ルシウス×ティナlog 2015.11.03~2015.11.05分

※全体的に18禁 ルシウス×ティナとかグラブル世界観語りlog 洲央さんのルシティナSS必見です
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洲央 @laurassuoh

ルシウスが傷付いたら手当した後で抱き締めて「兄さんが死んじゃったら……私……」と泣きつくティナは正直ほしいです

2015-11-04 00:34:28
篠宮志鶴 @shinoshinomiya

ブラコンシスコン(性愛も抱える)ルシティナ正直ラブラブカップルでは??とか今日ずっと考えてましたね

2015-11-04 00:36:58
篠宮志鶴 @shinoshinomiya

やっぱりルシティナは魂の片割れで分かたれたアンドロギュノスだったんだよ……

2015-11-04 00:40:41
洲央 @laurassuoh

ルシウスがティナを護るためにずっと傷を重ねてきたことを知っているのでティナは一つ一つの傷跡にそっと唇で癒しを与えるんだ……

2015-11-04 01:22:15
洲央 @laurassuoh

ティナの背中が痛まないよう、ルシウスは寝袋を重ねた上にティナを優しく押し倒した。この世界で唯一色を持ったルシウスの宝物であるティナ。血の繋がった妹。魂の求める片割れ。妹の方からキスで誘ったのだ。兄として、そして男としても恥をかかせるわけにはいかなかった。ランプの光が二人を照らす。

2015-11-04 01:29:53
洲央 @laurassuoh

森の夜は賑やかなはずだった。しかし、嵐の吹き荒れる今夜は鳥も虫も獣も息をひそめ、ただ風に軋む木々の悲鳴が響き渡るだけである。ルシウスとティナの逃げ込んだ場所は岩山に根を張った木が死に、腐り、その根の部分が抜け落ちてできた空洞であった。たき火は空間全体を照らし、ランプは二人を照らす

2015-11-04 01:32:53
洲央 @laurassuoh

厳しい旅を続ける兄妹はどんな困難にも二人で立ち向かってきた。その絆は夫婦のそれよりも強固で、血の繋がりよりも濃い。故郷の、母の、自分たちの幸せなはずだった未来の仇を取るために二人は旅する。復讐の闇に心が飲まれそうになる夜はこうして慰め合うことで人間の側に立っていることができるのだ

2015-11-04 01:35:16
洲央 @laurassuoh

いつもはルシウスの方がティナに慰めを求める。男は父から習った護りの剣をいつしか復讐の剣とし、道を照らすはずだった炎を身を焦がす運命の灯火へと変えた。悪鬼となって彷徨う人生の暗闇でも、まだルシウスという個を辛うじて保っていられるのは他でもないティナのお蔭なのだ。

2015-11-04 01:37:55
洲央 @laurassuoh

しかし、この夜はティナがルシウスに慰めを求めた。幼き日、母を殺され故郷を焼かれ、何も知らぬまま兄と共に旅に出たティナ。彼女にとって、世界の全てはルシウスから教えられ、自分の存在意義はルシウスと共にいる事だけだった。ルシウスはそんな妹に負い目があった。

2015-11-04 01:40:34
洲央 @laurassuoh

自分がティナを別の村の普通の家庭に預けていれば、妹にはもっと人並みの人生があったかもしれないのだ。ティナはそんな兄の苦悩を見抜き、それでも兄といられてよかったと、兄の妹として生きてこられてよかったと思っていた。そんなティナが、この嵐の夜にルシウスを誘ったのである。

2015-11-04 01:42:21
洲央 @laurassuoh

夜は昼よりも孤独を感じさせる。恐怖を煽る嵐は、この世界では龍が暴れているのだとも言われている。ティナは耐えられなかった。心に溜まった何もかもがティナの許容を越えてしまった。だから小声で何度も謝りながら夕食を終えて寝る準備をしていた兄の唇を唐突に、そして激しく奪ったのである。

2015-11-04 01:44:49
洲央 @laurassuoh

ルシウスは滅多にないティナからの要請に困惑しつつ、一度唇を離してその目を覗き込んだ時に全てを悟った。己の憎悪がティナを苦しめている。本来なら友達をたくさん作り、恋をして、魔法で敵を焼き殺すこともせず大人になったはずの美しい妹。その瞳の奥に借り物の狂気を孕ませたのはルシウス自身だ。

2015-11-04 01:47:05
洲央 @laurassuoh

だからルシウスにはそれを鎮める義務があった。義務があると思い込んでいた。本当はティナを抱くことでより多くの怒りをティナに注いでいるかもしれないとしても、ティナは義務ではなく理由のない愛で抱かれたがっているかもしれないとしても、ルシウスはそれを義務だと半ば盲目的に信じていた。

2015-11-04 01:48:54
洲央 @laurassuoh

キスを返しながらティナを押し倒す。ルシウスは皮のグローブを外すのを躊躇った。剣の鍛錬で皮は硬くなり、爪は割れ、ささくれがティナの肌を傷つけてしまうことを恐れたのだ。また白刃に炎を宿す魔法を習得する過程でルシウスの肌は焼け爛れておりティナの透明な肌に己の罪が映るようで心苦しかった。

2015-11-04 01:49:55
洲央 @laurassuoh

重い装備は外しているものの、まだ二人は身に布を付けていた。唇を重ね、舌を絡めながら、一枚、また一枚と無言で隔たりをなくしていく。それは身体以上に心を剥き出しにする作業。温もりを求めるための準備だ。やがて揺れる炎に照らされた生まれたままの男と女が岩の壁に影を落とした。

2015-11-04 01:52:45
洲央 @laurassuoh

ルシウスは改めてティナの身体を見下ろした。自らと同じ豊穣の稲穂と同じ輝きを持った肩より少し長いくらいの金髪が放射状に広がっている。少しクセのあるその尖端が愛しくて、ルシウスは一房を持ち上げて唇で梳く。ティナは手足を伸ばして兄に全てを晒す体勢になる。揺らめく炎が凹凸を強調した。

2015-11-04 01:57:14
洲央 @laurassuoh

ルシウスはティナの肩の辺りから鎖骨、喉元、首筋へと徐々に移りながら何度もその肌にキスを落とす。揺らめく炎の色がティナの肌に映り、徐々に高まる胸奥の鼓動がルシウスの残した唇の刻印でさえかき消すほどに赤く、熱く肌を焦がしていく。ルシウスがティナの顎に舌を這わせると、ティナも舌を伸ばす

2015-11-04 02:00:13
洲央 @laurassuoh

ティナの柔かな下唇の上で兄妹の舌先は絡まり、逃げるティナを追う形でルシウスの舌が暗き口腔へと吸い込まれていく。同時に、ルシウスは躊躇いながらその素手をティナの腰に這わせる。豊かな肉感を持った太腿から締まったウェストまでのラインを何度も優しく撫で上げながらキスを続ける。

2015-11-04 02:02:55
洲央 @laurassuoh

あまり強く撫でてはティナを傷つけてしまうのではないか。そんなルシウスの気持ちを察して、ティナはルシウスの手に自分の手を重ねる。もっと強く抱いて欲しい、兄さんの手を感じたい、そのような言葉が聞こえた気がした。ルシウスは重心を膝一辺倒からやや上半身に移してティナへの愛撫を強める。

2015-11-04 02:06:31
洲央 @laurassuoh

肌の奥、年頃の少女にしては鍛えられた筋肉や、その下で蠢く内臓、軋む骨の形までルシウスは手の平から感じ取る。ティナの腰の骨を手首で押しながら指先は疼く子宮のある辺りへ軽く沈めてその輪郭を浮かばせる。空間内の反射するティナの声は徐々に色を帯びてきた。もはや嵐の音はどこかへ消えた。

2015-11-04 02:09:26