仏州議会選、極右「国民戦線」首位→パリでは極右が躍進していなかった

明石書店 @akashishoten

フランスで６日、地域圏の議員選挙があり、右翼・国民戦線が３割に迫る得票で首位にたちました。移民や難民の流入が治安を悪化させているとの訴えを、テロによる不安が押し上げたようです。今日は『現代フランス社会を知るための62章』をご紹介。akashi.co.jp/book/b81006.ht…

Bastien Hugues @bastienhugues

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Kazuya ONAKA / 大中 一彌 @kazouille

パリでは極右は躍進していない。　twitter.com/akashishoten/s…

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パリ首都圏よりも、パ＝ド＝カレやヴァールといったところで国民戦線の得票は40%を越えているので、もっぱらテロと結びつける解説は因果関係の説明としてどうなのだろうか。テロが原因→移民難民排斥なら、パリでこそ極右の票がのびてしかるべきでは。

Kazuya ONAKA / 大中 一彌 @kazouille

ぶっちゃけ、2012年にオランドさんが大統領に就任してから、社会党が勝った選挙はほぼなかったはず。左派の有権者はそれでも失業率のカーブを反転させるといった公約を念頭に置いて状況を見てきたのだと思うが、任期後半になっても状況は悪化し、かつ今年２回のテロや難民問題もあり、今の状況に。

Kazuya ONAKA / 大中 一彌 @kazouille

一方、非国民戦線の右派はどうかといえば、サルコジ氏の大統領選挙敗北以降、他のリーダーが指導力を確立できず、結局サルコジ氏が党首となり、金銭スキャンダルについてはあいかわらず（党派的攻撃も含め）疑惑がたえず、変化をもたらしてくれるという期待感を07年と異なり与えられていない。

Kazuya ONAKA / 大中 一彌 @kazouille

つまり、サルコジもオランドも試した、既成政党はどちらもダメだ、という要因が無視できない。その上でスケープゴートとしての「イスラーム」が出てくる。フランスのアイデンティティに基づく国の再建が必要だ、という方向性。テロはこの方向性への信念を強める働きはしただろう。

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でも、例えば米大統領選なら、民主党の強い地域、共和党の強い地域、という違いを問題にするでしょう。フランスにもそういう地域的違いはあるわけなので、そういうのを無視してテロ一色で塗り込めるのは、やや直近の大きな出来事に寄りすぎな感じを受ける。