御厨貴「与党歴13年っで広がる学会員との距離――公明党はジレンマを解消できるのか？」『ジャーナリズム』11月号

島薗進 @Shimazono

１御厨貴「与党歴13年で広がる学会員との距離——公明党はジレンマを解消できるのか？」『ジャーナリズム』11月号。asahi.com/shimbun/jschoo…　 「…創価学会には、いまの生活を守りたい生活保守の人たちや、憲法9条を信じる平和主義の人たちが多い。」

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２御厨貴「与党歴13年で広がる学会員との距離——公明党はジレンマを解消できるのか？」『ジャーナリズム』11月号。党エリートと支持者にズレ。「公明党の議員が頑張って官僚と政策をつくっても、場合によっては、「先生，最近、リッパだけれど、私たちのこと分かっていない」と言われかねない」。

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３御厨貴「与党歴13年で広がる学会員との距離——公明党はジレンマを解消できるのか？」『ジャーナリズム』11月号。公明党議員は安保法制をよく勉強した。「支持者への説明も十分にしたというが、実際にはおsの説明に納得せず、反対の声をあげた人たちが少なくなかった。」

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４御厨貴「与党歴13年で広がる学会員との距離—公明党はジレンマを解消できるのか？」『ジャーナリズム』11月号「要は、自民党や官僚とやっている部分は「密教」なのだ。公明党や創価学会の幹部が知っていれば十分で、一般党員や一般学会員は知らなくてもいい。」 裏取引はエリートだけのもの。

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５御厨貴「与党歴13年で広がる学会員との距離—公明党はジレンマを…」『ジャーナリズム』11月号「表向きの「顕教」の世界では、「我が党は平和の党であると言い続けないといけない。」「そこに公明党の大いなる矛盾がある」だが、密教に関わると学会員や有権者からの問いかけに答えられなくなる。

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６御厨貴「与党歴13年で広がる学会員との距離—公明党はジレンマを解消…」『ジャーナリズム』11月号「安保法制であそこまで協力した公明党だ、経済や社会福祉、格差の問題などで、何を実現させるのか。ともに政権を担う与党として、安倍・自民党に堂々と意見を言い、政策を提案するべきであろう」

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７御厨貴「与党歴13年で広がる学会員との距離——公明党はジレンマを解消できるのか？」『ジャーナリズム』11月号。このままでは平和の党、福祉の党は成り立たない。かといってそれにかわる「公明党らしさ」が見えてきているわけでもない。政治学者も研究すべきだが、「公明党の研究は難しい。」

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８御厨貴「与党歴13年で広がる学会員との距離—公明党はジレンマ…」『ジャーナリズム』「最大の理由は、公明党のもつ閉鎖性。外からの評価を望まない体質が、研究対象にしにくくしている。」テレビの「時事放談」には公明党の政治家は１人もよべていない。この閉鎖性は創価学会のそれと密接に関連。

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９御厨貴「与党歴13年で広がる学会員との距離——公明党はジレンマを解消できるのか？」『ジャーナリズム』11月号。「いずれにせよ、連立時代のいま、無視できない存在となった公明党にとって、大切なのは情報開示に他ならない。」「創価学会と公明党は今後、どういう関係でいくのか？」

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１０御厨貴「与党歴13年で広がる学会員との距離—公明党はジレンマを解消できるのか？」宗教と政治の分離は実際にどうなのか？公明党や創価学会のキャリアアップの体制はどうなっているのか？」「創価学会は宗教団体で、内情は信者だけに開示すればよいという理屈は分かる」信者にも開示していない。

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１１御厨貴「与党歴13年で広がる学会員との距離—公明党はジレンマを解消できるのか？」「しかし、公明党はどうか、政教分離を唱える公党として、組織やキャリアアップの実態を開示するのは、有権者に対する責務ではないか。公に影響力を及ぼすようになった組織には、自らを説明する責任がある」

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１２御厨貴「与党歴13年で広がる学会員との距離—公明党はジレンマを解消できるのか？」『ジャーナリズム』11月号「メディアはもっと目を見開いて…報道するべきだ。閉鎖的という障壁を乗り越え、公明党や創価学会の本当の姿を報じる。どこにも、右するか左するか悩む人間の姿があるなずなのだ。」

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１３御厨貴「与党歴13年で広がる学会員との距離—公明党はジレンマを解消…？」『ジャーナリズム』11月号。公明党の閉鎖性を乗り越えようとすれば、創価学会の閉鎖性をも（程度の違いはあるにせよ）乗り越えていかなくてはならない。少なくとも信仰や思想の真実にも踏み込まざるをえないはずだ。