11月18日　三笠の昔話

戦艦だった三笠 @senkan_mikasa

今日は、第一次世界大戦・サールィチ岬沖海戦の日(1914)です。 前弩級戦艦のみの帝政露国・黒海艦隊と、新鋭弩級巡洋戦艦を擁する土国艦隊とで争われた海戦でしたが、露艦隊が戦術的勝利Cを収めました。 #三笠の昔話

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土艦隊は、同盟国独国から譲られた巡洋戦艦ゲーベンちゃん改めヤウズ・スルタン・セリムちゃんと、巡洋艦ブレスラウちゃん改めミディッリちゃんの2隻。 面倒臭いので、今日はゲーベンちゃん、ブレスラウちゃんと呼ぶことにします。 #三笠の昔話

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対する露艦隊は、前弩級戦艦5隻に防護巡、水雷艇。一見大艦隊のようですが、片舷で28cm砲10門を指向でき25ktを出せるゲーベンちゃんに対し、18kt以下で片舷4門しか指向できない旧式戦艦は戦力的に劣勢で、それゆえに組んだ大艦隊という事情がありました。 #三笠の昔話

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ゲーベン改めヤウズ・スルタンセリム撃滅に向け、黒海艦隊出撃！ upload.wikimedia.org/wikipedia/comm… pic.twitter.com/nlnXkbBTMp

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そして特筆すべきは露艦隊の練度。 日本海海戦では練度の低さを露呈して負けたのですが、今回は必死の訓練の末、斉射に近い砲撃態勢が可能なほどの練度を手にしていました。 ※斉射：砲個別に狙うのではなく、一元化された情報でひとつの目標を狙い撃ちする方法 #三笠の昔話

戦艦だった三笠 @senkan_mikasa

一方のゲーベンちゃんは、回航してきた独水兵から土水兵への引継ぎの途中であり、両国の水兵が混在するという混乱した状態で海戦を迎えました。 無線探知によりゲーベンちゃん襲来を察知した露艦隊は、海峡の制海権をかけて撃滅へ出撃！ #三笠の昔話

戦艦だった三笠 @senkan_mikasa

海戦は、互いに真正面から会敵して開始。 右に回頭したゲーベンちゃんにあわせて露艦隊も回頭して同航戦に入りますが、霧のために露艦隊単縦陣の後ろ半分はゲーベンちゃんを視認できず、砲門数はほぼ同等。 距離8000mでの撃ちあいは15分間ほど続きました。 #三笠の昔話

戦艦だった三笠 @senkan_mikasa

初弾から次々と命中弾を得た露艦隊に対し、ゲーベンちゃんは照準がうまく合わず、エフスターフィイちゃんに数発を当てたのみ。 15分後、人員の死傷が多かったゲーベンちゃんは増速して戦闘海域を離脱し、海戦は露艦隊の戦術的勝利となりました。 #三笠の昔話