UGSFにおける超光速航路、またの名を銀河大航海時代 [#UGSF]

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✄------------ 12/4(金) -----------✄

Tagotch @Tagotch

2600年以降では、一光年を一日で移動可能（光速の約400倍）という推進機関DFD（ディアスタシオン・フィールド・ドライブ）が登場する。このDFDは、超ざっくり言うとディアスタシオン（次元粒子）を推進媒体とする。

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そのため、星間物質の濃い（＝ディアスタシオンの濃い）星系内では「詰まって」進まず、星間物質の薄すぎる外宇宙では「スカスカ」で進まない。

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仮に、DFD使用中に濃厚なエリアに飛び込むと、Dサーフェスで強力に防護しないと艦が圧壊する。逆にスカスカのエリアに飛び込むと、リバーサー（逆進）DFDが効かないことから、PD（フォトン・ドライブ）で緩慢な減速しか出来ず、大きく航路を外れて戻るのにとてつもなく時間がかかる。

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普通は、星系間はDFDを使用して一気に移動し、ディアスタシオンの濃度が濃かったり薄かったりするところは、PD（フォトン・ドライブ）に切り替えて低速（光速以下）で進行する。つまり星系に近づくに連れ、艦艇の速度は落ちていくのである。

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ちなみに、このDFDで星系内に突入し敵母星や星系内敵艦隊に奇襲を仕掛ける戦術が「超光速強襲」である。もちろんディアスタシオンの濃いエリアに光速の約400倍もの初速で突っ込むのだから、その生存率なぞ極小と言わざるをえない。UGSFでも何度か使い使われたりしている禁断の戦術である。

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話を戻す。DFDは程よい濃さのエリアでしか超光速を維持できないことから、この程よい濃さが連続するエリアが「超光速航路」となる。UGでは超光速航路は「●●（星系の名前）＝■■（星系の名前）線」といった航路呼称で呼ばれる。（例：バーナード＝ソーラー線）

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またこの超光速航路は、所有呼称もあり、UGが持つと「連邦線」、連邦構成国が持つと「星系線」ないし「●●国線」、企業体が持つと「企業線」、UGSFが持つと「軍事線」と呼ばれる。

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さらにディアスタシオン粒子が最適濃度で滞留していて、最も速度変換効率が高い（＝最高速度が高い）超光速航路は、上から順に「緊急線」「高速線」「中速線」「低速線」と呼ばれる。先述の航路呼称と所有呼称と合わせて「バーナード＝ソーラー・連邦緊急線」とか呼ばれたりする。

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さてこれらの超光速航路だが、この管理者が通行料が徴収（あるいは通行制限）できる。これ以前も星系内通行料とか、補給ステーション利用料などもあったが、ざっくり2600年以降の時代では、この通行料の徴収額だけでも、連邦や星系国や私企業の収入として経済の一端を担うほどの額を占めている。

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そのため超光速航路の発見と開拓と航路化は、2600年以降では上から下まで躍起になっており、国家レベルで探索隊を編成して未踏破宙域をローラー作戦で探索したり、ボロい探査船で未踏破宙域内をワープドライブを駆使して探索し、超光速航路を探すような航路探検家もいたりする。

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航路探検家達はワープアウト時に未確認障害物と接触して消し飛んだり、ギャラガ軍団やUIMSの襲撃リスクを負いながら、超光速航路を見つけては連邦や星系国や私企業等に売りつけている。１航路の譲渡額たるや10年は遊べる額（500～1000ハイニクス）が手に入るので彼らも必死である。

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また、超光速航路は途中までしか見つからなくても、一部でも見つければ発見者に所有権が発生するため、そういった買い取りや他の人に売買する航路商社とかも存在しており、航路ビジネスという一大経済が構築されている。

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これらの超光速航路を駆使して成功した作戦も少なからずあるので、みずいろブラッド、スターブレードOBP、しんぐん、NewSpaceOrderの時代は、表面的な戦争の部分とは別に、こういう背景もあるということを知っておくと、今後の説明では別の見方が出てくるだろう。