安子×村上 - at Last

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あ阿々。 @rainbow_solara

51 先生を好きになってよかった。 心の底からそう思う。 みんなと先生がいたから、私の世界は色づいたの。 だから先生とのこと、どうかしてたとか間違いとか、そんな風に言わないで。 私の大切な思い出、なかったことになんかしないで。 この気持ちまでなかったことにしないで。

2015-11-17 16:34:34
あ阿々。 @rainbow_solara

52 『ッ…ぁ、アーッ!』 クリを吸われながら舌先で弾かれて、先生の指を締め付けながらイった。 そのままふわふわ漂う意識。 今までのこと思い出す。 楽しかった。 気持ちよかった。 このまま、一度だけでも先生のものになれるなら、もうどうなってもいい。

2015-11-17 16:34:45
あ阿々。 @rainbow_solara

53 埋まったままの先生の指を噛み締めてみる。 「…なあ?」 『あっ、んっ?』 そんなとき、落ちてきた先生の声。 「本当に…ええんか?」 『ッ…!?』 その低く震える声が、見ないフリしてた私を揺さぶる。 一瞬で現実に引き戻されて、目を大きく見開いた。

2015-11-17 16:35:01
あ阿々。 @rainbow_solara

54 ズッ…と指が抜けて、熱い塊が入り口にくっつく。 その言葉と動きに、サッと血の気が引いて体が竦んだ。 『…なん、でっ…』 何で、今更そんなこと言うの…? またじわりと涙が滲む。 「本当にええねんな?」 『ヒッ…』 クッてそこに力が込められて、少しめり込む。

2015-11-18 08:45:06
あ阿々。 @rainbow_solara

55 最初の時と違う。 この痛み、今度は気のせいじゃない。 本当に、先生、の、が。 痛みと一緒に吐き気みたいなのが込み上げる。 堪え切れず、嗚咽と一緒に涙がぼろぼろこぼれた。 それを拭ってもくれない。 黙って見下ろす先生の顔も、もう見えない。 怖い。哀しい。虚しい。寂しい。

2015-11-18 08:45:36
あ阿々。 @rainbow_solara

56 それでも、先生が欲しい。 その強い気持ちだけは変わらなくて小さく頷く。 「ほな…ええねんな?一回だけでええねんな?」 『…ッ!、ぅっ…』 「…やっぱ嫌なんか?…どっちや?」 だって、だって…もう嫌だって、先生言った。 迷惑だって、解放してくれって。

2015-11-18 08:45:59
あ阿々。 @rainbow_solara

57 私のこと嫌いだったんでしょ? 気紛れの遊びだったんでしょ? そしてそんな風に最初に仕掛けたのは、紛れもない私。 今更…なんて虫がよすぎる。 「泣いてるだけじゃわからへん…子供か…」 子供だもん。 自分勝手で相手のこと考えれなくて迷惑ばかりかけてる子供だもん。

2015-11-18 08:46:12
あ阿々。 @rainbow_solara

58 子供だけど…でももう嫌われたくないもん。 これ以上軽蔑されたくないもん。 ハァ…って呆れたように溜息つく先生。 胸がギリッって痛い。 「…お前な…」 『…ッ』 「子供なら子供らしく…もうちょっと駄々こねてみぃや」 『…ぇ?』

2015-11-18 08:46:34
あ阿々。 @rainbow_solara

59 「相手のこと考えんと欲しいもん欲しいって…ちゃんと言うてみぃ言うとんねん」 …どういうこと? 「こんなときばっかええ子になりよって…アホか…」 『なっ、に…?』 「ったく…子供は子供らしくしとったらええねん…」 『ッ、ぅ…』 「お前の一番欲しいもんは何や?」

2015-11-18 08:46:59
あ阿々。 @rainbow_solara

60 いい、の? 言ってもいいの? 怒られない? 「…もっかい聞くで?」 先生の手が涙を拭う。 「ほんとにこれが最後で…ええねんな?」 『ッ…!』 真っ直ぐ真剣な顔で見つめられて、震える喉で息を吸う。 そして。 『い、やぁっ!』 叫んで頭を振った。

2015-11-18 08:47:14
あ阿々。 @rainbow_solara

61 『一回じゃ嫌ぁ!先生が…先生が好き!先生が欲しい!ずっと…ずっと一緒にいたい!何回もしたい!』 どうなってもいいなんて嘘。 こんなの嫌。 とうとう飛び出してきた、本当の気持ち。 「…ふっ…アホ」 『最後なんて…いや、ぁ…』 最後の声は先生の唇に吸い込まれていった。

2015-11-18 08:47:36
あ阿々。 @rainbow_solara

62 『せんせ…?』 「…俺もや」 『ぇ?』 「ずっと好きやったって…お前んこと…。せやから最後とか言うな、アホ」 え?え?何? 「傷つくやんけ…」 泣きそうに笑いながら何度もキスを落としてくる。 『え…?だってせんせ…嫌って…キライって…』 「…言うてへん、そんなん」

2015-11-18 08:47:50
あ阿々。 @rainbow_solara

63 『…ぇ?』 「これ以上もう我慢でけへんから…アカン言うただけや」 『う、そ…?』 「教師と生徒や…どうしたってアカンやん…」 『せん、せっ』 「でも…もうええよな?しゃーないよな、もう…」 まるで自分に言い聞かせるみたいに苦しげに呟いて。

2015-11-18 08:48:03
あ阿々。 @rainbow_solara

64 「俺も一緒や。一回じゃのーて何回もシたい。お前が欲しい」 『っ、ぅ…』 「好きや、安子」 ようやく意味を理解して、泣きじゃくりながら先生の首に手を回した。 『せんせ…せんせ…好き、大好き…』 ずっと言えなかった言葉を、ずっと言いたかった言葉を何度も繰り返す。

2015-11-18 08:48:14
あ阿々。 @rainbow_solara

65 そのたびに、うん俺も…って。 子供みたいに泣く私を宥めるように抱き締めながら、しばらくそのまま。 「…落ち着いたか?」 『ん…』 頭を撫でてくれながら、啄むようなキスを。 それは今までよりもずっと優しくて甘い。 頭が、体が、ふわふわする。

2015-11-18 08:48:24
あ阿々。 @rainbow_solara

66 あったかくて幸せで…ねえ先生、私…。 『…死にそう』 「あぁ?」 『嬉しくて』 「…素直やな」 子供だもん。 そう言うと楽しそうに笑って大人のキスをくれた。 「まだ死なれたら困るし」 『え?』 「これ…」 『あっ…!』 ぴとってソコに触れた、先生、の。

2015-11-18 08:48:40
あ阿々。 @rainbow_solara

67 熱いソレが濡れた音を立てる。 「…どうする?」 『ッ…』 「別に今ちゃうくても…」 『…やぁ』 焦らんくても…って言い澱む先生。 でも…でも違うの、先生。 『ここが、いい…の』 皆と過ごした学校生活. それ以外の私はここにいた。

2015-11-18 08:48:55
あ阿々。 @rainbow_solara

68 ワガママで意地っ張りで外面よくて腹黒な私。 そんな私をずっと見ててくれた先生。 ずっと子ども扱いされてきたけど、最後の日にここで大人になりたい。 こんなことしても、大人になってなれないってわかってる。 でも、ちょっとでも先生に近づきたい。

2015-11-18 08:49:08
あ阿々。 @rainbow_solara

69 だから先生も、今だけ先生やめて、少しだけ子供になって? 形振り構わないで欲望のままに、私のこと、好きにして。 ね、お願い。 私を先生のものにして。

2015-11-18 08:49:14
あ阿々。 @rainbow_solara

70 「痛かったら言いや?」 チュッてキスして、先生が唇を噛んだ。 緊張したソコに先生のが押し当てられて、抵抗するように全身が強張る。 そこをノックするように、押して引いて、緊張と弛緩を繰り返す私の体。 柔らかくて甘い中身を守るように纏う、硬くて苦い殻にヒビが入る。

2015-11-19 08:09:13
あ阿々。 @rainbow_solara

71 誰にも見せたことない私の中身を少しずつこじ開けられていく気がする。 『あぁぁっ!?』 突然、それを一気に突き破って先生が中に入ってきて、思わず仰け反って叫んだ。 脳天に突き抜けるような激痛。 熱くて大きな楔を埋め込まれたみたい。 ヒッ…って喉が鳴って口がパクパク動く。

2015-11-19 08:09:24
あ阿々。 @rainbow_solara

72 一瞬私の声に怯んだ先生。 でも止まらず、更に奥を目指して進む。 熱くて痛くて、体が真っ二つに引き裂かれてく気がする。 『ヒッ…い、…っ!アッ…!』 苦痛を訴えることさえできず、ただしがみつく私。 体がバラバラになってどこかへ行ってしまいそう。

2015-11-19 08:11:16
あ阿々。 @rainbow_solara

73 先生が抱き締めてくれなければきっとあっという間に壊れてしまう。 でも不思議と怖くはない。 「ッ…ごめ…」 掠れた声で呟いて、もっと奥。 体の中から呼吸が押し出される。 もういっぱいなのに、まだ入ってくる先生の。 内臓が押し上げられるような感覚に吐き気が込み上げる。

2015-11-19 08:11:24
あ阿々。 @rainbow_solara

74 『ヒッ…ぁ…ぅ、っ…』 喉がまたヒクリと鳴る。 ズンッ…って音がした気がして、一番奥まで届いたのが分かった。 更にそれを奥へ押し込むように腰を進める。 も…もうダメ…。 気が遠くなる。 「…安子」 痛みと熱さで身悶える私をただ抱き締めて動かない先生。

2015-11-19 08:11:41
あ阿々。 @rainbow_solara

75 「息、出来てるか?」 『っぁ…む、りぃ…』 どこかへ連れ去られてしまいそうな嵐の中、頭を撫でて背中をさすって頬にキスして、恐怖に泣き叫ぶ子供を宥める様に優しくその腕で護ってくれる。 そんな風にどれくらいかの時間を過ごして。 ふと気づいた、耳元で聞こえる先生の呼吸。

2015-11-19 08:11:58
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