フィリフヨルド防衛戦

ぴよらっと @piyorat

「グワアアアーーーッ！」 攻撃によって熱量は減じたものの、恐るべき竜の生命力を削りきることはできなかった。 『火竜の息吹』が、放たれてしまった。 (決死隊27名 死亡 共鳴魔法使い31名 死亡) #フィリフヨルド防衛戦

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「まだ、まともに詠唱が……クソッ！」 23人の魔法使いは耐火障壁を構築しようとしたが、僅かに人数が足りない(結界Lv0)。 このままでは、フィリフヨルドの街までもが焼け野原になってしまう…… #フィリフヨルド防衛戦

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☆Result 結界Lv0+防衛力Lv3 『火竜の息吹』。 緑に輝く炎の槍が、即席の結界をぶち破り、フィリフヨルドの城壁に突き刺さる。 石をも溶かすその炎を前に、城壁はなすすべもなく溶け落ちる。 はずだった。 #フィリフヨルド防衛戦

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☆Result 火精霊の守りLv3 城壁が赤く輝く。赤熱しているのではない。精霊の守り、その顕現である。 火精霊の守りが緑の炎からの熱を遮り、炎は減じ、消え去った。 城壁に僅かな焦げ跡を残して。 #フィリフヨルド防衛戦

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火竜は息吹を吐くと、踵を返し、元来た北の住処へと帰っていった。 踏み散らされ、焼き払われるだけであったはずの人間共の、想像以上の抵抗に舌を巻いたのだ。 #フィリフヨルド防衛戦

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☆Result 伏兵Lv1 「そんなんが許されると思ってんのか？ おめでたいな、トカゲ野郎」 火竜の息吹、その射線から外れていた33名の地上部隊が、逃げる火竜を取り囲んでいた。 「殺るか殺られるか……二つに一つしかねえんだよ！！」 鬨の声が上がる。 #フィリフヨルド防衛戦

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伏兵部隊が竜の首を持って帰還する。 全員が立っていられるのが不思議なくらい満身創痍で、しかしその表情は誇らしげであった。 街中から歓声が湧き上がる。 「俺たちの勝利だ！」 「輝かしきフィリフヨルド！」 「フィリフヨルドばんざーい！」 #フィリフヨルド防衛戦

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フィリフヨルド大聖堂の地下で、あなた方は目を覚ます。 焼け落ちたはずの腕が、切り裂かれたはずの傷が消え、元の健康な身体に戻っている。 「おかえりなさいませ、勇士たち」 白眼白髪の巫女が、静かに頭を下げた。 「我らが街を守るため、再び力をお貸しください」 #フィリフヨルド防衛戦

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薄暗い地下聖堂から出て、束の間の勝利に酔うフィリフヨルドの街をゆくあなた方。 死ぬことすらも許されぬ、フィリフヨルドの勇士たち。 この戦いはどこまで続くのだろうか…… #フィリフヨルド防衛戦 終