FF14うちの子妄想まとめ、アドナンさん昔話

アドナンさんと周囲の人間に襲いかかるはた迷惑な鹿モード、そんでアドナンさんの本名って?その辺の話
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ばかむーと @bakamut_ff14

アドナンさん昔話 素材集めの山中 バ「中々急な道だな…ゆっくり降りるか」 アド「そうだね、行こう」 …… アド「…っと、なんとか降りれたね」 バ「そうだな………危ない!!?」 アド「なっ……ぐぁっ!?」 上の坂から転がってきた握り拳程の石がアドナンの頭に当たる アド「う…………」

2015-11-21 19:32:47
ばかむーと @bakamut_ff14

バ「おい!?アドナン!!しっかりしろ!!!」 アド「……」 バ「…息はある、急いで戻るぞ……」

2015-11-21 19:40:19
ばかむーと @bakamut_ff14

アド(あれ…僕は確か素材集めに…) ここは? アド「家…?ってここは…」 アド「グリダニアじゃない……?」 アド「バッシュ?いないのかい?」 「あら、起きたの?」 女性の声が聞こえる アド「えっ」 「おはようあなた。今日は寝坊ね」 アド「あぁ、おはよう……し、シル…シル…」

2015-11-21 19:44:19
ばかむーと @bakamut_ff14

「どうしたの?寝ぼけてるの?ふふっ、シルヴィアよ。あなたの婚約者」 アド「あぁ、寝ぼけてたみたいだ」 シ「ご飯作ってみたのよ!あなたみたいに上手く作れないけど…最近の中では上手く出来たわ!」 アド「…これは炭かい?」 シ「トーストと目玉焼きとベーコンよ!!!」

2015-11-21 19:47:48
ばかむーと @bakamut_ff14

アド「まあ、蠢いてるご飯に比べたら大分成長したね。体には良くないけど食べ物だね、うん」 シ「寝ぼけていても手厳しいのね」 アド「…一緒に作ろう、勉強だ」 シ「はい、お願いしますね、先生っ!」 あー、そろそろ火を止めて え?しっかり焼かないと 火力上げないで!また焦げるよ!?

2015-11-21 19:51:11
ばかむーと @bakamut_ff14

アド(…あれ?いきなり森に…) アド「……そうだ、帰り道だ」 アドナンは思い出したかのように呟き足を進める。 アド「…あれは」 道の隅に木の根に足が挟まり動けない鹿がいた。 アド「可哀想に、待ってて。いまナイフで木の根を……」 切れ味のあるナイフで木の根を切り落とす

2015-11-21 21:49:25
ばかむーと @bakamut_ff14

アド「これでよし。大丈夫かい、鹿くん」 鹿はひと鳴きして走り去っていった。 …… アド(あれ、いつの間に家に…朝か?) シ「あはは!くすぐったいわ、あら、やめてー!」 遠くでシルヴィアの声がする、外に出てみると昨日の鹿がシルヴィアと戯れていた。

2015-11-21 21:52:00
ばかむーと @bakamut_ff14

シ「あら、おはようあなた、うふふっ!この子人懐こいわねー」 アド「あ、昨日の鹿くん」 鹿はアドナンを見つけると駆け寄り顔を舐めだした アド「ぶっ!ちょっ、くすぐった…あははは!!」 シ「うふふ、可愛いわね。あ、キャベツ食べるかしら」 アド「いや、助け…あははは!!くすぐったいぞ」

2015-11-21 21:54:29
ばかむーと @bakamut_ff14

そのまま二人と一頭の楽しく穏やかな日々が流れる。 アド(あれ?また帰り道か) すぐに家の前につく アド「ただいま…あれ、シルヴィア?」 玄関から居間に入る アド「おーいシルヴィ……ア……!?」 居間には惨殺されたシルヴィアが床に倒れており、大窓が開いており居間は荒らされていた

2015-11-21 22:30:43
ばかむーと @bakamut_ff14

アド「シルヴィア!!!大丈夫か!?」 脈を測るが呼吸もなければ鼓動も無い。 アド「そんな……シルヴィア……俺が留守にしたばかりに………」 アド「クソっ!!誰がこんな事を!!?何のために!?」 「俺達だよ」 アド「なっ!?」 振りかざされた剣を間一髪で避ける

2015-11-21 22:34:14
ばかむーと @bakamut_ff14

「ちっ、声をかけなければよかったな」 アド「お前ら……」 「お察しの通り盗賊さ。そこの女には手こずった、しぶといにも程がある。」 アド「…」 「連続で何回刺したか、滅多刺しでようやくだ」 アド「お前………殺してやる」 「剣に双剣が勝てるかよ!」 アド「うるせぇ、黙らせてやる!!」

2015-11-21 22:41:35
ばかむーと @bakamut_ff14

盗賊との戦いは続く。 アド「くそったれ…お前は絶対に許さねぇ!!」 「ちっ、図に乗るな!!」 「頭!」 「やっと来たか、一気に殺るぞ」 アド「クソっ!増援か!!」 「へい、頭…ってぎゃああ!!」 「なっ、鹿だと!?」 鹿が開いていた窓から下っ端に突進し、突き飛ばす。 アド「君…」

2015-11-21 22:46:34
ばかむーと @bakamut_ff14

鹿は距離を取り盗賊を威嚇しアドナンの前に立つ アド「鹿くん、逃げろ!剣にはかてない!」 しかし鹿は盗賊相手に突進する 「ふん、畜生め!!」 剣を振り下ろす。 鹿は寸前でUターンしすれすれで避ける。 それを2度繰り返す。 アド「……」 「いい加減にし……!?」

2015-11-21 22:50:48
ばかむーと @bakamut_ff14

アド「悪いが麻痺毒塗りのナイフだ。」 盗賊の腹に投げられたナイフが刺さっている 「なっ…くそ……体…が……」 アド「………滅多刺しと言ったな。」 「ひ……!?」 アド「楽に死ねると思うなよ、クソ野郎が…!!」 盗賊がアドナンに刺されてる間、鹿は悲しそうにシルヴィアに寄り添っていた

2015-11-21 22:54:41
ばかむーと @bakamut_ff14

アド「ハァ……ハァ………ざまぁみろ…ハハッ」 原型が分からなくなった遺体2つを後にシルヴィアの元に戻る アド「終わったよ、シルヴィア…」 アド「ごめん……俺は守ってやれなかった……シルヴィア……」 アド「…うっ……うぉおおおおおおお!!クソったれ!!ちくしょう!!」

2015-11-21 23:00:50
ばかむーと @bakamut_ff14

アド「俺はもうどうしたらいい?!君を失って、俺は……俺は………!?」 鹿は悲しそうにアドナンを見つめている。 アド「あぁ…君のおかげで助かったよ。ありがとう、鹿くん……もう大丈夫だよ。お家に帰りなさい。」 鹿はさらに深く座った。 アド「…わかったよ、君もシルヴィアと居たいんだね」

2015-11-21 23:03:43
ばかむーと @bakamut_ff14

次の日の朝、アドナンと鹿は森の抜けた丘の上にシルヴィアの墓を作っていた。 アド「これでよし……」 昨日の肉は野獣共にくれてやった。 今頃、骨も残ってないだろう。 アド「ごめん、シルヴィア……」 しばらく墓前で佇み アド「どうするか…これから……俺は…」

2015-11-21 23:08:39
ばかむーと @bakamut_ff14

鹿はじっとアドナンを見つめ、それに気付いたアドナンも鹿に向き合い、つい零す アド「俺…もういっぱいいっぱいだ…妻を失って…人を殺した、罪悪感と殺意が入り混じって普通に振舞うので精一杯…いつまで持つか……」 そして、いつの間にか鹿は消え、アドナンも眠っていた

2015-11-21 23:12:39
ばかむーと @bakamut_ff14

アド「あれ…どうしてここに…」 誰の墓だか分からない。 アド「名前も書いてないのかい…」 アド「…家に帰ろうか」 そのまま月日は流れ… アド「グリダニアのラベンダーベッド…ねぇ。良さそうなところだ。次はそこに住んでみようか」 早速支度をしてグリダニアへ向かう

2015-11-21 23:17:00
ばかむーと @bakamut_ff14

玄関を出て振り返る 何か大切で、大きな何かがあった気がする家。 そこはすっぽり抜けてる。 まぁ、思い出そうとしても思い出せないんだけどね。 アド「よし、出発……」 そのままのんびりアドナンはグリダニア行きのチョコボギャレッジに向かう。 次はいつ帰ろうか?そのまま暮らそうか?迷うな

2015-11-21 23:21:21
ばかむーと @bakamut_ff14

アド「シルヴィア……」 バ「アドナン!?」 アド「…バッシュ?」 バ「よかった…!あれから丸一日、目を覚まさないもんだから心配したぞ………」 アド「ごめんねバッシュ、油断してた」 バ「俺も不注意だ…すまん……」 アド「大丈夫……僕ね、思い出したよ。昔のこと」

2015-11-21 23:25:02
ばかむーと @bakamut_ff14

バ「昔のことを…?」 アド「あぁ、鹿は呪いじゃなかったよ」 バ「なっ、なにぃ!?あれが!?」 アド「僕の心を、精神を守ってくれていたんだ。壊れないように。」 バ「なっ…」 アド「聞くかい?昔話。」 バ「…聞いていい物なら」 アド「バッシュに隠すことはないさ」

2015-11-21 23:27:53
ばかむーと @bakamut_ff14

バ「…」 アド「お陰で思い出したよ。僕はね、フレデリックっていうんだよ。」 バ「フレデリック………」 バ「…なぁ」 アド「ん?」 バ「今は辛くないのか…?」 アド「大丈夫だよ。あれから7年だからね。もう、大丈夫」 バ「グリダニアを出るのか?」 アド「いや、ここにいるよ」

2015-11-21 23:38:34
ばかむーと @bakamut_ff14

アド「お墓参りには行きたいさ、お墓参りに帰るだけでここに住むよ。」 バ「そうなのか」 アド「もうこっちに慣れてるし、なにより、みんなにとっては光の戦士だから…ね。バッシュも居るし」 バ「…」 アド「だから今まで双剣、暗黒騎士、戦士を避けてたのは思い出させないための鹿くんの力かも」

2015-11-21 23:42:51
ばかむーと @bakamut_ff14

アド「これからはそのあたりも出来るよ!活躍の幅が広がるね。」 アド「あともう、鹿にはならないと思う。あの力を感じない。」 バ「なっ、何も知らなければ万歳だが。その話を聞いたあとではな……」 アド「過去は引きずらないで背負っていくよ。“僕“はね」

2015-11-21 23:45:11