フィリフヨルド防衛戦

アンケートを使ったTRPG風ゲーム
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ぴよらっと @piyorat

「……魔物の襲撃が来ます」 白髪白眼の娘が漏らした声は、静かに、しかし確かな圧力を持って響き渡った。 フィリフヨルドの託宣の巫女。彼女が受ける神託は、ごくごく現実的で端的な未来における事実を表す。 #フィリフヨルド防衛戦

2015-11-16 13:19:14
ぴよらっと @piyorat

ここは最果ての地、フィリフヨルド。魔物の領域に面し、その侵攻を未然に食い止める為だけに作られた砦の街。 死してなお蘇る不死の呪いに縛られた、あなた方超級犯罪者の役割は、文字通り命を捨ててでもこの砦を堅守することである。 #フィリフヨルド防衛戦

2015-11-16 13:19:33
ぴよらっと @piyorat

あなた方は来たる魔物の襲撃に備えなけれはならない。さて、どうしようか。どちらを選ぶのも各人の自由。しかし、協力者が多いほど、その効力は高まるだろう。 #フィリフヨルド防衛戦

2015-11-16 13:25:24
ぴよらっと @piyorat

この選択の結果により、敵情報の集まり方、拠点防衛力の高まり方が変化します。 次回選択肢は明日の14:00以降となります。 #フィリフヨルド防衛戦

2015-11-16 13:27:25

第一回はここまで。

アンケート結果は
斥候101人。
工兵80人。

予想以上に多く参加者が集まり嬉しい悲鳴。
特に斥候100人越えとは、情報アドが重要ということをわかりすぎている……

ぴよらっと @piyorat

巫女の託宣にはどの方角から何が襲い来るのかは含まれていない。ただ『来る』という未来のみがわかっているのだ。 斥候として志願したのは101人(発見力Lv4)。東西南北に散ったあなた方のうち、北に向かった者が、遥か地平線の先に見える異変に気づくだろう。 #フィリフヨルド防衛戦

2015-11-17 13:35:29
ぴよらっと @piyorat

「ありゃあ《沼トカゲ》だ」 遠眼鏡に映ったのは、北の湖沼地帯に生息する沼トカゲ。全長1m弱のそれが、地平を埋めるように群れをなして走ってきている。このまま直進すればトカゲ共の群れは、運の悪いことちょうどフィリフヨルドの北門にぶつかるだろう。 #フィリフヨルド防衛戦

2015-11-17 13:37:21
ぴよらっと @piyorat

☆Additional action!!! 発見力Lv4 「……火?」 遠眼鏡の先に僅か、炎がちらついている。野火の類ではない。魔物の吐く、緑の炎だ。 「まさか……火竜がいる? それに追い立てられて?」 #フィリフヨルド防衛戦

2015-11-17 13:38:16
ぴよらっと @piyorat

『運が悪い』? とんでもない! 火竜は知性を持つ。炎で沼トカゲ共を追い立てて、フィリフヨルドに向かわせているとしたら。 「拙いぞ、あの竜は……攻城戦をやるつもりだ!」 あなた方はこの情報を持ち帰るべく、馬を飛ばす。 #フィリフヨルド防衛戦

2015-11-17 13:38:58
ぴよらっと @piyorat

収穫の秋を終え、厳しい冬へ向けて蓄えをするフィリフヨルドの人々。 あなた方超級犯罪者は飢えても凍えても何度でも蘇るが、 犯罪者以外にも、フィリフヨルドに生活する者はいる。 #フィリフヨルド防衛戦

2015-11-17 13:39:31
ぴよらっと @piyorat

それはあなたの家族であったり、馴染みの店主であったり、一晩を共にした夜の蝶であったり。 あなた方は街で暮らすそれらの人々を、ひいては人類の版図を守る盾とならねばならないのだ。 #フィリフヨルド防衛戦

2015-11-17 13:40:01
ぴよらっと @piyorat

あなた方は80人(防衛力Lv3)で手分けして、手入れを行った城壁に防護の結界を重ねがけし、木製の柵に《蠢く木々》の呪文をかけ、堀に水を満たした。 並の魔物に対するには十分な備えができただろう。 #フィリフヨルド防衛戦

2015-11-17 13:40:48
ぴよらっと @piyorat

☆Additional action!!! 発見力Lv4+防衛力Lv3 「竜が来るって? そりゃあ……この備えじゃ足りないわな」 竜の吐息は、高位術師が何人も集まって放つ対軍魔法と同等の威力を持つ。 「火の守りか。やれるだけのことはやってみるさ」 #フィリフヨルド防衛戦

2015-11-17 13:42:04
ぴよらっと @piyorat

☆80人の不眠不休の努力によって、城壁に火精霊の守りLv3が付与された! #フィリフヨルド防衛戦

2015-11-17 13:42:35
ぴよらっと @piyorat

魔物の襲撃が来る。 それでもフィリフヨルドの街は活気を失わずにいた。 それは不死の戦士が護ってくれるという安心なのか、単なるやけくそなのか。 どこか浮ついた空気の中、夜は更けてゆく。 明日。 魔物の襲撃が来る。 #フィリフヨルド防衛戦

2015-11-17 13:43:19
ぴよらっと @piyorat

☆選択肢 あなたはどのように戦うか。 トカゲの群れを討ち漏らさないためには、強力な火力が必要になるだろう。 しかし、火竜が城壁に取り付いたらひとたまりもない。魔物の群れを押し留める前衛も必要になるはずだ。 #フィリフヨルド防衛戦

2015-11-17 13:44:36

第二回はここまで。

アンケート結果は
地上部隊59人。
狙撃舞台59人。

まさかのジャスト半々。とてもバランスがよいぞ……?
継続して登録してくれる人は少なかったようだ。

ぴよらっと @piyorat

あなた方のうち59人は地上部隊として戦うことを選び(迎撃Lv2)、59人は狙撃部隊として戦うことを選んだ(狙撃Lv2)。防衛戦の始まりだ。 #フィリフヨルド防衛戦

2015-11-18 13:48:39
ぴよらっと @piyorat

夜が明けて、あなた方はフィリフヨルド北の郊外に布陣する。防衛部隊が木柵を巡らし、敵の勢いを削ぐように作られた空間。ここで沼トカゲの群れを迎え撃つのだ。 #フィリフヨルド防衛戦

2015-11-18 13:49:04
ぴよらっと @piyorat

静寂は突如として破られる。草むらを掻き分けて沼トカゲが飛び出してきた。半狂乱になりながら突進するトカゲの群れ。木柵がその勢いを押し留める。《蠢く木々》の魔法により、木杭は確と根を張り、枝を伸ばし、沼トカゲを絡め取る。 #フィリフヨルド防衛戦

2015-11-18 13:49:36
ぴよらっと @piyorat

動きが止まったトカゲの腹に、フィリフヨルドの勇者たちの槍が突き刺さる。 耳障りな叫び声を上げ、転げ落ちたトカゲの死骸を踏み台に、柵を越えて、更にトカゲが走り込んでくる。 #フィリフヨルド防衛戦

2015-11-18 13:50:19
ぴよらっと @piyorat

「叩き落とせ!」 大盾を突き出す。トカゲの勢いを殺しきることに成功する。動きの止まったトカゲにトドメをさし、次に備える。トカゲは次から次へ湧き出すように現れる。 戦いは始まったばかりだ。 #フィリフヨルド防衛戦

2015-11-18 13:50:50
ぴよらっと @piyorat

地上部隊が沼トカゲの群れの先頭集団と交戦を開始したのは、城壁の上からでも確認できる。 「《矢避け》の呪い……成功しました。味方に攻撃は当たりません。存分に力を」 白髪白眼の巫女は、いとも容易く大魔法を成功させる。あなた方は巫女に敬意を感じた。 #フィリフヨルド防衛戦

2015-11-18 13:51:16
ぴよらっと @piyorat

惚けていたのは一瞬のこと。あなた方は振り返り、己が得意とする魔術を編む。大弓に矢をつがえ、トカゲを狙う。雷撃、火球、大弓の一撃。多彩な遠距離攻撃が、トカゲの群れを撃ち抜き、その勢いを減じさせる。 #フィリフヨルド防衛戦

2015-11-18 13:51:45
ぴよらっと @piyorat

「余裕があるな」 「なに、こんなのァ軽い慣らしみてえなもんだ」 斥候部隊が持ち帰った『火竜襲来』の報が真実なら。 この後、フィリフヨルドは竜殺しを為さねばならないのだ。 #フィリフヨルド防衛戦

2015-11-18 13:52:18