FF14うちの子妄想まとめ「バッシュとお墓参り」

記憶復帰後にバッシュとお墓参りに行くお話し。ちなみに彼女はアドナンと一緒にいたころからその気があった。
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ラウバーンイーティングウェイ @bakamut_ff14

バッシュ君とお墓参り ーーーー 「バッシュー、準備出来たかーい?」 とフレデリックが俺を呼ぶ。 「あぁ、すぐに出れるぞ」 軽めの荷物を持って俺は外に出る 「よし、じゃあチョコボギャレッジに乗り込むよ」 「あぁ」 荷物を持ってギャレッジに乗る。 クリスタルブレイブに追われて以来だな

2015-12-30 12:35:19
ラウバーンイーティングウェイ @bakamut_ff14

ギャレッジに揺られて数時間。 「懐かしいなぁ」 とこぼしながら懐かしんでいた。 ーーーー 「っと、着いた。ここから一時間歩くよ」 まぁ、座ってばかりだったから丁度いい。 「さ、こっちだよ。着いてきてね」 そう言いながら森をぐんぐん進むフレデリック。よく覚えてるよな。

2015-12-30 12:48:06
ラウバーンイーティングウェイ @bakamut_ff14

森をぐんぐん進むフレデリック。 俺は時々木の根に躓きそうになるとフレデリックが「大丈夫?ギャレッジで疲れたのかい?」笑って「おぶってあげようか」とまで言ってくる。 「うるさい、平気だ。」 とだけ返す。 しばらく歩くとある程度整えられた道に出た。 「あそこからだと今の道が近いんだ」

2015-12-30 12:53:55
ラウバーンイーティングウェイ @bakamut_ff14

「このあたりに確か……あった」 そう言ってとある木の根を指差す 「何かあるのか?」 「鹿くんを助けた所だよ。ここの部分だけ切れてるでしょ」 見てみると確かに数カ所切られた跡が見える。 「ここまで来たらもうすぐだよ。さ、行こう」 「…あぁ」

2015-12-30 12:56:53
ラウバーンイーティングウェイ @bakamut_ff14

ーーーー 「よし、到着………うん、変わらないな…って当たり前か」 ポストの中の上の方から鍵を取り出して鍵を開ける。 「ただいま…まぁ、誰もいないけどね」 「居たら驚きだな」 「山賊の住処とかになってたら楽しくなっちゃうなぁ」 「やめろよそれ………」 「ふふっ、冗談だよ」

2015-12-30 14:53:02
ラウバーンイーティングウェイ @bakamut_ff14

「あれ?」 「どうした?」 「6年と半年位は来てないはずなんだけど、ほとんど埃被ってないんだよね…」 「む、確かに」 「誰かが使ってる?もしくは掃除してくれて…いや、でもそんな人……」 ーーーー その後、家の中の全部屋を調べたが綺麗な状態で使用された感じもなかった。

2015-12-30 14:57:46
ラウバーンイーティングウェイ @bakamut_ff14

「まぁ、大丈夫そうだね。どうする?休んでから行くかい?」 「いや、フレデリックがいいならすぐに行こう。シルヴィア?も待ってるかもしれないしな」 「……ありがとう、バッシュ。それじゃあ行こうか」

2015-12-30 20:00:09
ラウバーンイーティングウェイ @bakamut_ff14

さっきの鹿を助けた道を過ぎ、また違う獣道を進む。思いの外すぐに着く。 森を抜けると森や小さな町を一望出来る崖に出た。 「うん、やっぱりここは綺麗だ…」 「……確かに、いいところだ」 ん?少し視線を横にやると小さな墓があった 「もしかして…」 「…うん、シルヴィアのお墓だよ。」

2015-12-30 20:04:24
ラウバーンイーティングウェイ @bakamut_ff14

そう言うとフレデリックは墓の前に膝をついて花冠を掛ける。 「……遅くなったね、シルヴィア。ごめんよ、6年以上待たせたね…」 「……」 「あの時、俺は君を一人にしてしまったのが俺の最大の間違いだ。嫌な予感がするから気をつけて行ってきてね。その嫌な予感をもっと真摯に受けていれば…」

2015-12-30 20:08:32
ラウバーンイーティングウェイ @bakamut_ff14

「シルヴィア…俺は君を……」 「フレデリック……」 フレデリックの背中を見ると目標としている遠い後ろ姿がとても間近に見える、とても辛そうだ。 【ねぇ、私が見える?聞こえる?】 ん?女の声?とりあえず心で返事をする 【一応】 【あぁ、よかった!!伝えて欲しい事があるのよ!】

2015-12-30 20:15:10
ラウバーンイーティングウェイ @bakamut_ff14

【寝室の押し入れの中の天井裏にプレゼントがあるの!それを渡して欲しいの】 【?構わないがアンタはまさか…】 【えぇ、シルヴィアよ。】 【待っていたのか】 【えぇ、正直思い出さないで欲しかったのだけれど…】 【何故?】 【彼は気丈に見えても、実はそうでもないのよ】

2015-12-30 20:17:57
ラウバーンイーティングウェイ @bakamut_ff14

【彼のことよ、私を救えなかった。山賊を一時の感情で殺した罪悪感に苛まれて壊れてしまっていたわ…だから精霊さんに私を忘れさせて欲しいってお願いしたの】 【それで記憶喪失に…】 【私は満足しているのよ?彼は死なずに済んで生きている。共に生きていけないのは悲しいけど…ね】

2015-12-30 20:20:44
ラウバーンイーティングウェイ @bakamut_ff14

【彼には過去を振り返らないで生きて欲しい、新しい素敵な人と生きていって欲しい。彼には笑っていて欲しい…それが私なりの愛情よ】 【自分以外のとくっつかれたら悲しくないのか?】 【いいえ?もう死んでるもの。愛してくれてるのは嬉しいけど、そんなんだと心配で次に行けないわー】

2015-12-30 20:25:59
ラウバーンイーティングウェイ @bakamut_ff14

悲壮感が全くない、本当に死んでる人かこの人…… 【………わかった、プレゼント?は渡すよ。任せてくれ】 【まぁ!ありがとうー、嬉しいわー!】 ふと、意識をフレデリックに戻すと泣いていた。 【あら、いい大人が泣いてる】 彼女がそのままフレデリックの傍に行き

2015-12-30 20:29:25
ラウバーンイーティングウェイ @bakamut_ff14

【泣かないでフレデリック…私は貴方に愛されて幸せな人生を過ごせたわ。貴方は早く次に、前に進んで頂戴。私はもう次に行くわね】 そう言いながら抱きしめるようにフレデリックに触れる 「……シルヴィア居るのかい?」 【見えてないし、聞こえないくせに…ふふっ】

2015-12-30 20:32:31
ラウバーンイーティングウェイ @bakamut_ff14

「君の温かさを感じるよ……うん……もう、大丈夫」 「…………」 「……ありがとう、シルヴィア」 フレデリックが微笑みながらそう言うと彼女は満足そうに【どういたしまして】と言い残しそのまま消えた。 「……みっともないところを見せてしまったね、バッシュ」 「いや、そんなことないさ」

2015-12-30 20:36:11
ラウバーンイーティングウェイ @bakamut_ff14

「帰ろう、バッシュ」 「あぁ」 そうして俺達はフレデリックの居た家に戻った。 ーーーー フレデリックが持ってきていた食材で調理している間に彼女に頼まれたプレゼントを回収する。 リビングで待っていると 「出来たよ、大したものは今日は作れないけどー…ってそれは?」

2015-12-30 21:02:12
ラウバーンイーティングウェイ @bakamut_ff14

「部屋を見ていたら見つけた。フレデリックへって書いてあるぞ」 「?なんだろう」 料理の配膳を済ませたフレデリックが開封して中身を見る 「ネックレスか…ん?手紙…?」 フレデリックは手紙を広げて読み出す。

2015-12-30 21:13:14
ラウバーンイーティングウェイ @bakamut_ff14

愛するフレデリックへ 直接渡すのが気恥ずかしいからプレゼントと手紙にしてみました。 ネックレスには護身の祈りを凝縮した特殊な金属を使ってもらっています。 常に貴方を守るように。 私がもし、居なくなっても前へ進んで行けるように。 そんな願いも込めてあります。

2015-12-30 21:17:57
ラウバーンイーティングウェイ @bakamut_ff14

縁起でもない事を書いちゃったわね。 二人共の、各々の幸せを願って… ご飯上手に作れないけど、物をよく壊すけど。 これからも末永くよろしくお願いいたします。 妻のシルヴィアより

2015-12-30 21:20:44
ラウバーンイーティングウェイ @bakamut_ff14

「………バカだなシルヴィアは、本当に」 「また泣いて…」 「三度も泣かせてくれたな……自分が居なくても前へ進んで行けるように、これが彼女の願いか……」 「…」 「なら、俺は…僕は、しっかり前へ進むよ。捨てないで、忘れないで、過去も背負って行く…」

2015-12-30 21:24:02
ラウバーンイーティングウェイ @bakamut_ff14

「過去も今も大切に抱いて、これからを、未来を護っていく」 「フレデリック…」 「…本当にありがとう、シルヴィア」 そう言いながらネックレスを着ける。 「……ご飯をたべよう、バッシュ」 「…あぁ」 昼間の間近に感じた英雄は再び、今までよりも遠くに感じた。

2015-12-30 21:28:03
ラウバーンイーティングウェイ @bakamut_ff14

談笑をしながら夜を過ごし、フレデリックの顔はとても柔らかく、今までよりも優しい顔をしていた。 ーーーー 次の朝、玄関のノックの音で2人で目が覚める。 「…こんなところに誰だろ?」 そう言いながら玄関に向かうフレデリックを急いで俺は追う 「はーい、今開けます…」

2015-12-30 21:31:00
ラウバーンイーティングウェイ @bakamut_ff14

「は………マジかよ……やっぱり本当に生きて……」 そう言いながら涙を浮かべるハイランダーの男性が 「ガッツ……またでかくなったんだな…」 「6年ぶりの再会なのにそこかよ…お前らしいが……」 ハイランダーの男性はガッツといい、フレデリックとは同い年の幼馴染みらしい

2015-12-30 21:38:17
ラウバーンイーティングウェイ @bakamut_ff14

「お前が6年前にシルヴィアと死んだと聞いた時は驚いたよ……家には無残な性別も分からない死体が2つあったからな…それでも俺は信じなかったけどな」 「1年くらい前からグリダニアに英雄が誕生したって噂でな、英雄アドナンって聞いたもんだから髪色は違うらしいがお前だと思ったよ」

2015-12-30 21:42:19