- rainbow_solara
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76 それに合わせるように息をすると、少しずつ力が抜けて、強張ってた体が緩んでいった。 「…だいじょ、ぶ、か?」 『…ん』 何とか息を整えながら自分の状態を確認してみる。 裂けたみたいにブチッって音した気がするギチギチに広げられた入り口は、今もズキズキ痛い。
2015-11-19 08:12:1277 鼓動に合わせて血が流れ出るみたいに熱く響いて体中を支配してる。 そしてそれを凌駕するほどに苦しい、お腹の中。 喉のとこまで体中全部先生が入ってるんじゃないか、そう思うほどの息苦しさ。 それから逃げるようにビクリと私が動くたび、堪え切れないような声出して先生が微かに震える。
2015-11-19 08:12:3578 その時、痛みじゃない何かが奥の方で蠢いた気がした。 『ん…っ?』 今、の…? 少しそこを意識してみる。 「わッ…!?アホっ…!」 先生が焦った声出して大きく跳ねた。 『んぁっ!?』 同時に確かに疼いた、痛みじゃないキュンとする感覚。 「っ…ぁ…」
2015-11-19 08:12:4479 私の背中をギュッと抱いて何とか息を整えようとする先生。 その微妙な動きに私の中も刺激されてうずうず疼く。 「…痛いやろ…んな無理すんな…」 『でも…』 ちょっとだけ腰動かしてみる。 「ッ!おい!」 『…なんか…お、く、変…』 「…お前はホンマ…」
2015-11-19 08:12:5580 ちょっと笑って、おちんちんピクンッて動かしてくる。 『んっ…』 声を漏らしながら反応する私を楽しそうに見下ろす先生。 「…やらし」 『ふっ、ぅ…』 「…ま、俺が仕込んでんもんな…上出来や」 『ふぇ?』 「ホンマにこやって抱けるなん…思てへんかったけどな」
2015-11-19 08:13:0981 苦しそうに顔をしかめる先生の額に光る汗。 『…せんせ?』 それに指で触れたら、ゆっくり目を開けた。 「も、死にそうや」 『そんな…』 「当たり前やろ…夢にまで見た好きな女抱いてんねんから…」 『…ゆ、め…?好き…?』 「…せや…お前のことや、安子」
2015-11-19 08:13:1982 そう、浮かされたような瞳で呟いて、落ちてくる熱いキス。 そのキスから、触れる肌から、貫く楔から、先生の熱に体の外から中から全部トロトロに溶かされていく。 私も、死にそ…。 さっきまで空っぽだった幸せの水槽。 いつのまにかいっぱいになって、涙になって溢れ出す。
2015-11-19 08:13:3683 それを舌で舐め取って、も、アカン…って先生が。 『ぇ?』 「…イきそ」 え?だって全然動いてないのに?あんなに口でシても全然イく気配なんてなかったのに? ドクンッて、先生のが大きくなった気がして息を止めた。 「ちょ、我慢してな…っ」 『ぇ?…っ、あっ、やんっ!?』
2015-11-19 08:13:5085 でもたった数回、奥を穿っただけで。 「ッ…くっ…」 低く呻いて最奥で放たれる先生の精液。 ぁ、…うそ、ぉ…。 ドクンドクン脈打ちながら吐き出されるそれを、私の中が吸い込んでいくのが分かる。 私の隅々に染み渡って、細胞のひとつひとつにまで先生に浸食されてくみたい。
2015-11-19 08:14:4786 「ぁ、…」 『ふ、ぁ…』 「ぁ、中に…あ、でも…」 『ぇ?』 「アカン、無理…もちょっとこーさして…」 脱力したように体重をかけてくる。 耳元に触れる乱れた声と呼吸は、男の人なのに色っぽくて甘い。 『せんせ…』 子供みたいにしがみついてくる先生。
2015-11-19 08:15:0187 それが妙に可愛く見えて、先生がしてくれたように何度も背中を撫でてみる。 出したのに、まだ中でおっきいままでピクピク動いてる先生、の。 『せんせ、早い…』 「…うっさい…しゃーないやろ、溜まっててんから」 ムッとした顔でこっち見た。
2015-11-19 08:15:1688 『溜まってって…』 「誰のせいやと思てんねん」 『そんな…』 「後で覚えとけ…」 そう呟いて、背中を大きく上下させながら抱き締めてくるその体に腕をまわす。 多分、幸せってこういうこと? 「ホンマは…」 『ん?』 「ホンマは俺が言わんとあかんかってんけどな」 『…?』
2015-11-19 08:15:2889 「違う言われるん怖くてな…お前に言わせてもーた」 『せんせ…』 「歳ばっか食って…ずる賢い大人やでホンマ…」 『…』 「ごめんな?」 『んーん』 本当は先生が他のおじいちゃん先生とかに子供扱いされてるの知ってる。 何歳になっても子供のまま? 大人って何? わかんないや。
2015-11-19 08:15:4290 子供はワガママで、大人はずる賢い。 今日わかったのは、それだけ。 それがぶつかって、始まって。 わかんないけど、でももういいの、何でも。 こうして先生の傍にいれるならそんなことどうでもいい。 それが子供なんだって言われるなら、それでいいの。
2015-11-19 08:15:5491 体育館から合唱が聞こえる。 もうすぐ卒業式も終わり。 「体しんどない?」 『…だいじょぶ』 軋む体を何とか起こした。 「ちゃんと言いや?せやないと色々出来へんからな?」 『ッ…!色々…って…』 「ん…まあ追々…な」 何か含むように言うから。
2015-11-19 23:39:3092 『…なんか、やらし…』 「せやで。今やってもう一回シたろかと思て狙ってんのに」 『やっ…嘘っ…』 思わず体を掻き抱いた。 「…嘘やって…」 嘘、ちゃうけど…って小さく呟いたの…聞こえた。 「子供扱いして欲しないんやろ?」 『…』 「お前これから大変やで」
2015-11-19 23:39:4393 『…何が?』 「まあ色々や」 『…エロ教師』 「せや。知っとるやろ?」 ニヤリと笑われて、何も言えなくて顔を赤らめた。 「やめるか?」 『…やめないもん』 ふふって、楽しそう。 『ま、もう先生ちゃうけどな」 『ぁ、そっか…』 今日からもう先生と生徒じゃないんだ。
2015-11-19 23:39:5594 じゃあ…。 『…しん、ご、…さん?』 「…あぁ?」 名前呼んでみたら、一瞬キョトンとした顔してすぐに破顔してゲラゲラ笑いだした。 「お前俺の名前知ってたん!?」 『…』 そりゃ好きな人の名前くらい…。 誕生日だって知ってるし、趣味だって…。
2015-11-19 23:40:0695 フットサルとか海とか好きなんでしょ? 色々調べたもん…。 「しかも、信五『さん』てお前!そんなキャラか!?」 体をくの字にしてヒーヒー言いながら笑ってる。 そんな笑わなくてもいいじゃん…もう…。 「っあー、腹痛いわ!…まぁ…どっちでもええわ、先生でも信五さんでも」
2015-11-19 23:41:0496 なんか吹っ切れたような、晴れ晴れとした顔で笑ってる。 オッサンのはずなのに、子供のようにキラキラした笑顔がまるでアイドルみたい。 「先生って呼ばれながらスんの、悪いことしとるみたいで面白ろかったけどな」 『…変態』 「好きなんやろ、それが?」 『ぅ、…』
2015-11-19 23:41:3497 勝ち誇ったように笑われて、悔しくて、でも嬉しくて睨みつけた。 「ほら、みんな待っとるで」 『え?』 窓の外を指す。 校舎から吐き出される大勢の人。 抱き合ったり笑い合ったり、それぞれに別れを惜しむ人たち中に、いつもの6人の姿が見えた。
2015-11-19 23:41:4398 「そういや村子…何か最近様子おかしいことないか?」 『え?や…別に…?』 んー? あぁ、彼氏できたっぽいくらいかな。 隠してるつもりかもしれないけど、襟元に覗く鎖。 トップに石のついた指輪がぶら下がってるの見えたことある。 誕生日の後辺りだったからだと思うけど。
2015-11-19 23:41:5399 『まぁ、様子おかしいどうこう以前に、そもそも先生村子に嫌われてるよね?』 だって授業で当てられたり廊下ですれ違ったりとかしたら凄い顔するときあるもん。 何か避けてるみたいだし。 「や、あれは…まあええわ」 『何?何かしたの?』 「や、アイツちゃうくてな…まあ…」
2015-11-19 23:42:04100 『何?』 「まぁ…ツレがな…村子と何や言うとったから」 『村子と先生のツレが…何?え、もしかして村子の彼氏って先生の友達なの!?』 「そういうことになるな」 『嘘ぉ…』 そんなことある? 世界狭すぎない? 「ま、聞いてみたらええわ」 呆然とする私をニヤニヤ見てる。
2015-11-19 23:42:14101 「あ、おい」 『…え?』 「あれお前探してるんちゃうん?」 『ぁ…』 6人が何か話しながらキョロキョロあっちこっち見てる。 「行ってこい、ほら」 背中をトンって押される。 『あっ…』 一瞬触れて、離れた手が急に寂しくなって振り向いた。
2015-11-19 23:42:36