西谷文和 ‏イラク取材で見えてきたもの

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西谷文和 @saveiraq

ISの原理主義が問題とすれば、一番の「イスラム原理主義者」はサウド王家である。彼らはISに金をつぎ込んできた。しかしサウド王家は非難されない。なぜか?世界中の武器をサウド家が買ってくれるからだ。武器輸出世界一は米国、サウジは常に世界有数の武器輸入国。湾岸王国も犯罪的なのだ。

2015-11-24 17:03:53
西谷文和 @saveiraq

少し教養のあるイラク人は、こう言う。「アメリカが本気になれば24時間でISは壊滅できる。やらないのはISをダシにして戦争したいからだ」と。結果、アレッポやラッカ、モスル、ファルージャなどの一般市民は塗炭の苦しみに喘いでいる。私たちはIS問題の本質を見抜かねばならない

2015-11-24 16:59:17
西谷文和 @saveiraq

その3。空爆すれば街が破壊される、当然「復興費」が世界中から集まる。その金で欧米のゼネコンが街を作り変える。石油、武器、ゼネコンなどの背後には金融資本がいる。スクラップアンドビルドの典型が戦争。

2015-11-24 16:55:46
西谷文和 @saveiraq

その2続き。イラク中央政府はシーア派主体なので、スンニ派主体のモスルを攻撃してきた。表向きはそんなモスルを安定させる気はない。しかし裏では…。「欧米の意向」があると感じる。モスルを陥落させれば「本当にISが弱ってしまう」→すると空爆の口実がなくなってしまう→テロとの戦いができない

2015-11-24 16:53:55
西谷文和 @saveiraq

イラク取材で見えてきたもの、その2。なぜモスルが陥落しないのか?クルドから見れば、モスルはアラブ地域。ISから奪還しても、そこはイラク中央政府の支配になる。シンジャルはクルドなので、ペシュメルガは「シンジャルだけ」陥落させた。ではなぜイラク政府はモスルを奪わないか?

2015-11-24 16:51:19
西谷文和 @saveiraq

イラク取材で見えてきたもの。その1。やはり石油。キルクーク周辺の重要な石油施設は、ほぼ全てクルドの手中に。表向きはクルド自治政府が運営しているが、裏では欧米ロシアの石油資本。この構図は2003年のイラク戦争から変わらない。フセイン打倒でこうなるのは必然。

2015-11-24 16:49:17