『マッドマックス 怒りのデスロード』をめぐる感想の断片。
- klaus_kinske
- 24212
- 13
- 3
- 6
「弾丸は死の種よ。埋められたものは死ぬんだわ」 …台詞の端々に詩があります。 pic.twitter.com/dELKrFuFgx
2015-06-27 20:03:58今までのシリーズの中で最も景気良く、小火器を撃ちまくっていましたね。予告を観た時にマックスがM1911を撃ちまくっていて新鮮な感じがしましたが、P08やシングル・アクション・アーミー、グロック、コルトアナコンダ…撃ちまくるだけでなく、描写も素晴らしい。
2015-06-27 20:07:54マックスが運転しながらグロックの薬室に片手で弾丸込めるところなんか、痺れちまったよ。フュリオサのSKSカービンを使った狙撃シーンはどうだ? あんなカッコいいスナイピングを観たのも久方ぶりだぞ。 もうぐうの音も出ませんね。
2015-06-27 20:13:49唯一、この作品の欠点と思えるところが一か所ありました。 物語が終わり、エンドクレジットが上がって来る途中で、明らかに今までの劇伴音楽とはタッチの異なる、騒々しいだけの音楽がかかってしまうんですよ。何故だか理由は判らない。
2015-06-27 20:20:22例えて言うならば、フレンチのフルコースを頼んで、前菜やメインディッシュを頼んだ後に、デザートに柏餅をどんと出されたかのような…
2015-06-27 20:21:13ま、枝葉末節はいいや。 砂漠の捉え方が美しかったね~。 「砂漠は清潔だから好きだ」と言ったのはT.E.ロレンスだが、もう『アラビアのロレンス』以来の美しさ。砂漠の美しさ、荒野の美しさ。 pic.twitter.com/ABwTiIixCY
2015-06-27 20:30:11断言しちゃいますが、『マッドマックス 怒りのデス・ロード』(もうこの際、作品の素晴らしさに邦題も受け入れよう)は数十年に一本のアクション映画の傑作です。 それもただのアクション映画では終わっていません。作品の隅々に監督の言いたいことが込められています。
2015-06-27 20:39:12@1107_kon_kon 同僚も絵面だけで「絶対に観に行かない」と言ってましたね。 異様な映画ではあります。全ての人に受け入られる映画でもないです。
2015-06-27 23:31:06車については、改造に改造を重ねたそのフリークスぶりが素人目にも異形のものとしての存在感を露わにしているが、銃器に関しても同様である。 鉄と木の朽ち果てる前の経年劣化ぶりを非常によく表現しているのである。
2015-06-27 23:39:34音もそうだ。車の、道具の、ぶつかり合いきしむ、鉄の音。 銃声もリアルで良い。ライフルにハンドガン、マシンガンの音の表現が見事だ。
2015-06-27 23:40:42最近の西部劇で一番不満なのが、銃器の持つ「小道具倉庫から引っ張り出してきました」感だ。 いかにもウベルティと提携してブランニューを納品しましたよ~と言う銃を、ガンマンたちが使っているのである。
2015-06-27 23:42:05『ジャンゴ 繋がれざる者』も『トゥルー・グリット』も、そして先日観た『悪党に粛清を』もそう。 せっかく他の小道具や背景、登場人物たちが身に付ける衣類やハット、ブーツなどの雰囲気が良いのに、銃だけがぴかぴかなのだ。
2015-06-27 23:43:37『マッドマックス 怒りのデス・ロード』でいちばん記憶に残ったのが、「名前」を告げるシーン。 あのシチュエーションはね、西部劇映画の定番なんです。 imagica-bs.com/nowshowing/vod…
2015-06-28 00:48:17それと、フォロワーさんと話していて思ったんだけど、フュリオサの狙撃シーン、あそこはこの映画の唯一のラブシーンだよね。 「息を止めて」
2015-06-28 00:49:27優れた演出かそうでないかって、脇役の個性が立ってるかどうかだけを見ても判るんですよ。 凡庸な監督だと主役と敵役以外は、衣装の異なる喋らない者たちがただ立っている場合が多い。
2015-06-28 15:00:51『マッドマックス 怒りのデス・ロード』を観てみなさい。 脇の脇に至るまで、それぞれの背景に彼らの生きて来た道があり、信念があり、彼らの好きなもの、嫌いなものまでが想像できるじゃありませんか。
2015-06-28 15:04:21イモータン・ジョーにしろ、ニュークスにしろ、人食い男爵や武器将軍だって主人公に据えて、スピンオフストーリーが作れてしまう。
2015-06-28 15:06:01銀色のスプレーを口に吹き付けるじゃん。 あのシチュエーションって緊急事態と言うか、特攻前の状態だからそのまま吹き付けるところを撮影しただけだったら、もたもたしていていらっと来るんだと思うんだよね。 だから天才ジョージ・ミラーは巧みにコマを抜いて早回ししている。 素晴らしい♡
2015-06-28 18:08:49あのコマ抜きのエフェクトって一歩間違うとギャグにしかならないんだけど、ジョージ・ミラーはそのギャグとシリアスのすれすれのところを情報量満載、過激な演出いっぱいで、盆と暮が一緒に来た上に特盛状態で観客に提示するもんだからもうあれ(自分でも何言ってんだかもう判らない)。
2015-06-28 18:19:12日本オリジナル曲がいいか悪いかは問題ではないのだ。 作品に合っているかどうかすら、問題ではない。 単にいい曲だけだったら、エンディングに「カヴァレリア・ルスティカーナ間奏曲」を入れたまへよ。いい曲だぞ。 クリムゾンの「かもめのプレリュード」でもいい。
2015-06-28 19:20:06元々ジョージ・ミラーがエンディングにふさわしいと思って本来の曲が入っているところに、まったく場違いな曲を割り込ませるのが問題なんだよ。 作品を改変するなよ。
2015-06-28 19:21:34何故、銀色のスプレーかと言うと、汚染で朽ち果てていく世界で、「Shine」「Chrome」は永遠の象徴。 鉄は錆び、人は奇形になって、緑が失われていく中で、銀色のスプレーはヴァルハラへと誘うマーキングなのかもしれないねえ。
2015-07-02 19:19:09北欧神話に登場するヴァルハラは戦いで亡くなった勇者の魂が集まる場所で、本来は黄金に輝いているらしいんだけど、車が主役のこの映画ではクロームがふさわしい。
2015-07-02 19:21:37@UbuHanabusa さすがですね。同感です。ニッケルのピースメーカーとステンレスのアナコンダですよ。彼の崇拝のシンボル的な武器と言えると思います。
2015-07-02 23:31:59