論文紹介『広島・長崎への原爆投下から福島第一原発崩壊へ─日米核同盟,核燃料サイクル,原発の新増設・脱原発を中心に─ 毛利良一 氏』Priamal Fearさんのツイートまとめ

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Priamal Fear @PriamalFear

広島・長崎への原爆投下から福島第一原発崩壊へ ─日米核同盟,核燃料サイクル,原発の新増設・脱原発を中心に─ nfu.repo.nii.ac.jp/?action=pages_… 日本福祉大学福祉経営学部教授 毛利 良一

2015-11-15 01:45:03
Priamal Fear @PriamalFear

必読ですな。 「広島・長崎・ビキニと3 度も被ばくしながら,1950 年代の「原子力の平和利用」キャンペーンに日本人は易々と乗っていった.日本人はどういう国民性なのか.」 「福島原発直後の米国の介入は,ただの「思いやり」ではなく,日米核同盟に主従関係が存在するかのようである」

2015-11-15 01:52:40
リンク researchmap.jp 毛利 良一 - 研究者 - researchmap 毛利 良一 -

https://nfu.repo.nii.ac.jp/index.php?action=repository_view_main_item_detail&item_id=2465&item_no=1&page_id=13&block_id=21 に掲載されている論文の1ページより引用

広島・長崎への原爆投下から福島第一原発崩壊へ
日米核同盟,核燃料サイクル,原発の新増設・脱原発を中心に
毛利良一

概 要
 本稿は,「広島・長崎への原爆投下から福島第一原発崩壊へ」をメインタイトルに,「日米核同盟,核燃料サイクル,原発の新増設・脱原発を中心に」をサブタイトルにする.狙いは,①原爆投下地広島・長崎の非戦闘員・一般住民が無差別かつ大量に殺傷(両市の死者は 20 万人超)されたこと,②福島第一原発崩壊による無辜の住民(およそ 10 数万人)が長期にわたる避難生活を余儀なくされていること,③ 1953 年のマーシャル諸島近海のビキニ環礁で静岡県焼津のマグロ漁船「第五福竜丸」が被曝をし,世界に例を見ないマルチ被ばく国日本という国が,「日米原子力協定」という日米核同盟に繋がっていることの政治経済学的意味,④地球上では米・英 ・ 独など西側主要国が中止するに至った核燃料サイクル政策の分裂,すなわち他方でフランス,ロシア,さらには新興中国と並んで日本が追い求めている理由と展望,⑤福島第一事故後の世界でルネッサンスとも呼ばれる原発推進や新規導入,原発輸出に走る国々の思惑と,⑥脱原発を選択したドイツやスイスの政治的社会的決断の重みの比較,を私なりに整理してみたいと考えたからである.「マンハッタン計画」および広島・長崎への原爆投下から始めたのは,原発の歴史および根源を理解しておくためである.福島の被災地の住民の状況や日本国民の選択をむすびで書きたかったが不勉強ではたせなかった.原発推進国と対比してドイツ国民の脱原発で稿を閉じるのは,地球世界の連続と不連続を統一的に把えたいと考えたからである.「戦後 70 年」における私なりのひとつの総括としたい.

キーワード:日米核同盟,原爆開発と投下,日米原子力協定,核燃料サイクル,原発推進国と脱原発国

目 次
1 原爆投下から福島第一原発崩壊へ
 1-1「マンハッタン計画」からアイゼンハワー「原子力平和利用」演説へ
 1-2 日本の軽水炉原発の導入と「原子力ムラ」
 1-3 米国での GE マークⅠ型安全論争とスイスの予防措置
 1-4 福島事故とアメリカの対応
2 核不拡散体制と日米原子力協定・核燃料サイクル
 2-1 インド核実験とカーター核不拡散体制の強化
 2-2 3つの日米原子力協定
 2-3 日本の核燃料サイクル
3 福島原発事故以降の各国の原発政策
 3-1 世界の原発推進国の動き
 3-2 外国技術に依存し新規導入する国・輸出する国
 3-3 脱原発国の動き-ドイツを中心に
結びにかえて

参考文献一覧