ペット願望×忠義編

あみ @ami_qitt25

51 帰ってたんだ、、、 2年…もう、そんなになるんだ 同期で唯一海外転勤が決まり 1人で行ったのは あたし達の関係は曖昧で友達でも無く 恋人でも無い… 勿論身体の関係も合ったけど でも、結局1人で行ってしまった だから… そう言う事だと理解した #ペット願望

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52 会議が終わって皆部屋を出て行った後を片付けて居たら 《久しぶりやね…元気やった？》 変わらない優しい口調と笑顔 「うん、久しぶり…隆平は？」 《元気しとった… なんてな、、ほんまはお前に 会えんくて淋しくて…》 #ペット願望

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53 「嘘ばっかり、 電話もして来なかったのに」 《あ、ほんまや》 二人で笑えば、 なんだかあの時と変わらない気がする 《なあ？まだ1人？》 「ごめんね、1人で… 別に好きで1人な訳じゃ無いけど…」 #ペット願望 pic.twitter.com/mhq2Gk8RGC

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54 《あ、そう意味やなくて… あ、ほら？食事とか誘っても 大丈夫かなぁ…って、、、》 そう言ってあたしの左手を取って 《ちょっとほっとした… 指輪無くて…》 ああ、こうゆう男だった… 無意識に女をその気にさせる… 「隆平は？」 《俺？…ほら？》 #ペット願望

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55 そう言って見せてくれた手は 昔のままの隆平の手で… ちょっと懐かしくなった 《今日はさぁ、 まだ会議あるからあかんけど… もし、待っててくれたりしたら… めっちゃ嬉しいけど…》 「うん、良いよ…大体の時間教えて」 #ペット願望

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56 《多分…19時…前後すると思うけど…》 「じゃ、あそこで待ってる…」 《あそこ…あそこか、 懐かしいな…じゃ、あそこで…》 隆平の部署の人が顔を出して 《後でな…》 隆平は行ってしまった #ペット願望 pic.twitter.com/wLUgHCloSt

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57 昔、残業だと言ってその部屋を借りて 2人でテイクアウトの食事とお酒を 楽しみながら将来の話とか… 色々した場所 小さい会議室だから借りれるでしょ 時間までに準備しなくちゃ 何だろう…ワクワクしてる 想い出だから？ また、戻るつもりは無いんだけどな #ペット願望

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58 会議室は借りたし デパ地下でテイクアウトしたし ちょっと奮発してシャンパンなんか 用意した 確か隆平このワインも好きだった筈… 準備が出来て… あ、そう言えば隆平が海外に行く 前日もこうしたっけ… あれが最後だったな… #ペット願望

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59 なんて、感傷に浸ってたら現実からLINEが 『終わったん？何処に居るん？』 「まだ会社…友達と食事するの」 『男？』 「なんで？関係無いと思うけど…」 『先輩、俺のやろ？関係あるやん』 #ペット願望 pic.twitter.com/NaEIkisnXq

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60 「それとこれとは違うと思う… あたしが誰と食事をしても… 忠義はあたしの身体だけがあれば 良いんでしょ？」 『そんな事あらへん』 「そうでしょ、別に付き合ってる訳 じゃ無いんだから…」 LINEが途切れた ちょっとキツク言い過ぎたかな？ #ペット願望

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61 でも、事実だし… 恋人じゃ無い人に言われたく無い じゃ恋人なら？…忠義と恋人？ 有り得ない… 年下だし、あたしをおもちゃにしてる奴だよ…じゃなんで言う事聞くの？ 忠義との関係を続けたいから？ それは身体だけの関係でも… #ペット願望

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62 何だか良く解んないあたしは 一体どうしたいんだろう 忠義だって… 他に遊ぶだけならいっぱい 居そうなのに 《ごめんな、遅なって…凄いな、、》 考え込んでるうちに隆平があたしの 横に座る 《なんや懐かしいな… 昔良くこうして飯食って飲んだな…》 #ペット願望

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63 「うん、そうだね」 《えっちいことも…》 そう言って笑う姿も変わって無くて 「もう、バカっ、、ほら？食べよ」 昔話や転勤中の話、 お互いの恋バナなんかしてるうちに シャンパンが空いた 多分これ以上飲んだらまずいのは 分かってる #ペット願望

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64 それで、今だって忠義と… でも、隆平がワインを開けてグラスに注ぐのを見ているうちにそれでも 良いかなぁって… だって… そうしたら忠義とは終われる かも知れない… 終わらせた方が良いに決まってる… じゃなきゃ… きっと好きになるから… #ペット願望

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65 もう、好きになってるから… そんな事思いながらグラスを空ける 《少しは強なったん？… いや、変わらへんみたいやな》 そう言って隆平の腕があたしの肩に 廻りゆっくり抱き寄せる 《なあ？…》 「ん？」 #ペット願望 pic.twitter.com/FGQx3TsOBZ

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66 隆平の顔が目の前にあって… 唇が重なった 一気に身体が熱くなるのは… 忠義に慣らされたから？ 隆平の舌があたしの唇をなぞり… 中に入ろうとした瞬間… バンっとドアが開いて 『俺の女から離れてや』 #ペット願望 pic.twitter.com/1f1QT9Slme

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67 隆平もあたしもびっくりして2人で 声のした方を見ると 「忠義…なんで？…」 『なんで？先輩こそなんで？ 俺が居るのに…』 「それは…、、」 《彼氏なん？》 隆平があたし達を交互に見てあたしに聞いて来た 「違う…『そうです、俺の彼女です』 #ペット願望

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68 あたしの声に被せる様に忠義が それを見て隆平が笑いながら 《ちゃんと2人で 話した方がええんちゃう？》 そう言って立ち上がり ドアの所の忠義に何か言って振り返り 《久しぶりに楽しかったわ》 出て行った #ペット願望 pic.twitter.com/S3IQqI07bk

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69 あたしは残った食べ物やグラスを 片付け忠義の横をすり抜け出て行 こうとしたら腕を取られて 『待って…先輩、話させてや…』 「何の話？」 『…俺と先輩の関係』 「分かった…」 #ペット願望 pic.twitter.com/rsJNxjINHm

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70 結局、忠義の部屋に場所を移して あたしも忠義の出現ですっかり 酔いも冷めて それよりどうして忠義が来たのかが 不思議だった 「なんであそこが分かったの？」 『総務の子に聞いた』 あ、あの子… あの子に聞いたら分かるの？ #ペット願望

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71 どんなルート持ってるんだろう… まあ、どうでも良いけど 「あたし…忠義の彼女だったの？」 いきなりの確信に怯んだ様な顔で… いつもの笑顔は今日は無いのね 『彼女やと…思ってる…』 分からない… #ペット願望

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72 そんな事一度だって言われてないし… 言われたら信じた？ 多分信じない… 『ずっと…入社してからずっと… 先輩が好きやった… でも、先輩… 俺なんて眼中に無かったやん』 確かに… 忠義が入社した頃は隆平が海外赴任 した後でそんな事考えもしなかったし #ペット願望

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73 『だから、 あの時は…ほんま、チャンスやと…』 あの日ね…あたしが間違いを犯した日 『身体だけでも繋がってれば… 間違ってんのは分かってるんよ… でも、そうでもせんと先輩… 俺なんか見てくれへんやん…』 「…待って、じゃ、忠義は…」 #ペット願望

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74 『好きや… ずっと、ペットとかやなくて… 彼女として傍に居て欲しい…』 「…」 『やろな…あんな事したんやから… 分かっとったん、 いつか先輩が離れて行くって… だから少しでも繋ぎ止めたかった』 そう言って俯く忠義はまるで叱られて うなだれた大型犬… #ペット願望

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75 気が付いたらあたし… 忠義を抱きしめてた びっくりした顔してあたしを見て 『な、なんで？怒っとるんやろ？』 「怒ってるよ… 彼女をペットとか言うんだから… 怒るでしょ？」 「え？…え？、 待って…今、彼女って…」 『彼女何でしょ？あたしは？』 #ペット願望