タワー・オブ・シーヴズ 前編
ナムサン!それは脊髄部に遠隔操作の電気信号ユニットを取り付けたバイオハゲタカだ。訓練されているうえ、そうした操作までも可能となっている。バイオハゲタカの爪と嘴にはチタンの刃が装着されている。彼らはニンジャ動体視力でそれを見て取り、備えた。「グエーッ!」バイオハゲタカの叫び!69
2015-12-21 00:18:47「イヤーッ!」ウォーペイントは襲いかかったバイオハゲタカの頭を掴み、壁に叩き付けて殺した。サツバツ!「イヤーッ!」ニンジャスレイヤーはスリケンを投げ、飛来した二羽目を排除する。「イヤーッ!」更にウォーペイントは三羽目を掴んで壁に打ちつけ殺し、四羽目に投げつけた。「グエーッ!」70
2015-12-21 00:23:00……「これは」サウザンドマイルは外壁監視映像越しに、怒り狂った三人のニンジャがバイオハゲタカすらも退け向かってくるさまを、驚嘆と共に眺めていた。ニンジャスレイヤーによって破壊された大窓にはシャッターが降り、再度の侵入を許すことは無い……筈である。「イヤーッ!」KRAAASH!71
2015-12-21 00:25:39シャッターが外側からの力で凹んだ。更に、「「「イヤーッ!」」」KRAAAAAASH!シャッターが破砕し、三人のニンジャが飛び蹴りと共に転がり込んできた!ナムサン!窓枠にニンジャ握力によってぶら下がった状態から、振り子めいた動きの蹴りを三人同時に叩き込んだのである! 72
2015-12-21 00:28:18「ドーモ。ニンジャスレイヤーです」「フェイタルです」「ウォーペイントです」降りこむ重金属酸性雨。身構えるサウザンドマイルに、三悪人は揃ってアイサツした。ニンジャスレイヤーはカラテを構えた。「100倍の難度を克服した褒美はあるか」「コシャクな……!」サウザンドマイルは唸った。73
2015-12-21 00:34:56「宝を頂くぞ、妖術師め!」ウォーペイントは大業物のツルギを引き抜いた。「盗人どもめ……不法侵入もよいところだ」サウザンドマイルが言った。だがフェイタルは鼻を鳴らした。「法を犯しているのはお互いさまだ、人さらい殿。ならば後はカラテでケリをつけるまでだろうよ!」 74
2015-12-21 00:41:15「ハッハハハハ!減らず口の屁理屈とつまらん加勢を引き連れておめおめ戻ってきたわけだな、ニンジャスレイヤー=サン!」サウザンドマイルは笑い出した。「だがこの私のジツを破れるものは、そこもとの中にはおらぬだろう!三度目のチャンスは無い……ここで与える褒美は死だ!」75
2015-12-21 00:43:12