【横山光輝「三国志」講座77「呂布の最期」】

横山光輝「三国志」を一話ずつ解説してみようコーナー。第77話「呂布の最期」の巻。 ※解説はbotさんの個人的見解です。
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横山光輝「三国志」武将かるた_bot @yms_karuta

【横山光輝「三国志」講座77「呂布の最期」01】 さらば呂布の回です。 みんなを喜ばせようと猪と酒を部下に振る舞った侯成は、逆上した呂布に百叩きの刑をくらってしまいました。気絶した侯成ですが、「むーん」という声とともに置きます。前のコマに満月が描かれていましたが、それはそれ。

2015-12-01 12:29:55
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【横山光輝「三国志」講座77「呂布の最期」02】 仲間たちが介抱します。涙をながす侯成ですが、けっして痛くて泣いているのではありません。呂布は家来の言うことは聞かず、妻やかわいがっている女のことばかり聞く、「掎角の計」も女の言葉で取りやめで、先が見えないと案じたうえでの涙です。

2015-12-01 12:32:35
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【横山光輝「三国志」講座77「呂布の最期」03】 それは侯成の友人たちも同じ意見です。呂布が立派な主だと思ってついてきたが、見限ることにしたのです。侯成も一瞬迷いますが、呂布と運命を共にするほど報われた覚えはないという言葉に、自分も裏切ることを決意します。

2015-12-01 12:34:36
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【横山光輝「三国志」講座77「呂布の最期」04】 先だって、侯成は馬泥棒をした兵士を手打ちにしましたが、呂布が大事にしている赤兎馬を盗み、曹操のもとに駆けつけることにしました。侯成が曹操と話をつけている間に、仲間たちには呂布を生け捕るように示し合わせます。

2015-12-01 12:36:16
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【横山光輝「三国志」講座77「呂布の最期」05】 傷は痛みますが、侯成は武装をし、計画を実行に移します。馬小屋に向かう際に、疲れ果てて座り込んでいる兵士の姿を見て、「俺はこういう家来たちを少しでも元気づけようとしただけなのにな…」とつぶやきます。侯成の思いは呂布には通じず…。

2015-12-01 12:38:02
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【横山光輝「三国志」講座77「呂布の最期」06】 馬小屋を開け、中にいた赤兎馬を引き出します。その後、赤兎馬に乗ったのか、綱を引いて歩いてきたのかは定かではありません。気性が荒く、乗る人を選ぶ赤兎馬のことですから、素直に侯成を乗せたとも思えませんが、赤兎馬が呂布を見限ってたら…

2015-12-01 12:40:48
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【横山光輝「三国志」講座77「呂布の最期」07】 侯成が外に出たとしてももはや下邳城では誰も咎めるものはいなかったので、脱出は容易だったでしょう。侯成はあっさりと曹操の陣営にたどり着きます。就寝中の曹操でしたが、呂布軍の一方の雄が赤兎馬を連れて来たと聞いて飛び起きます。

2015-12-01 12:42:35
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【横山光輝「三国志」講座77「呂布の最期」08】 侯成ほどの男が降ったことで、曹操は勝利を確信したことでしょう。侯成は曹操に、城の中にいる魏続、宋憲の二人の将も、呂布を捕らえ白旗で合図する手はずとなっていると言います。曹操軍が来たら東の門を開くことになっていました。

2015-12-01 12:45:07
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【横山光輝「三国志」講座77「呂布の最期」09】 それを聞いた曹操は、侯成達を喜んで迎えると言い、直ちに総攻撃の準備を開始させます。夜中だというのに曹操軍の士気は高く、すみやかに準備が進められ、明け方にはいかだに乗った兵たちが銅鑼の音とともに下邳城を目指します。

2015-12-01 12:47:30
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【横山光輝「三国志」講座77「呂布の最期」10】 下邳城でも敵襲に気づき、激しい攻防が始まります。呂布も叩き起こされてすぐさま防衛戦に加わります。城壁をよじ登る曹操軍の兵士を次々と突き倒し、呂布軍は上から岩を落としていきます。充分な備えをしている城ですので、簡単には落ちません。

2015-12-01 12:50:23
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【横山光輝「三国志」講座77「呂布の最期」11】 下邳城の攻防戦は激しく、曹操軍はいつもよりもしつこく攻めます。曹操軍の被害も大きくなっていますが、未だ城壁をよじ登りきれません。この調子で守り続ければいいという呂布に対し、部下たちは食事休憩を進めます。

2015-12-01 16:23:03
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【横山光輝「三国志」講座77「呂布の最期」12】 夜明けの襲撃だったので、呂布も朝食をとっていなかったのです。部下はこの調子で敵にもっと大きな被害を加えてやりますと大言壮語します。その意気良しと見た呂布は、少しだけ休むと言って城内に入ります。

2015-12-01 16:25:15
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【横山光輝「三国志」講座77「呂布の最期」13】 他の兵たちも飲まず食わずで戦っていたと思われますが、隙を見て戦時兵糧でも口にしていたんでしょうかね。ともかく、呂布は自席にてガツガツ食事をします。人心地ついたところで仮眠を取ることに。側近達も邪魔をしないようにその場を離れます。

2015-12-01 16:27:25
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【横山光輝「三国志」講座77「呂布の最期」14】 そこにやってきたのが、魏続と宋憲の二人。寝ている呂布を椅子ごと縄で縛り始めます。気配に気づいた呂布ですが、時すでに遅く、すっかり身動き出来ない状態に。何をする!と叫んでも後の祭りでした。剣を帯びていなかったのも不運でしたね。

2015-12-01 16:29:34
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【横山光輝「三国志」講座77「呂布の最期」15】 さて、曹操軍の方ですが、被害が大きくなってきたのを見て、もしかしたら侯成がワナをかけたのではないかと疑う声が出始めました。しかし、城壁から白旗が振られるのをみました。それでもワナかもしれないと少し様子を見る曹操。

2015-12-01 16:31:08
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【横山光輝「三国志」講座77「呂布の最期」16】 一方、魏続達は、曹操たちが疑っているかもしれないと考え、呂布の槍を外に投げることに。それを夏侯惇が確認します。まさしく呂布が計画通り捕らえられたと見た曹操は、総攻撃を命じます。魏続達は示し合わせたとおり城門を開きます。

2015-12-01 16:33:37
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【横山光輝「三国志」講座77「呂布の最期」17】 城門が開かれ、曹操軍が流れ込み、魏続・宋憲達の部隊も裏切ったとあって、呂布軍は総崩れ。下邳城はたちまち大炎上となりました。これにて勝負ありです。

2015-12-01 16:34:56
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【横山光輝「三国志」講座77「呂布の最期」18】 呂布は曹操の前に引きつられてきました。陳宮らも一緒に繋がれています。クソっと無念の表情の呂布でしたが、侯成らの姿を見ると、おのれらはどの面さげてこの呂布に会える、我が恩を忘れたか!と叫びます。

2015-12-01 16:37:13
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【横山光輝「三国志」講座77「呂布の最期」19】 侯成は、その言葉は、日頃かわいがっていらっしゃる女達におっしゃたらいいでしょうと言います。自分たちは百叩きや過酷な束縛をもらったが、女子ほどの恩は受けてはいないと言い放ちます。呂布はムムムとうなるばかり。

2015-12-01 16:39:01
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【横山光輝「三国志」講座77「呂布の最期」20】 部下の信頼を失ったと見た呂布は、今度は曹操に、自分を部下として使ってみないかと持ちかけます。まだまだ利用価値はあると思うがどうだと言うのです。曹操としては魅力がないわけではないでしょうが、ここで玄徳にどう思うか尋ねます。

2015-12-01 16:40:38
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【横山光輝「三国志」講座77「呂布の最期」21】 玄徳は、それは曹操の気持ち次第としつつも、呂布が養父丁建陽(ていけんよう)を殺して董卓につき、その董卓を暗殺したことを忘れてはなりませぬな、と言います。要するに部下にしたところで信用出来ないというわけです。

2015-12-01 16:42:34
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【横山光輝「三国志」講座77「呂布の最期」22】 曹操の心は決まりました。呂布とその将の首をはねろと命じます。再びくそっっと言った呂布は進退窮まりました。覚悟を決めた呂布はその後言葉を放つこと無く首が斬られます。ここに波乱の人生を送った呂布もその生涯を閉じました。

2015-12-01 16:45:35
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【横山光輝「三国志」講座77「呂布の最期」23】 時代がそうさせたとはいえ、呂布の人生は裏切りの人生でした。最期は家来の裏切りによってその幕を閉じたのです。また、ここではあまり触れられていませんが、曹操はかつて自分を救ってくれた陳宮をここで処刑しています。

2015-12-01 16:48:31
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【横山光輝「三国志」講座77「呂布の最期」24】 呂布が陳宮の進言を受け入れていれば、呂布の最期も違った形になったかもしれません。曹操と呂布、二人の英雄に接しながら最期は悲劇の将となってしまった陳宮さんのことも忘れないでいてあげてください。

2015-12-01 16:51:05
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【横山光輝「三国志」講座77「呂布の最期」25】 ともあれ、後漢から三国時代に突入する前の中国を思いっきり引っ掻き回してくれた呂布奉先が舞台から退場いたしました。さらば呂布。 この後、曹操と劉備玄徳との関係がまた微妙なものとなりますが、この続きは次回となります。 今回はここまで。

2015-12-01 16:53:22