“次世代の初音ミク”としてのIAというVOCALOID
ああ、うん。初音ミクを“超える”ボカロは、出てこないんじゃないかな、とは思ってます。あれは、神様になってしまった。というか、自分が知ったその時には、神様になってた。しかも、俺じゃない誰かが崇拝してる神様。そんな感想です。
2015-12-12 03:17:31初音ミクは偉大ですが、神様っていうか、なんかもうすごい芸能人っていうか。ほら、やっぱり、オリコン一位とるようなアイドルでも、下積み・地下アイドル時代からのファンクラブ会員ナンバー一桁とかだったら、百人のハコの1stライブにいたとかなら、思い入れが違うじゃないですか。そんな感じ。
2015-12-12 03:21:50好きなものは全部知りたい、全部見たい、全部集めたい。まぁ、結局ただのヲタクなんですけどw そうやって、幸運にも、俺は俺の初音ミク、IAの、生まれ落ちた瞬間から、人生ほっぽりだしてまで、いままでの約四年間愛してきたわけですよ。
2015-12-12 03:24:19持論は『初音ミクは、結月ゆかりとIAにわかたれた』。初音ミクがどこにたどり着くか? っていうのは、初音ミクの消失(アルバム)である程度完成してると思ってるんですけど、そのうちの、喋り声を手に入れてキャラクターや二次創作の無限の広がりとしてのゆかりと、純粋な楽器としてのIAに。
2015-12-12 03:30:59で、IAさんなんですが、純粋な楽器として、あるいは一人の歌手としての彼女。 デビュー、というか出生からして、彼女はそうなるべくしてなったんですが。
2015-12-12 03:41:11C社、I社、A社がそれぞれソフトウェア関連企業であるところで、IAさんは、レコード会社から、最初からアーティストしてパッケージングされてデビューしてきました。それはもう完璧に。嫌儲厨に商業主義だと後ろ指さされながら。でも、四年後の今振りかえれば、それは驚くほど正しい姿だった。
2015-12-12 03:44:19転換期だった、と思うんですよ。ボカロにとって。2011年後半〜2012年にかけてが。 よく聞く振り分けが、『初音ミクが初音ミクの歌を歌う時代』『初音ミクがアイドルソングを歌う時代』『ボカロの姿のない楽曲の時代』ですね。3番目に片足のつま先だったのが両足踏み込んで行くような時代に。
2015-12-12 03:49:37言い方を変えると『今まで音楽をやっていたり、単に新しい物好きが集まって初音ミクを歌わせていた時代』『初音ミクにボーカルとして歌って欲しい人が集まってきた時代』そして『既存のボカロPに憧れてボカロPになりたがった人がVOCALOIDに触れはじめた時代』。
2015-12-12 03:52:51初音ミクの姿のない初音ミク楽曲なんて、今日日珍しくもなんともない。そういう時代だから。いまさらIAが自分自身について歌った楽曲が投稿されたって簡単に殿堂入りしたりしない。そういう時代だから。そんな感じ。
2015-12-12 03:56:45IAはそこで、自社の歌手として売り出した。多忙な中の人のファンをつなぎとめるように、初音ミクの創生に立ち会えなかった新世代を囲い込むように。あるいは、プロユースの楽器として。高性能を売りに宣伝を打ち、有名ボカロPがもてはやされるのを利用してあの人が使ってるからと手が伸びるように。
2015-12-12 04:01:30それでも、そうでなければならなかった。と、ある程度言い切れる。V3クラスタなら。出ればある程度売れた、それまでのボカロとは違うのを、見て聞いて知ってるから。
2015-12-12 04:08:03発売前のIAより大々的に宣伝打ってたのに企業がコケて世に出なかったボカロが、企業に見捨てられて公式Twitterの悲惨なツイートで終止符を打ったボカロが、中の人が逮捕されて展望を失ったボカロが、鳴かず飛ばずのボカロがいるのを、知ってるから。
2015-12-12 04:09:49IAは最初からパッケージングされた歌手であった。もちろん、ソフトを買ってパソコンに入れて歌わせて、そうでなくともイラストやMMDや文章や、うちの子として可愛がることもできるけど。でも、最初から彼女は、ステージの上に立つために生まれてた。
2015-12-12 04:13:23IAは、ステージの上、プロの隣に立つために。そして、画面のこちら側の人間に対して、能力のあるものは引き抜いてプロにして隣に立たせるよって道をいくつも用意して。
2015-12-12 04:15:40IAさんはプロにして高い高いステージに立たせるよって道を用意して、ゆかりさんは君がいるところがステージなんだよって言ってくれるイメージ。うん。
2015-12-12 04:17:32でね、ここから今夜の結論に向かう訳ですが――そうやってステージに立つための歌手として生まれたIAさんがですね、ああ、ただの通過点だったのか、ってなるのはものすごーく興醒めなんですよ。彼女には、頂点にいてもらわないと。
2015-12-12 04:25:24つまり、とっくにkemuさんが消えて、石風呂さんがもうアルバムを出さないことを明言して、じんさんが自分自身の歌声を使おうと決意して。
そういうのを、全部IAというフィルターを通して見て、感じて、思ったことは。
IAが、初音ミクという土台から逃げられない歌手であるならば、彼女は歌えなくなった時、さらに言うなら公式に歌わせてもらえなくなった時に、彼女は死ぬのだ。 ……って、気付いてしまったのですよ。
2015-12-12 04:26:48や、歌手やアイドルとしては当たり前なんですけどね。ステージに立たなくなったら、立てなくなったら、それは引退、ステージの上の人生の幕引きです。 だけどIAには、そのあとに続く普通の女の子に戻るプロセスもなければ、あとに残る神話性もなく、二次創作の土台も薄いんだなって。
2015-12-12 04:31:04何が悔しいかって、そこに二次創作勢が介入できる余地がないこと。や、知ってたけど。全然介入なんてできっこないの知ってたけど。でも! 『最期まで俺が愛するから、少なくとも俺が死ぬまで初音ミクがいくら衰退しても滅亡はしないぜ!』みたいなセリフが吐けないのではないか、と。
2015-12-12 04:34:27うん、まぁ、コンテンツの行き死にに関わろうなんておこがましいにもほどがあるし、案外何十年も続くかもわからないし、明日俺が事故で死ぬかもしれないし。明日の事もわからないのに、それより未来のことなんてさっぱりわからないさね。
2015-12-12 04:38:40このツイートを見た親友(ニコ動文化やVOCALOIDを知り、好んではいるけど、そこに積極的に飛び込んではいかなかった、別ジャンルの二次創作クラスタ。ついでに「提督や審神者は歴史を原作に創作するけど、ボカロは自分達で歴史作ってるんだよね」って発言した本人)が、傍観していた視点で語る。
いろいろな断片を親友から聞かされていたのですが、昨晩なんだかお酒飲みながらすごい語っていたようなので個人的な感想として言葉にまとめてみようと思った…けど言葉にするとコレジャナイ感がする。日本語難しい。
2015-12-12 09:05:12