- azarashi_salad
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つまり、皆さんには「知る権利」がある。被災者全員に知る権利がある。情報の開示と言うものは、明らかに求めています。そして、セシウムだけではない、ベータ線等を出す核種についても測れということが、はっきり書かれてあります。
2015-10-31 22:57:07「予防原則に立て」ということが書かれています。そもそも、科学的に因果関係なんか確定できないのだということが最初に書いてあります。
2015-10-31 22:57:16ですから、今、甲状腺がんについて、科学的に放射性物質が原因だということは「確定」できません。そうでしょうよ、始めから、そうだろうと、私たちも言っています。科学的に確定できないからこそ、安全の側に立ちましょうというのが、この法律の趣旨です。
2015-10-31 22:57:32ですから、もし、問題だ、問題でないとおっしゃるのであるならば、この放射性物質が、甲状腺がんの原因ではないことを証明する必要性が国側にはあるのです。
2015-10-31 22:57:42私たちは、どうせ確定など出来ませんよ、と始めから言って、確定できないけれど、色々な処置をとらなければいけませんよ、医療対応しなければいけませんよ、逃げたい人がいたら、逃がさなければいけませんよ、支援をしなければいけませんよ、ということを書いたのです。
2015-10-31 22:57:56ですから、そこで、原因が確定できませんと言う発表があったら、原因でないことが確定できているのですかと、皆さんは質問し返さないといけないということなのです。で、この法律、出来てしばらく経って、今見て、役に立っているのかなあと。作った当人として、思うことがしばしばあります。
2015-10-31 22:58:07私は、この国は長い間大国で、先進諸国だと思ってきましたが、中国が大国であっても先進国だと、私たちがあまり思わないと同様に、基本的人権について、個人と言うものの尊厳について、私は認められていると思いません。
2015-10-31 22:58:34そして、被害者が他の被害者を束縛する、非難するというような形で、みんなが地域を分断してはならない等と言うもとに、「地域主権」があるのではないのです。国民1人1人に主権があるのです。憲法にそうなっております。
2015-10-31 22:58:45ですから、13条で、1人1人に「幸福追求権」があって、その「幸福」が何であるかを決定するのは、その人にしかできない事であるから、だから、この法律では、個人個人が決定してください、その決定がどの方向であっても、国は支援しなければならない、ということを書きました。
2015-10-31 22:59:01残念ながら、当事者力、主権者力というものが、この法律を利用していって頂くところについて行っていないというふうに思っています。基本的に、例えば、労働法は、労働者の味方であります。
2015-10-31 22:59:23ブラック企業がなぜこれ程はびこるか、といえば、法律を知らない人が多過ぎる。自らを守ってくれる法律を使える人が少なすぎる。その事実に基づいて、ブラック企業は、やりたい放題をやっております。
2015-10-31 22:59:35「子ども被災者支援法」は、私たちが心を込めて作りました。今考えて、では、どう変えられるだろう、私もしばしば考えるのですが、やはり、あの時点ではあそこまでしか作れなかったし。
2015-10-31 22:59:51そして、やはり私は、個人の主権、幸福の追求権、主権者としての立場を返すという、そもそもの思いで作った、その基本的な考え方が間違っていたとは思えないのです。
2015-10-31 22:59:59都合の良い子ばかりを作って、言いなりになる子ばかりを作って、しっかり覚える子ばかりを作って、批判的に考えること、科学的に、分析的に考えること、自分で当事者として決断をする主体であること、そして、行動できる主権者であること、そういう教育をしてこなかったのだと。
2015-10-31 23:00:34いま、私は大学で新たに、細々とではありますけれども、当事者力を持った、そして、自己の尊厳と言うものに、プライドを持った、未来に対する責任感を持った、主権者の育成をしてまいりたいと思って頑張り始めている所です。本当に、これが私の懺悔です。どうもありがとうございました。
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