的な内容。この本が出て既に五年経過しているが、ますます時代が内容に接近してきている。先見性・有用性・現実妥当性のみが全てを救う。

2015-10-29 23:55:27
ぽん教授(半非実在系) @ponatky

古田博司『東アジア「反日」トライアングル』(文春新書) 未来を当ててしまった本。暴虐と横暴の東アジア諸国の反日攻勢は無制限に続くのみであり、歴史戦・思想戦・情報戦として捉えなければならない。これら中国韓国北朝鮮に情けは無用であり、助けず教えず関わらずの精神を貫く他はない。

2015-10-30 00:05:52
ぽん教授(半非実在系) @ponatky

他に紹介用に候補として考えたのは西垣通『集合知とは何か』『基礎情報学入門』『こころの情報学』ジェームズ『プラグマティズム』カリエール外交談判法』ケナンアメリカ外交50年』カー『危機の二十年』『歴史とは何か』ハイエク『隷属への道』ル・ボン『群集心理』かな

2015-10-30 00:19:59
ぽん教授(半非実在系) @ponatky

積ん読からだと野中郁次郎『知的創造企業』センゲ『学習する組織』ブルデュー『ディスタンクシオン』オークショット『政治における合理主義』チャーチル『わが半生』ハーバーマス『公共性の構造転換』ルーマン『社会システム理論』ピンカー『思考する言語』サイモン『オーガニゼーションズ』あたりか

2015-10-30 00:24:48