投票機能を使った小説まとめ

新しく始まった投票(アンケート?)機能を使って小説を書き始めてみました。 毎日22時前後に、投票結果に基づいたストーリーを展開していきます。togetter自体は週1くらいで更新するつもりなので、最新の物はtwitterの固定ツイート(https://twitter.com/crossI_360)を見て頂けると嬉しいです。投票数がめちゃくちゃモチベに直結するので、是非ぜひご参加いただけると嬉しいです! 12月14日~2月頭まで、一旦更新停止。
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1.試しに棺をつついてみる。(83%)
2.騙された! 仕掛け人を捜す。(17%)
18票

黒須 @cross_naoki

棺が開き、冷気が漏れだした。中にはローブ姿の少女がおり、そこでようやくこれが旧型の冷凍睡眠装置なのだと思い当たる。年の頃は16、7といったところだろうか。目を覚ましたと思えば、「台本と新曲の音源から。よこして」と言い放ってくる。

2015-11-12 21:59:43

1.ようこそ23世紀へ。(63%)
2.ようやく人に会えた!(37%)
19票

黒須 @cross_naoki

「2101年は22世紀よ。能無しスタッフね」。そう言って棺の蓋を見ると、『ドッキリ大成功! 10年と見せかけて100年睡眠でした!』と書いてある。「今、2191年?」と青ざめているが、22世紀は2200年までと知らないのだろうか。

2015-11-13 22:00:43

1.ドッキリごと忘れられるなんて可哀想。(21%)
2.芸人さん、持ちネタ見せてよ。(79%)
14票

黒須 @cross_naoki

「芸人じゃない! 冷凍睡眠を繰り返して70年、永遠の17歳アイドル様よ!」。容姿は平凡に見えるが、昔の人は趣味が違ったのだろうか。「…私のこと知らないなんて、ほんとに寝過ごしちゃったのか」。不安げな顔は、今の子と変わらないけれども。

2015-11-14 21:59:52

1.どうせ人類滅んでるから気にすんな!(57%)
2.ファンしてあげるから歌ってよ。(43%)
21票

黒須 @cross_naoki

小屋の朽ち具合と景色で、17歳はあっさり現状を納得した。「水も食料もあるし、拠点は小屋がある。となると必要なのは」。貴女の下着か。「ノーパンでも見る人類いないんでしょ? 火よ火」。百足を撫でる彼女は年下の割に、妙に落ち着いて見えた。

2015-11-15 22:00:07

1.流石百年以上も生きてる方は年季が違う。(58%)
2.私の方が年上だから敬語使うべきでしょ。(42%)
12票

黒須 @cross_naoki

「体感年齢は17年81日よ。ババァ扱いすんな」。キッパリ訂正すると、火起こしは自分に任せて食料と薪を集めてこいという。私も大概無知であるが、子供に何ができるのか。しかし17歳は得意気に「アイドルは、未開の地の開拓くらい嗜みなのよ」。

2015-11-16 22:01:10

1.その顔は、成る程確かに魅力的だ。(21%)
2.つまり色物芸人枠だったのね!(79%)
14票

黒須 @cross_naoki

流石アイドルは怒声も甲高い。調達を終え小屋に戻る頃になって、ようやく耳の調子が戻ってきた。重労働を人任せに17歳は何をしているのかと思えば、お手製の弓を押し引きしていた。弦が棒に巻かれており、押し引きの摩擦で火を起こす魂胆らしい。

2015-11-17 22:12:02

1.まだ火起こせてないじゃんと煽る。(36%)
2.堂に入った姿に感嘆の言葉を贈る。(64%)
11票

黒須 @cross_naoki

称賛など聞き飽きているとでも言いたげに、顔色ひとつ変えることなく押し引きを続けてしばらく。煙が立ったと思うと、あっという間に焚き火を作ってしまった。「ちょっと腕鈍ったかな」とぼやく17歳は、明日への希望を見せてくれたように思う。

2015-11-18 21:59:41

1.この子みたいな生き残りがまだいるかも。(64%)
2.2人と1体ならこの世界を生き抜けそう。(36%)
11票

黒須 @cross_naoki

手掛かりを探して頂上に辿り着いたのは、翌日の昼過ぎだった。一面見渡しても天にそびえる塔は一本もなく、ひたすらに緑が地に這っていた。「23世紀って、もうちょいサイバーなの期待してたんだけどね」。旧時代の人にはお気に召さなかったらしい。

2015-11-19 22:03:26

1.ここに来ていた証を残しておく。(44%)
2.景色の中にめぼしい場所を探す。(56%)
9票

黒須 @cross_naoki

「あそこ、綺麗すぎない?」。指差す先の森は、成る程確かに妙に整っていた。農業機械の手が入るのは最低限度であり、庭師の真似事は許されていない筈だ。向かうと、そこには隠れるように建てられたコテージがあった。真新しい破壊の痕と共に。

2015-11-20 22:03:40

1.生き残りがいないか声を上げる。(33%)
2.警戒しながらコテージの中に進む。(67%)
12票

黒須 @cross_naoki

むせ返るような血の臭いに、思わずたじろいだ。充満具合からして惨状はここ数日のものだろう。成金趣味の家具やら調度品まで、これでもかと壊れ果てている。塔の外に人工の物はタブーなのだが、権力者の隠れ家とかだったんだろうか。

2015-11-21 22:11:31

1.利用できる物を漁る。(81%)
2.惨状の痕跡を調べる。(19%)
16票

黒須 @cross_naoki

「うっわ。布面積少なすぎでしょ」。返り血のついた下着や敗れているものばかりだが、実用性が低いものは惨劇から逃れたらしい。どこもかしこも必要以上に破壊されており、相当な執念が見え隠れしている。と、外から複数の物音が聞こえた。

2015-11-22 22:06:26

1.物陰に身を隠す。(47%)
2.逆側の窓から外に出る。(53%)
15票

黒須 @cross_naoki

武器を構え外の茂みに潜んでいると、殺気だった人間達がコテージに押し入ってきた。原始的な毛皮を被った彼ら彼女らは、石斧やらを構え荒らし回っている。「あれ、そういや百足は?」。怒声と金属音が聞こえてきたのは、まさにその時だった。

2015-11-23 21:55:28

1.百足に意識が向かっている隙に逃げる。(64%)
2.同じ生き残り同士、話は通じる筈。(36%)
11票