#オーク転生 (Part.5)
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#オーク転生 カエル執事「頂戴した地図によれば、この付近に炭焼き小屋への道が」 オーク「辛うじて痕跡が」 カエル執事「元より往来の少ない道。丈の長い草が繁茂しておりますな」 オーク「オークすごいな。草を抜いても手を切らない」 カエル執事「そりゃまあオークですからな」
2015-10-30 21:44:49#オーク転生 オーク「草が凄い」 カエル執事「手入れをせねば、そんなものです」 オーク「炭焼き小屋に着いても、当面は草刈りしないとマズイよね」 カエル執事「炭を焼く前に森が大火事になるでしょうな」 オーク「面倒臭いね」 カエル執事「そんなものでしょうよ旦那様」
2015-10-30 22:13:24#オーク転生 オーク「草が生えてこないように、石畳の道を作りたいね」 カエル執事「幸いにも付近には切り出しやすい岩場がありますな」 オーク「石窯でもレンガでもいい。炭焼きの大きな窯を増設して」 カエル執事「焚き付けになる草は、うんざりするほどありますなあ」
2015-10-30 22:40:03#オーク転生 オーク「ヤギならこの草を食えるかな」 カエル執事「旦那様でも十分イケますよ」 オーク「む?」 カエル執事「オークの強靭な消化器官は伊達ではないという事です」 オーク「……」 もっしゃもっしゃもっしゃ。 オーク「意外と美味い、かも」 カエル執事「健啖ですなあ」
2015-10-30 22:48:52#オーク転生 オーク「そもそも穀物の生産量とか芋とか豆の生産量に対してオークとかコボルトなんかの出生数が異常に多いから昔から色々と気になってたんだけど」 カエル執事「セルロースもリグニンもばっちり消化し糖質として吸収できます」 オーク「草食よりの雑食動物か俺らは」
2015-10-30 22:54:07#オーク転生 カエル執事「魔王やってた頃に安定して生産量を計算できる貴重なユニットとしてそれはそれは重視したものですよ」 オーク「木造住宅はオークにとっては御菓子の家か。白アリかよ」 カエル執事「炭を焼きながら薪をつまみ食いするのだけは自重した方がよろしいかもしれませんな」
2015-10-30 22:59:51#オーク転生 オーク「こうしてみると、つい先ほどまで面倒くさかった眼前の藪が」 カエル執事「現在ではどのように」 オーク「私の生まれた国では、洗ってもいない生野菜を皿に載せて『これがサラダです』と真顔で答えたら未消化の有休を優先的に消化させてくれる場所だって思い出したよ」
2015-10-30 23:20:22